ダイアとフナの相関関係

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わたくしがまだ小学生の時分と言いますから、1960年代、えらい昔や!アメリカのバンド、ベンチャーズの人気とともにテケテケテケテとエレキブームというのがやってまいりました。

世の軽薄なお兄ちゃん連中は我先にと、女の子にモテんがために、当時はまだ高額商品であったであろうエレキギターを我先にと入手してベンチャーズ風なバンドを組んでは、テケテケテケテケとやったものでございます。

(テケテケとはベンチャーズのギター奏法の代表とも呼ばれるクロマチックランという奏法。老婆心ながら申し添えておきます)

映画の方でも加山雄三さんが「エレキの若大将」というタイトルで、日本のエレキギターの神様と呼ばれた故、寺内タケシ氏を招き、自らも往年の名器モズライトギターを小脇に抱え、自身で作曲した曲を自ら歌い奏で、映画、楽曲双方のヒットを得、一躍時代の寵児となったわけであります。

またこの頃、海の向こうのイギリスではビートルズが鮮烈なデビューを果たし、これをきっかけにロックが音楽だけに留まらず、文化や社会生活、はたまた政治にまで影響を及ぼすような一大ムーブメントとして発展して行きます。

もちろんそういった流行に敏感な日本の芸能界でも和製ビートルズ、ストーンズみたいなバンドを作り出して一儲けしようじゃないかというタクラミの下、とりあえず見かけ長髪、ミリタリールックのご本家完コピ、お姉ちゃんウケしそうなイケメン、やさ男をヴォーカルに据え、今で言うところのアイドルグループ風なバンドを沢山作り出したのです。これが所謂世に言うグループサウンズブームとなったわけでございます。

ただし、こうしたコマーシャリズムに則った大人の手で造られた即席ロックグループであるグループサウンズは当然、本来ロックミュージックの持つ、既成のモラルや社会通念に対する若人の反抗という核心になるコンセプトが欠如しているが為、一時のブームとしてあっさりと若者たちに飽きられてしまったのでございます。

さてその後、日本のミュージックシーンには、いかにも日本人らしく叙情に訴え、社会にすねた背を向ける若者たちの姿を投影したフォークソングブームが到来いたします。

履き古したフレアジーンズにちびた下駄をつっかけ、四畳半一間で同棲する彼女と近所の銭湯に行ったりする事にささやかな喜びを見出すなどといった、まことにしみったれた暮らし向きが貴ばれるという、珍妙な社会現象を引き起こしたわけでございます。

そんな中、少数派となり世間から白眼視されるようになったロックファンどもは虐げられる者の常として、より過激に先鋭化し、マニアックなものを追い求める様になっていったのは当然の帰結。

例えばビートルズ、ローリングストーンズというビッグネームには飽き足らず、キンクス、ドアーズなどと言ったマイナーどころのグループに目を向け始めたのを皮切りに、ジャズのセッションよろしく長時間ギターソロのインプロヴィゼーションを延々と繰り広げる、神エリック・クラプトンを擁したクリーム。ステージ上でギターに火を放ったり、叩き潰したりするパフォーマンスで有名なジミ・ヘンドリクスやザ・フー。さらには過激な思想と難解な音楽の融合を目指したフランク・ザッパ。おまけにセックスピストルズなどと破廉恥な名前を堂々と看板に掲げるパンクロッカーなどという不埒な者どもが次々と現れ、ロックシーンは混迷の一途をたどるわけであります。

まあこのような先鋭化の流れは、何もロックに始まった事ではなく、ロックが流行る前の世代、すなわちジャズエイジの世代でも同じように、お気楽なデキシーランドジャズがあれよあれよという間に、ジャズ喫茶でサルトルなどを読みふけるインテリゲンチャのBGMとして、その嗜好に沿うべく、どんどん難解な方向に発展して行き、最終的にはフリージャズなどという、あたかも現代音楽か実験音楽かと思わせるようなアヴァンギャルドなものに変化していった模様と相通ずるところがあるように思われます。

 

まあいち様に人間の趣味道楽というものはなんでも、初手は簡単でとっつきやすいものから入門するわけでありますが、その趣味が高じて参りますと、だんだん難しいもの、難解なものを求める様になってまいります。

 

さて、こういった傾向はジュエリー好きの方々の中にも見受けられます。

まあ、大体みなさま最初はティファニーのバイザヤードあたりを就職を機にファーストジュエリーとしてお求めになったりするのでございますが、そこから宝石にハマる方はまず、エメラルド、ルビー、サファイアの三大宝石を手掛かり、足掛かりとして、様々な宝石をリング、ネックレス、ブローチにブレスレットと様々な形態でもって収集されていくようでございます。

また、ちょっと学究肌のお方になりますと、ガーネットやサファイアなど、一つの宝石において色の変化によって様々な変種が存在するのですが、その変化を追い求める様に系統立てて収集されているような方もお見受けいたします。更には希少石を追い求めたり、有名作家、有名ブランドにのめり込んだりとその指向は様々な方向に分散されて、趣味の世界は広がっていくのでございます。

まあ、極端にマニアックな趣味に走る方は別として、宝石道楽はダイアにはじまり、アレキサンドライトで締めとすると昔からよく言われているところでございます。まあそれで一通りの代表的な宝石は揃ったという意味合いで、そのように言われるのでしょうが実際、はいアレキ買いました。これにて一件落着。あー、楽しかった、とは簡単にはまいりません。

どんな道楽でも簡単に抜けられないのが道楽の恐ろしさ。下手すりゃ身代喰いつぶすというくらい入れ込んでしまう人もいるくらい。

さて、一旦アレキに行きついた人はどうするかというと、また振り出しに戻る、じゃないですがダイアモンドに帰ってまいります。

釣り道楽には「フナに始まりフナに終わる」などという言葉があるそうでございますが、宝石のほうは差し詰め、ダイアに始まり、ダイアに終わる言ってよろしいかとぞんじます。

さて、そんな二周目、あるいは三周目を迎えられた懲りない宝石好きのあなた様にお薦め致しますのが、こちら、その名も高き宝石商の王、カルティエの堂々たるダイアモンドソリテールリングでございます。

さあ、ご覧くださいませな、この煌びやかな光を四方八方に放つ極上のキャラットダイアモンドを優雅に捧げ持つは、カルティエが長年培ってきたデザインの粋を凝らした優雅なゴールドの指輪。もうご覧いただければ、わたくしの下手な説明などまったく不要。

ロックの王者ローリングストーンズの例えば、昔ウィンドウズ95のコマーシャルにも使われた名曲スタートミーアップ。キースリチャーズの出だしのワンフレーズが、しかつめらしい渋谷陽一のもったいぶった解説を木っ端みじんに粉砕するが如くのインパクト!百聞は一見に如かず、良いーものです!

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