あれはお雪といふ女

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どーっぞー!お立ち寄りくださいまっせー!ご利用、ご利用、ご利用下さいまっせ―!

はーい!本日はこちら丸余百貨店五階エレベーター脇のこのゴージャスな矮小スペースを拝借致しましての、高級ジュエリーお値打ち品のご案内でございまーす!さっ、どーっぞーお立ち寄りくだっさいまっせー!いらっしゃいまっせー!

 

さて、皆さま―。百貨店、デパートメントストアと申しますとわたくしの様な一般庶民などからしますと何やら高級なイメージ。敷居が高い。恐れ多い。身がすくみ金縛りが襲う。

お買い得品、特売品、見切り値下げ品、ましてやリサイクル、中古品の販売なんて滅相もないと思し召しの事でございましょう?

さよう、まっこと百貨店には信頼、信用の看板と言うものがございますから、おいそれとその権威、威信を傷つける下手な事は出来ません。

しかし皆様何事にも抜け道というものがございます。

商売も四角四面じゃ世の中と一緒、面白味に欠けてしまう。たまにはちょっとした息抜き、おふざけといふものをば顧客様に提供しようじゃあないか、どうだねキミ?

はい、まことに左様でございますな部長、目の付け所が違います。さすがですね、さすがの慧眼、さすがの切れ者、知恵者、賢者お見事!(揉み手)。

なんて営業会議があったかどうかは定かではございませんが、その結果わたくしのような百貨店様の品格からは程遠い野暮で下品な野郎が場違いにもしゃしゃり出た様な次第でございます。はーい!

という訳で、本日は週替わりの特別催し、中古ジュエリー格安ご提供のご案内となっております。

 

さてさて、前回のタヒチパールネックレスの後塵を拝し登場致しましたのがこちら!

薄いピンクが美しいモルガナイトを贅沢、豊富に使いまして作り上げられたる、この素晴らしいペンダントトップでございます。

さて、モルガナイトと申しましても宝石にあまり興味のない一般のお客様には馴染みのない宝石名かと存じます。

さあ、そのモルガナイトはご存知なくても、皆様エメラルドならご存知でございましょう?奥さんどうです?ハイもちろんご存知ですね。持ってないけど、知ってる。そんなに包み隠さず打ち明けてもらっては恐縮してしまいますが、正直で結構。正直者の頭に神宿るなんて申します。そちのその正直なかなか関心ゆえ褒美を取らす、なんて良い事があるかもわかりませんよ、そのうち。ここじゃ何にも出ないけど。

で、そのエメラルドという宝石は元々ベリルと言う宝石の緑色のヤツをそう呼ぶんです。同じベリルでもこれが水色になるとアクアマリンとなる、ね。わかりますよね?色によって名前が変わるのですよ。赤鬼とか青鬼なんてな単純な区分けとは訳が違う。だって宝石なんだもの。

という事で、そのモルガナイトの正体はお察しの通り、ピンクのベリルなわけでございます。

さて、この20世紀初頭にマダガスカルで発見されましたピンクのベリルは当時宝石の収集家としても名の知られた、かのアメリカ合衆国のというか世界に冠たるモルガン財閥の創始者J・Pモルガンの功績をたたえ命名されたのであります。

この功績とは何かというと、1907年にウォール街の恐慌に端を発した金融崩壊に対し、ニューヨークの主要投資家125人を自宅書斎に文字通り監禁し、大惨事を回避する為の資金拠出の約束を強引に取り付け、国難を救ったいう事であります。

正に国士、今時の経営者には爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいねー、ホント

 

さて、このアメリカ合衆国の国難を救ったヒーローの名を与えられた宝石名は、その栄誉にふさわしく明るい未来、明るい社会を予見するかのような淡い透明なピンク色でございまして、神々しいばかりのみごとな美しさ!

ルベライト、ピンクトパーズ、ピンクサファイア、ピンクダイア、ピンクの宝石数あるなかでもこのモルガナイトはその淡い透明感溢れる清々しい色合いにおいて他のピンクの石の追随を許しは致しません。しかもこのペンダントトップに留められている九つのモルガナイトはあたかも九つ仔かと見まごうばかりに色、形がピッタリと一致しているのです。この石合わせの妙はただ者の仕業では無い!と言っても中古品ゆえどちらの名工、名人の手によるものかは定かではございませんが、造り手わからずとも、実物を一目見りゃそれとわかる正真正銘のマスターピースでございます。

 

さて皆さん、モルガンと言えばモルガンお雪。日本のシンデレラとして今でも花柳界の語り草となっている伝説の芸者。

京都は祇園で左褄を取っておりました、つまり芸者稼業をしておりましたお雪がなんとJPモルガンの甥ジョージ・デニソン・モルガン(もちろん大富豪)に見初められプロポーズされたのが1901年。それからというもの、このモルガン君、お雪の元へ旅客機の無い時代に4年の間に3度アメリカから通いつめ、なんと当時のお金で4万圓、現在のお金に換算すると8億円という途轍もない金額で落籍した、すなわち身請けをし、めでたく結婚にこぎ着けたのであります。これが、日米に渡る世紀の玉の輿婚ということで、当時は凄いセンセーショナルなニュースとなったわけなのでございます。

 

さあ、その恩恵にあずかるかどうかは定かではございませんが、玉の輿を目指す現代の芸妓、芸子諸君よ、ゲン担ぎのチャームとしていかがですか?

ええ、もちろん既婚者の方も大歓迎。大富豪に見初められたらダンナなんかさっさとお払い箱でしょ?

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