闇夜に浮かぶ炎の癒し

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森の木陰でドンジャラほいけんた、という事でいよいよ秋のお祭りシーズン到来!

わたくしが住む南大阪周辺では、もうこの季節になりますと血気盛んな若衆が、ねじり鉢巻き揃いの法被、白い股引に白い地下足袋、十八金ダブロクドブロク喜平ネックレス百グラムを首に巻き、凛とした姿も勇ましくダンジリの上で気勢を上げて町内を練り歩くのが、地域の年中行事の中でも随一の精華となっております。

なんせね、岸和田のだんじり祭りに代表されるように、サザンオーサカは祭りに熱いんよ。岸和田だけが一人脚光を浴びておりますが、大阪南部一帯、河内から泉州へかけて、どこもかしこもこの時期はホットなお祭りフィーバーが蔓延しとる!

しかも、この三年間というものはコロナのせいでお祭りも自粛。もうみんな溜まりに溜まっとるんよね、熱いお祭り熱が。

さて、秋祭りと云えばだんじり。なにも岸和田だけの専売特許ちゃうよ、だんじりは。この季節になると南河内から泉州にかけてのいたるところで、格納庫から解き放たれただんじりが、まるで風の谷のナウシカに出てくる巨大な芋虫オームのようにうじゃうじゃと、交通の妨げもお構いなしにばく進するんや。

だんじりは漢字で書くと、男尻、あらヤダ!やなくて地車、これがなんでダンジリになるんかは知らんねけどね。

このように、だんじり曳行を中心とするお祭りが盛んな地域の地元では、各家々には必ず祭り用の装束一式、すなわちハッピ、腹掛け、股引、ハチマキ等の備えがあり、年に一度の祭礼の季節を家族じゅうが心待ちにしておりまんねん。もちろん町々にはそれぞれ保存会や青年団など、祭りをバックアップする各種団体が組織され、祭りの季節が近づくと、定期的なミーティングが酒盛りを兼ねて、夜な夜な公民館などで行われるのが常。

かく言うわたくしも、子供たちが小さい頃は子供会でだんじりを引っ張るのにつきあわされて、地元の街角をだんじりとともに歩いたものです。まあ、わたくしなんぞは他所から越してきたアウトサイダー、そういった祭り装束に着替えることも無く、普段着のままで回っていたのですが、そうすると扱いも冷たい。缶ビール一本も回ってこやん、オモンナイ。

しかし、この熱いだんじり祭りにも最近陰りが見え始めてきたようなんです。と、言いますのも、このだんじりというもの、構造、造作こそ立派な、ハウルの動く城ならぬ、動く神社仏閣のような見かけなのですが、それを動かす動力はご承知のとおり人力のみに頼る極めて原始的なカラクリ。したがいまして、これを引っ張る引手が必ず必要となるのですが、最近の少子化と若者のお祭り離れに伴い、これを引っ張る若い衆の数が足らん。

ほんなら年寄りに引かせりゃええがなって、殺す気ぃか!朝の早ようから晩の遅うまで一日中、炎天下でも雨天でも傘もささんとだんじり引っ張って練り歩くなんてことは、とてもやないけど年寄の手におえる仕事やない。

と、いう事で長年、青年男子の専売特許やっただんじりの引手にも、最近ではレディースと言うそうですが、女子まで投入されるようになってまいったようでございます。まあこれにて引手同士の間に熱い恋の花でも咲けば、少子化傾向の多少の歯止めにはなるかもわかりませんが、しかし言うても焼け石に水。

実際、本場岸和田ですら、引手不足でだんじりを手放すことを余儀なくされる自治体もあるとの事ですから、自体は深刻。

まあこの際やね、もう人力動力に拘らんでも、エンジンかなんかの機械動力を組み込んで動かす手段を考えたら良いのんと違いますやろか。テクノロジーの進化でクルマの自動運転の実現も一歩手前。勝手に自走するだんじり言うのんもええんちゃいます。

実際当店があります東住吉区鷹合のお祭りは、トラックの荷台にお神輿みたいなもん載せて走っとるけどね。しかしトラックじゃあちょっと艶消しや、大きな声じゃ言えんけどね。

あと、これを観光事業と結び付け、海外から来る旅行者にひとつのアトラクションとして参加してもらって、だんじり引っ張ってもらうとか、どう?あらゆる人種民族が国境や肌の色を越え、世界平和を祈念しつつ動く神社仏閣ひっぱるちゅーんは、ええんちゃう、ステキやん?

ところで皆さん、だんじりを見物するのに最適な時間帯て、いつかわかります?実はそれは夜なんですよ。だんじりの構造は先ほども申しましたように、神社仏閣のように一番上に屋根が乗っかっているのですが、夜ともなりますとその屋根回り全周をそのだんじりが所属する地域名などを染め抜いた提灯で隙間なく飾られ、これに灯が入るとまことに幽玄な趣。

仕事帰りの道で、遠くから近づいてくるだんじりの灯を目にすると、なにか故郷の景色にでも触れたような懐かしいような、ホッとした様な、不思議な気持ちになったりするものです。

さて、その灯の色を写したようなのが、ご覧いただいております、ファイアーオパールの幻想的な、プレイオブカラーも美しいオレンジ色。

炎の色というのは、キャンプファイヤーやろうそくの火に代表されるよう、人の心を和ませ、癒す働きがございます。ですからこの炎の色を反映した提灯にも何やら郷愁を誘う要素があるのでございましょう、その光源が例え電気であっても。それと同様たとえ本当の炎ではなくとも、こちら炎のような宝石にはあなたの心を慰め癒す働きがあるのでございます。

 「心が雨漏りする日には」というタイトルの中島らも先生の著作がございます。そのような気鬱な折りにはこの炎のような石をじっくり見つめることで、あなた様の心の雨漏れが、多少なりとも和らげられたらと思う次第なのでございます。

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