ファッションだけでなく、ジュエリーやコスメなどで人気が高く、多くの女性を魅了する高級ブランド「ディオール」は、今年で生誕76年になり、創業時と変わらず世界中で愛されています。
ディオールが人気を集めるのはなぜか、疑問をもつ方もいらっしゃるでしょう。それは多くの女性を「エレガントにする」という創業当初のコンセプトが根底にあるからです。
この記事では、そんなディオールを世界でも有数の高級ブランドにした歴史や、今なお人気のアイテムを紹介しています。ぜひ最後までお付き合いください。
ディオールはフランス発の高級衣装店（オートクチュール）
ディオールは、1946年にフランスで創業。創設者はクリスチャン・ディオール氏で、自らの名前を店名にしました。若い頃はファッションデザイナーではなく建築家を志しており、また芸術にも興味をもち、父親の援助で画廊を出しますが、父親の会社が倒産し、本人も病に、倒れ閉店してしまいます。
病から復帰後は友人からデザインを習いファッションに興味をもち、建築で培った装飾技術を活かし、ファッションデザイナーの道を歩みます。才能を発揮し頭角をあらわしたクリスチャン・ディオール氏にフランスの実業家が目を留め、援助を受けて独立。自身のブティックである「クリスチャン・ディオール・オートクチュール・メゾン」が誕生します。
ディオールは常に「エレガント」を追求
クリスチャン・ディオール氏はコンセプトに「エレガント」を掲げており、常に女性のエレガントを表現するため、革新的なデザインを追求していました。どんな「エレガント」を発表していたのか。以下の3つが挙げられます。
エレガントな女性らしさを強調した「ニュールック」
当時のパリでは角張ったデザインのファッションが流行していましたが、クリスチャン・ディオール氏はそれを真っ向から否定するようなデザインを発表します。肩はゆったりとなだらかでウェストは細く絞り、フレアスカートでボリューム感を出すことで、女性の丸く柔らかいシルエットを強調した特徴的なデザインでした。
数字の「8」のようなシルエットをもつまったく新しいスタイルは「ニュールック」とよばれ、瞬く間に世界中の女性をとりこにしました。ファッション界の大物たちも口々に「ファッションの革命だ」といい、一時代を築きあげます。
シーズンごとにスタイルをガラッと変える
ディオールが革新的だったのは、シーズンごとにスタイルをガラッと変えることにあります。それまでのファッションはスタイルを大きく変えることはせず、数年かけて変わるのが普通でした。
ディオールはコレクション（作品を発表する場)のたびに大きく変わり、そのたびに注目を集めます。常に女性のエレガンスを追求し、「Aライン」や「チューリップライン」などの新しいデザインを次々に発表。彼の美への探究心は、留まることがありませんでした。
オートクチュールに留まらず、さまざまなアイテムを展開
クリスチャン・ディオール氏は、オートクチュールだけでなく、フレグランスやコスメ・ジュエリーや雑貨なども展開していきます。
ファッションセンスだけでなく、ビジネスのセンスももちあわせ、どれもが成功をおさめています。現代において女性だけでなく男性にも愛用者が多いのが、何よりの証拠です。
没後に低迷しても、ファッション界を引っ張るのはディオール
ファッション界を席巻したクリスチャン・ディオール氏ですが、創業からわずか10年後の1957年、52歳で亡くなってしまいます。
一時は人気も落ちてディオールは低迷期をむかえますが、多くのデザイナーがディオールのコンセプトである「エレガンス」と「革新的なデザイン」を受け継ぐことで見事に復活。その時代に沿った新しいデザインを発表し、高級ブランドとして現在でも人気を博し、ファッション界を席巻しています。
ディオールで人気のエレガントなアイテム
ディオールでエレガンスなのはオートクチュールだけでなく、たくさんのアイテムにもあります。そのなかでも人気のアイテムを3つ紹介します。
ディオール ファイン ジュエリー
クリスチャン・ディオール氏は「ジュエリーは、スタイルに個性をさずけるチャーミングなプラスアルファ」と述べています。ディオールではファインジュエリーとよばれ、ポジティブなメッセージが込められた、ほかにはみられない個性があふれるデザインのジュエリーです。
「Oui（ウィ)」コレクションはフランス語でYesを意味し、前向きなメッセージが込められており、「Mimirose（ミミローズ)」には悪運を払うお守りのような意味合いがあります。身につけているだけでエレガンスを演出し、気分も高めてくれることで、毎日が楽しくなることでしょう。
レディ ディオール
1995年に登場した「レディ ディオール」は、ディオールを象徴するカナージュステッチ（格子柄の縫い目)が特徴で、気品のあるエレガントなデザインが人気のハンドバッグです。
シンプルなデザインでサイズも主に3種類あるのでどんな服装にも合わせられ、コーディネートに幅が出るアイテムです。もともとは「カナージュ・キュイール（格子柄の革)」という名前でしたが、ダイアナ元妃が全色を購入するほど気に入られ、ダイアナ元妃の愛称「レディ・ダイアナ」から名前をいただき「レディ ディオール」に改名したという逸話があります。
ミス ディオール
「女性の美を完成させるには香りが必要」と考えたクリスチャン・ディオール氏は、1948年に香水部門の「パルファン・クリスチャン・ディオール」を設立、発売当初から人気を集めたのが「ミス ディオール」です。「愛のように香る香水」がコンセプトで、無数の花を束ねたようなフローラルな香りが特徴的なアイテムになっています。
まとめ
創業当初から注目を集め、わずか1年足らずで世界中の女性をとりこにしたディオール。創業者クリスチャン・ディオール氏はわずか10年で亡くなってしまいますが、彼の残した功績はとても大きく、信念でもある「エレガンス」と「革新的なデザイン」は、今なお受け継がれています。オートクチュールに留まらず、女性を美しくするため多くのアイテムも発表し、とくにバッグとジュエリーは現在でも愛用者が多く、人気は衰えていません。
「株式会社マルヨ」では、ディオールの買取りだけでなく、販売にも力を入れています。ディオールの魅力を知るには、実際に手に取ってもらうことが一番です。お客様のご来店をお待ちしております。
