人生の伴侶 バイザヤードネックレス

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歳を重ねるごとに、なんて気取った言い回しがございますが、なに単に老いぼれてくるだけの事。まあそうなると皆様一様に食べ物の好み、嗜好というモノも変化してまいるようでございます。

私も一応人並みに幼少の頃、なんてお上品なもんじゃございませんが、餓鬼の頃がございまして、そんな時分はいつも扁桃腺なんかを腫らしては高熱を出し学校を休みがちな、随分と虚弱な子供でございました。

また、虚弱な小児にありがちな、かなりの偏食で、魚、野菜類が一切ダメで随分親に苦労を掛けたものでございます。そう言った傾向は普通、思春期を境に結構改善に向かうものらしいのですが、私の場合はこれが社会人になってもさらに続き、職場の社員食堂なんかでも、A定食、B定食、日替わり定食なんてものにウスターソースをぶっかけ同僚等が喜び勇んでこれらをむさぼり食らっているサマを横目で睨みながら、独りきつねうどんやざるそばなんかを侘しくすすったものでございます。

さて、そういった偏食傾向が徐々に改善されていったのは、なんとお酒のおかげ。

社会人になるまではお酒とて別に旨いとも思わず、今の若い人のように積極的に飲み会なんぞに集い、羽目を外すなどと言う事も無く、家でおとなしくアニメ「アルプスの少女ハイジ」を見ながらカルピスを飲むくらいが関の山。

しかし社会に出るとそんなわけにはいきません。会社員になると仕事終わりにはちょっとしたことで「ちょっと行こか」「ぴゃっと行こか」「とりあえず行こか」と上役先輩からお声がかかる。行くったってなにも連れションに行くんじゃなくて、勿論お酒を飲みに行くわけであります。

今ですと、そういった上司の誘いとて、昨今の若者は忖度なしで平気で断るようですが、何せ上下関係厳しい昭和の時代はそんなことはご法度。否応なしでお供しないといけません。そして、行ったら行ったで、これがまた飲めない酒を無理やり飲まされる。変に断ろうもんなら、「お前、俺の酒が飲めん言うんか、おう?」と凄まれる。もう吐くまで飲ませられることもたびたび。

しかし、そう言ったお酒の稽古、つか、地獄の特訓を重ねていきますと、最初は苦いだけだったビールがあら不思議、美味しく感じられるようになってくるではありませんか。さらにその酔い具合も、単に頭がくらくらしたり、痛くなってきたりしてたものが、何とも心地よい酩酊へと変わってくる。そして、上司や先輩に勧められるがまま口にした、何やら見るからに気味の悪いナマコやコノワタなんぞと言う珍味が何の抵抗も無く美味しく感じられるようになるともう一人前。一旦そうなると、これまでの自分がまるで嘘のように、たいがい何でも食べられるようになったから驚き。実際香港の支店に派遣された時も、あちらの変わった料理や食材、香辛料、香草がふんだんに使われたエスニックな味覚も全然平気で、日本人スタッフの中で唯一何でも食べられるヤツと言う事で、香港人スタッフにも大いに歓迎されたものでございます。

しかし、寄る年波薩摩白波、ジジイになってまいりますと今度は、いかにも年寄りっぽい、気難しい取捨選択が起こってまいります。もちろんそれは肉体の衰えからくる消化力の低下が大きく影響してくるのでありましょうが、そう言った胃にもたれそうだとか、胸やけしそうだとかだけじゃなく、ごちゃごちゃした味の変化より、よりシンプルで無駄を省いた究極の、みたいなところを求めてくるようになってきたのでございます。と申しましても何も特別な食材を取り寄せして、なんて贅沢をしようってことではないのです。どちらかっていうとその逆で、今まで見落としていた身近な食材を今一度振り返り立ち返り古きを訪ねて新しきを知る温故知新の味覚の再発見。

例えば、最近の好みで申しますと豆腐。しかも絹じゃなく木綿。これをどうして食べるかと言うと、どうにもしない。そのまま。ありのまま、Let it beでしょうか。しかもスーパーとかで売ってるトップバリューのニコイチとかでパックになってる安モンで結構。こやつの片割れを水を切ってひとまず皿にのせる。これに、ここだけ少し贅沢というか、こだわって、業務スーパーで売ってるプラスチックの容器に入っててそのままカリカリ砕いて振りかける事の出来る岩塩をば、カリカリ砕き振りかけながら食すわけでありますが、これが実に良い!イイイイイー!何に良いかと言うともちろん日本酒常温コップ酒と非常に相性が良い!こ奴ら双方をば交互に口に運べばもう無限地獄、いくらでもいける、とは言ってもイイ歳だからそこはちゃんと自制が働くのでございますが。酒だって別に「獺祭」みたいな洗練された飲み心地の、高級吟醸酒なんてヤツは無用。菊正宗ピン紙パックで十分。

昔の文豪、内田百閒先生はなんでも毎日昼は同じ近所の店から取る、特にどうと言う事も無い、駄蕎麦ばかり飽きずに食べていたらしいのですが、こうした特別じゃない凡庸性てのが良いんですよ。私みたいなのが言うと、貧民の僻み、負け惜しみに聴こえるかもしれませんが、最近ホントに余所行きじゃない普通のってのに魅力を感じるんです。この岩塩かけの丸かじりは他にも、ちくわ、かまぼこ、がんもどき、さつま揚げ等の練り物に、また人参、キュウリ、セロリ、アスパラ等の野菜にも試せそうで今後の展望が楽しみ。最後は、岩塩だけ舐るだけでいいなんてのになると本物。酒仙人になるのでしょうが。

さて、そう言った話の流れから行きつく先はご明察のとおりシンプルイズベストという結論の、これまたティファニーはバイザヤードのご案内。

まあ、こちらは岩塩かけて丸かじりってわけにはいきませんが、釣りはフナに始まりフナに終わるの例えのように、ジュエリーはバイザヤードネックレスに始まりバイザヤードネックレスで終わると言って過言ではない、優れものの宝飾品なのでございます。

まず大人になった第一歩、ファーストジュエリーとして多くのお嬢さんがまずその華奢な首にぶら下げ、その若さの輝きを一層引き立てるとともに、上品さ、清楚さの演出の手助けを致します。さてそれから始まる人生山あり谷あり。その過程で豪華なジュエリーで全身をデコレートできるお方もおらる反面、せっかくのバイザヤードネックレスすら生活費の足しに手放さざるを得ない、艱難辛苦に見舞われるお方もございましょう。さてどちらの道をたどりましても最後老境に差し掛かってまいりますと、前者は過度な装飾にも飽きて、いつでもどんな時でもTPOを選ばず使えるバイザヤードネックレスに、後者は何とか乗り越えた艱難辛苦、自分に対してのご褒美として泣く泣く手放したバイザヤードネックレスを失った時間を取り戻すかの如く再び買い求め、両者ともに落ち着いた老後を、もはや肌身離せぬお守りの如きものとなったバイザヤードネックレスの、そこだけが普通とは大きくかけ離れた眩いダイアモンドの輝きの庇護のもと、共に安らかに過ごされるのでございます。めでたしめでたし。

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