レクター博士のお好みキャンティの色

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こちらの豪華な花束のような指輪をご覧くださいませ。

中央に熟成された葡萄酒のような深い臙脂色のきわめて大きい透明宝石が配置され、その周囲を色とりどりのカット形状が異なる小さな宝石が囲んでおります。

世間一般にはダイアモンドの人気が圧倒的に高く、ともするとこうした色石宝石の製品は忘れられがちなのですが、いかがでしょうか。こういった様々な色の宝石を組み合わせた指輪というのもまことに華やか、楽し気で、着けていると自ずと気分も晴れやかになるようではございませんか?

さて、この中央で指輪の主役を務めるワインレッドの透明な宝石は、トルマリンという宝石なのでございます。

トルマリンと一言で申しましても様々な色のバリエーションがございます。その中で、宝石ファンにも一番馴染み深いのが、緑色をしたグリーントルマリン。ただ緑色と言いましてもエメラルドのような明るく華やかなグリーンではなくて、もっと濃いというか、深く沈んだ色のダークグリーンのものが多いようでございます。

さて、この馥郁たる香りを放つイタリア・トスカーナ州で産するキャンティワインを彷彿とさせる赤いトルマリンですが、こちらはその色にちなんでルベライトなどとも呼ばれるレッドトルマリンでございます。

その色にちなんでなどと申しましたけども、ルベライトとは、元々はラテン語のルビー、rubeus(赤)から派生した rubellus(赤味を帯びた)が語源に当たるとの事で、実際古来からルビーの代用石、またはルビーと間違われて、いわれある由緒正しい王冠など、王侯貴族を飾る宝飾品などにも多く使われてきたという長い歴史がございます。

ただし、実際ルビーと見紛うほどにはっきりした赤、つまりこの指輪に留まっているほどのビビッドな赤い色目の石は大変希少で、たいていはもっと色の薄いピンク色の石、ピンクトルマリンと呼ばれるものがほとんど。そういった意味でも、この指輪の中石はその大きさとも相まって値打ちがあると言えるのでございます。

さて、それでは次はこの主役ルベライトを取り巻く脇役の細かい宝石を見てまいることにいたしましょう。

まず、ご覧いただいている写真で言いいますと、指輪正面左肩部分に五つ並んでセットされておりますのは、ピンクのサファイア。サファイアと言えば青色のイメージですが、こちらは可愛らしいイメージのピンクサファイアをペアシェイプと呼ばれる雫形にカットした石達。ピンクの宝石が仲良く肩を並べてセットされている様子がまことに愛らしいではございませんか。そしてその反対側、右サイドの部分には葉っぱの型にカットされた緑色の鮮やかな石が散らばってセットされております。これはマーキーズカットにカットを施されたグリーングロッシュラーライトガーネットと呼ばれるグリーンのガーネット。別名ツァボライとも呼ばれますが、これはケニアのツァボ動物公園で最初に採掘されたところから、ティファニーが命名した商品名なのだそうです。さすがティファニーが眼をつけただけあって、非常に鮮やかで瑞々しく、グリーンが眩しい素晴らしい宝石でございます。

さて、写真の下の方に写っています二種類の宝石にご注目くださいませ。まず、先ほどご説明いたしましたグリーンのガーネット、これを挟んでピンク系の宝石二個が隣り合っております。そのうち右のオーバルカットの石は最初にご紹介いたしましたピンクのサファイアなのですが、左側のマーキーズカットの石。こちらも同様にピンク系のサファイアなのですが、右に比べてややオレンジ色がかっております。所謂ところの帯橙ピンク系、という事で、この石はパパラチアサファイアであろうかと思われます。また、このもう一方の右側のピンクサファイアを挟む形でセットされております小さい水色の宝石は、ブルートルマリンと鑑別書には記載されておりますが、色目からパライバトルマリンの可能性がございます。

なぜパパラチアサファイアと思われるとか、パライバトルマリンの可能性があるなどと言った回りくどい言い方になるかと申しますと、簡易な鑑別の為そこまでの突っ込んだ検査を施していないからなのです。より細かな鑑別を行う場合はまず、個々の宝石を枠から外し個別に精密検査を施さねばなりません。その結果製品コストの上昇を招き、いたずらにお客様のご負担を増やす結果となることを恐れ、あえてこれを行ってはおりません。別に鑑別書をぶら下げて歩くわけじゃないですからね。

さて、しんがりはそれぞれの色石の間や石枠の装飾に配置されたダイアモンド。こういったマルチカラーの装飾品においても、色石のみで構成されるという事は極めて稀で、多かれ少なかれダイアモンドが煌めきのアクセントとして必ずと言って良いほどセットされております。多分これは色石だけがぎっしり詰まっていると何やら重苦しいく、余裕がない感じになるからではないでしょうか。このダイアモンドの役割は、花束やブーケにおける、かすみ草が演ずる、名わき役の立ち位置に重なるところがあるのではないでしょうか。目立たぬ存在がかえって場を和ますといった役割ながら、もちろんこの役どころとてその品質は重要。汚いダイアを使えばかえって全体が汚れた感じとなり、商品全体に悪影響を及ぼしてしまいます。そうした観点から見ましても、これらの細かいダイアモンドの品質も申し分なく、きちんと自らの役回りを果たしながらも、その輝きで製品全体に一層華やかな印象付加しているのでございます。

さて、いかがでございましょう、こちら冒頭で申し上げたような宝石の花束。生花の花束の美しさは、それなりに代えがたい美しさがございます。しかし、「花の命は短くて」などと言われる如く、お楽しみ頂ける期間がはほんの束の間。しかしこちらの花束ならコンパクトで持ち運び便利、肌身離さず、しかも生涯枯れることのない美をご堪能頂けるのでございます。少しでもご興味をくすぐられたと仰るお方は、下にお示しいたしましたURLより弊社楽天ホームページへお進みくださいませ。

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