みなさまごきげんよう。鬱陶しい梅雨の季節も過ぎ去りいよいよ夏真っ盛り日本盛りは良いお酒といふ事で、いかがお過ごしでしょうか?
山へ海へと、コロナの予防接種を済ました年寄りどもが我先にと修学旅行自粛の青少年を尻目に勇んで繰り出す今日この頃。
遊泳解禁のビーチには、老いらくのトキメキ、出会いを求め、時代遅れのラジカセでチューブなどを大音響で鳴らしながら元サーファーの爺さん婆さんがドルフィン飛び出すラッセン柄のアロハを小粋に羽織り、イモの子を洗うが如く浅ましく蝟集するというありさまらしゅうございます。知らんけど。
さて、夏場はやはり何かとお肌を露出する機会が多くなります。淑女の方々も日々のバスルームでのムダ毛のお手入れに余念のない事かと存じますが、なにもそれだけ済ませば事足れりとご安心召されてはいけません。
雑草を駆除した後のお庭に綺麗な草花を育成するが如く、そのむき出しとなったカイナまわりの飾りつけ、装飾を行わねば片手落ちと言うもの。腋の除草ならぬ除毛に加えて、コリアンダーかクミンの香りかと訝るが如き腋臭をデオドラントで封じ込めた後は、華やいだかほりのパヒュームをば降りかけ、仕上げは豪華なブレスレットでキメたいものでございます。
唐突ですが、夏場の腕時計ほどやぼったいものはございません。暑いさなかに腕に密着するベルトはもう汗と油でムレムレ。ことにレザーベルトともなりますともう皮革のベルトが汗と油のヅケ状態となり、これが高温でボイルされた結果、アジの南蛮漬けのタレが腐ったかのような異臭を放ち、せっかくの強力デオドラント制汗が無駄骨となってしまいます。
金属製のブレスバンドとて油断はできません。その細かいメタルパーツのジョイント部分に汗と垢の混合物が黒いカスとなり蓄積し、これも悪臭の元凶になったり、油断すると黒い一筋の汁となりせっかくの美肌を汚す狼藉を働いたりいたします。
スマートフォンを常に携帯されている現代を生きる皆様におかれましは、そんなわけで、もう腕時計は、特に夏場においては無用の長物ときっぱり手放して頂き、これからご紹介いたします素晴らしいブレスレットでもって暑苦しいむさ苦しい夏場を、優雅に、エレガントに、無味無臭に乗り切って頂きたいものでございます。
さて、ご覧のこちらダイアモンドのブレスレットでございますが、ひと頃人気となったテニスブレスが細かいダイアモンドの切れ目のない連なりなのに対して、こちらは一定の距離を置いて大粒のメレダイア等間隔で留められている造りとなっております。このような形状のブレスレット、あるいはネックレスはダイアモンド一粒を「駅」に例え、見覚えのあーるレインコオトなどと歌とてる場合ではなく、ステーションブレスとかステーションネックレスなどと呼ばれる事が多いわけでございます。
ご覧のブレスレットも分類的には確かにステーションブレスなのですが、ダイアモンドとダイアモンドの間隔が非常に狭く、路線で例えるならば、JR大阪環状線くらいの密を形成し、ナニワ市民の便宜に寄与するが如くに、腕廻りの装飾に一層絶大に寄与しているのでございます。
さて、ひと頃人気爆発であったテニスブレスでございますが、その品質たるや、ピンからキリで、しかもキリの粗悪品がやたら多く出回っていたのでございます。その理由は、テニスブレスのダイアモンドのトータル重量が1キャラットとか2キャラットほどのものは一個一個のダイアの粒が非常に細かいため、質の悪いものを留めたとしても分かりにくい。
ルーペで拡大して見ればダイアが真っ白に曇っているようなものでも、ダイア表面の光沢で一応輝いて見えるのです。そんなわけで、ひと頃特価用、特売等にこの様な劣悪なテニスブレスが大量に出回っていたのでございます。
「プラチナ枠ダイアモンドテニスブレス2カラット感謝大特価 ~ 円!!」と云うチラシの文句に踊らされ買ったは良いが、お店の強い照明下ではキラキラして見えたのに、お家で見たら全く輝かない。しばらく置いといたが着けないからと質屋に処分しに持って行くと地金スクラップの価格しか出なかった、ガックリ。ということが往々にございます。
しかるに、こちらのブレスレットはその様な粗悪品、インチキ商品とは全く異なる、一線を画する素晴らしい一級品なのでございます。
なにせ2.5キャラットの石目に対してダイアモンドが全部で21個。つまり一個当たり0.1キャラット以上ある計算。これだけの大きさのダイアモンドだと目視で良いか悪いかすぐバレちゃう。もちろんこちらは最上級と言っても良いくらいの上質なメレダイアがセットされております。そしてデザインの邪魔にならない様に、ダイアの輝きの妨げにならない様にダイアモンドの留めはブレスレットのラインに即して2点のみの爪留めとなっており、実にスッキリとした見た目の仕上がりとなっております。
このような高品質かつ上品で着け心地の良いブレスレットをお着け頂き、アロハ瘋癲老人が徘徊するウザイ熱帯夜の屋外とは別世界の空調の程よく効いたお洒落なバーで、フローズンダイキリなどのグラスを捧げ持っていただきますれば、もうそれだけであなた様はハリウッド映画のヒロイン。一幅の絵画のモデル。
横にむさくるしい漢など配さずとも、物語はそれだけで完結するのでございます。
掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/01001072/