ガーネットの最高峰デマントイド

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あれ松虫が鳴いているちんちんろちんちろちんちろりん

あれ鈴虫も鳴きだしたりんりんりんりんりんりいんりん

秋の夜長を鳴き通すああおもしろい虫の声

何がおもろいんか知らんけど。

と、いう季節になりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?別にどうでもええんやけど。

蝉の声が知らぬまに虫の声に代わって季節はもう秋、誰もいない海。知らん顔して人は行き過ぎても、私は泣かない、って当たり前ちゃうん。泣く方が変やろ、どんだけかまってちゃんやねん。

しかしあれやね、鳴いている虫の声でナニ虫かわかるってすごない?すごいよね!オッチャンらエエ歳こいて、いまだに何虫か鳴いとるかさっぱりわからんさかいね。つか、実際その虫自体を見ても何の虫かすらわからんはずやわ。みんなひっくるめてバッタちゃうん?まあコオロギくらいは見分けつくやろけど。そういや昔便所コオロギいうのおったんやけど、あれと普通のコオロギとどないちゃうねやろなー?ただ単に厠に生息しとるからそない呼ぶんかな?

そこでハタと思いつき、フト身の回りを振り返ってみると、世の中にはまだまだ知らん事だらけやん、この歳になっても。

例えば魚屋、八百屋、花屋なんかで売ってるそれぞれの品物の種類みんな言える?イサキやメバルやカンパチなんて言われてもさっぱり姿が思い浮かばんし、見たところで当てる自信あらへん。未だにほうれん草と菜っ葉とチンゲン菜の見分けがつかん。花に至ってはチューリップとバラと菊以外はお手上げや。

あと最近やと、芸能人の名前がさっぱりわからんから、ガーシー言う人がいろんな芸能人の秘密を暴露してはるねけど、そもそもその人が誰かわからんから全然ピンとこんのよね。

だいたい僕ら元々が大雑把フランクザッパやさけ、そんな細かい区分わけが苦手やし、第一覚えるのめんどくさいやん。

そんな僕なもんで、本業の宝石の種類覚えんのなんかホンマ大変やったなー。まあ言うても昔は赤い石はルビー、青いのはサファイア、緑がエメラルド、透明がダイアモンドいうくらい覚えといたら何とかなったんやけど、最近は宝石でもいろんな種類が出てきて往生するわ。

なかでも難儀なんがガーネットなんよ。僕が宝石屋の新入社員時代なんかはガーネットいうのはザクロ石いうて、文字通りざくろの実の様な色といわれとったんよ。まあ言うてもザクロの実自体も知らんかってんけど、エンジ色いうんかワインレッドいうんか、そんなんしかなくて、一月の誕生石です言う事で簡単やったんやけど、これが大間違い。

このザクロ石いうのんの代表的な宝石がアルマンディンガーネットあるいはアルマンダイトガーネット言う文字通りエンジ色の石なんやけど、当時売ってたんはほとんどがこの石。たまに、ちょっと紫っぽいのんがあって、これってアメジストちゃうんと思たら、大間違い。ロードライトガーネット言う別の種類のガーネット。また、琥珀色の石やから琥珀と思えば大違い、グロッシュラーライトガーネット言うらしいんや。

ほんで、ある日の午後や、取引業者のオッサン、カバンから緑の石出してからに、これ何の石かわかるか、言うさかい、エメラルドちゃうん言うたら、これもガーネットや言うんよ。へー、そうでっか、なんちゅう名前でんの、て聞いたらグロッシュラーライトガーネットや言いよるねん。いや、ちょー待てと。グロッシュラーライトガーネット言うんは琥珀色のヤツちゃうんて言い返したら、これはな、緑のグロッシュラーでグリーングロッシュラーライトガーネット言うんや、ぬかしよんねん。なんじゃそら、長ったらしい名前で舌噛むやんけ言うたら、いやグリーンガーネット言うたら通じるさかい、べっちょないよ。まあ、別名ツァボライトとも言うさかい、そっちのんが聞こえエエかもな、言いよんねん。どういう意味や、その聞こえがエエ言うのんは、て聞くと、素人の客に売るときの聞こえや、よりアカデミックぽい響きやんけ、そんなんも意識して接客せなあかんど、こない説教がましくぬかすんでムカついたなー、ホンマ。

ほんで、またしばらく経ったある日や、またこの業者のオッサン「これ何の石かわかるか?」言うてケースから緑の石出しよるから、ははーん、オッサン前の事わすれてけつかる、ボケとんちゃうか思て、「ああ、グリーンガーネットやろ」言うたったんや。そしたら「おっ、よー知っとるやん!ほな、別名何ちゅうかわかるか?」聞くさかい、こっちは鼻高々で、グリーングロッシュラーライトガーネット、またの名をツァボライト言うんや」と言下に言い放つと、「ブー、残念でした」言うて小ばかにした薄笑い浮かべよんねん。ほんなもんな、こっちもムカッときて、「グリーンのガーネットはグリーングロッシュラーライトガーネット、別名ツァボライト言うて、オッサンこの間言うとったやんけ?ちゃうんけ?」と歯向かうと「おおーよう覚えとったのアホのわりに。せやけどなグリーンのガーネットはツァボライト一つだけやないんや、残念ながら」

「ええか、よう聞きや。この緑のガーネットはそもそもグロッシュラーライトでも無いんや。これは同じガーネットの中でもまったく違う種類、アンドラダイトガーネットいうガーネットの仲間で、緑の石だけをまた特別にデマントイドガーネットと呼ぶんや。さあ、ここからが話の佳境、肝心なところやからよう聞けよ。このデマントイドガーネットは他のガーネットよか頭抜けて屈折率が高いんや。もうダイアモンドに迫る勢いの屈折率の高さや。そのためダイアのようによう輝く。そやからこの名前のデマントイドいうのもダイアモンドに由来しとんねん。見てみい、よう照っとるやろ、まるでグリーンのダイアモンドみたいやろ、えっ、どうよ!そやけどこの石がまた滅多に採れん希少石なんや。せやから値段も目ん玉飛び出るくらい高いんよ。たぶんこの石でもジブンとこに委託で貸したら五百万以上つけるやろなー」

「えっ!これウチの店に貸してくれますのん?」

「アホな、阪急さんの客注や、これから納品や。ええ目の保養になったやろ、有難く思えよ」

それが今ご覧いただいているネックレスに留まっておりますのと同サイズで同じくらいの色照りの良いデマントイドの指輪やったですなー、懐かしわ!

これは、なかなか素晴らしいものですよっていっぺん見に来て下さい。実物ご覧にならずにお買い上げ頂くのはなかなかの冒険ですよって、ご来店いただければ何時でもお見せ致しますよってに。こんなんね普通の宝石屋では滅多おいてませんから、見る事すらでけしません。しょうもない宝石屋の店員なんか見た事もない、グリーングロッシュラーライトガーネットに見間違うやつですわ、ってそれって昔の僕ですやん。

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