いま手元に現金がなく急な出費や運転資金でお困りの方は、銀行や自治体、消費者金融などで融資を検討している方も大勢いらっしゃるかと思います。
しかしながら、実際にやってみると書類の準備が思っているより大変だったり、審査が長く融資されるまでに時間かかったりしているようです。
そんな時におすすめしたいのが“質屋(しちや)”さん。
すぐに現金融資が受けられるって本当?質屋は“街のATM”
質屋というと「買取屋でしょ?」とイメージする方が多いと思いますが、実は昔から“街のATM”として愛されてきた歴史があります。
もちろん買取りもしますが、すぐに現金で融資する「質預かり」というものが元々の起源。昔はATMなどなく、お金が必要になると気軽に質屋を利用していました。
下記で詳しく紹介しますが、質預かりのシステムを簡単に説明すると、「お客様の大切なものを担保にその場で現金で融資する」というもの。
品物を担保にするわけですから安心なのがこのシステムのいい所。その品物も身近にあるもので大丈夫です。
たとえば、タンスの肥やしになっている貴金属やダイヤモンドのジュエリー、また最近高騰しているロレックスの腕時計やルイヴィトンの財布などのブランド品であればどこの質屋さんでも取り扱っています。
いらなくなったスマホやゲーム機・おもちゃ、電動工具だったり楽器、意外なものだとウイスキーも取り扱っているお店があります。(お店によって取り扱う品物が違うので、事前にホームページなどで確認する必要があります)
値が付くものだったらなんでも良いということです。
「少しの間だけお金を借りたい」「再来月までに返せる目途があるからローンを組むまでもない」という方におススメです。
質預かりとは?
質預かりとは、先ほど説明した通り「お客様の大切なものを担保にその場で現金で融資する」ということ。
まず持ち込んだ品物を鑑定士が査定し、融資額を決定します。そして融資額や利息(金利)などに納得した場合、その品物を担保にすることによって、その場で現金を融資する仕組みのことです。(詳しくはこちら➡【質預かりと買取りの違い ―質預かり編―】)
融資額に納得できない場合は、そのまま持ち帰ることが出来ます。もちろん鑑定料や手数料などは一切発生しません。
鑑定士により査定額も変わりますので、何店舗か回ってみるのもいいかもしれません。
返済期限は基本的に3ヵ月と決まっていますが、利息の支払いで何ヵ月でも延長が可能です。ただし3ヵ月の期限内に1回の利息の支払いは必須。
利息の支払いがない場合、流質(質流れ)となり、そのお店へ所有権が移ります。
その時点で取引終了となりますので、元金や利息の支払いの必要はなく、お店からの催促や連絡もありません。
メリット
- 担保があれば、すぐに融資が受けられる(1~10分程度の査定)
- 書類の準備をする必要がない
- 少額(2000円程度)からでも融資が可能
- 査定による融資可能範囲であれば、満額ではなく金額を指定して借入れが出来る(不必要に満額を借りて利息を払うと返済が大変です)
- 信用情報がない方でも利用可能
- 融資額(元金)の返済は一括でも分割でも可能
- まとまったお金が入るまで、月々の返済は利息のみでOK(銀行などは、元金を分割した額と利息を毎月返済しなければならない)
- 元金や利息の返済義務はない
- 担保が融資額と利息を100%保証するという意味では、借金ではない
- 返済の催促や連絡がないため家族に知られることはない
<ここが重要!>➡たとえ返済が出来なくても、返済義務はなく信用情報にも傷が付かない
デメリット
- 長期になれば利息の支払いが増える(金利には保管料が含まれる)
- 基本的に返済期限は3ヵ月と決まっている
- 店から返済の催促や連絡はしないため、返済期限を忘れないようにしなければならない
- 流質(質流れ)になれば、担保の所有権がお店に移る
- 利息の支払いに来店する必要がある(銀行振込にも対応しているところがある)
- 買取りよりも少し査定額が低くなる場合もある
その他の融資との違い
銀行の融資
- 金利はやや低めに設定されている
- 返済できなくなったときに相談に乗ってくれる
- 書類を用意する手間や、審査が長く融資までに時間がかかる
- 元金や利息の返済義務がある
- 返済できなくなった場合、信用情報に傷がつくため、今後多岐に渡って不利益をこうむることがある
カードローンの融資
- 融資までのスピードが早い
- 金利は低めに設定されてる
- ATMで気軽に借りれるため、必要以上に借りてしまう
- 元金や利息の返済義務がある
- 返済できなくなった場合、信用情報に傷がつくため、今後多岐に渡って不利益をこうむることがある
消費者金融の融資
- 融資までのスピードが早い
- 金利は低めに設定されてる
- 返済が滞った場合、電話やはがきで督促が来る
- 返済できなくなった場合、信用情報に傷がつくため、今後多岐に渡って不利益をこうむることがある
※間違っても闇金には手を出さないようにしましょう!
自治体の融資
- 審査のハードルが低い
- 金利は低めまたは無金利に設定されてる
- 返済期間は長めに設定されている
- 書類の準備が必要
- 融資のスピードが遅い
- 元金や利息の返済義務がある
- 2回目以降は審査が厳しくなることも
買取りは質預かりよりも高額査定される傾向にあり!
返済期間が長期になりそうな方は、売却も選択肢の内です。
なぜかというと、利息を支払う必要はなく、また返済の必要がないためです。
また買取りのメリットとして質預かりよりも高く査定されることがあります。
質預かりは保管している間に相場が下がるリスクがあるため、それを考慮に入れた査定となるからです。
ですので買取りか質預かりかは査定額が出てから決めてもいいかもしれませんね。
まとめ
値が付く品物さえ手元にあればそれを担保に誰でも気軽に融資が受けられる。また書類等の準備の必要がなくスピーディーに融資が受けられる。
月々の返済は利息のみでいいので少なく済む。また返済義務がないため、返済が滞っても信用情報に傷がつかない。
お店側から催促の電話などはなく、借りていることを家族や親戚にバレることはないが、自分で利息の支払いや返済期限などの管理をしなければならない。
それぞれの融資には一長一短があるので、無理なく返済できる融資を検討しましょう。