乙ちゃんに捧ぐ!ブラックダイアの指輪

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ブラックダイヤというものはには、どうも悪の香りが漂いますぞ。
 
普通の無色透明のダイアモンドが天使だとすると、こいつは身を持ち崩した堕天使とでもいうべきでしょうか?
堕天使とはすなわち悪魔。サタン、デーモン、ルシファー、とにかく悪い奴なんです此奴等は。
 
しかしどういう訳か人間、清く正しく美しくという宝塚歌劇団のモットーような事ばかりだと退屈してしまうようです。自分の身にはあまり危険の及ばない限り、ほどほどの距離を保って悪のフレーバーが欲しいのですね。
 
例えば、そのものずばりのデーモン閣下。吾輩、お前たちなどとテレビの視聴者の前で居丈高にふるまいながらも、最近ではコメンテーターとしてすっかり文化人におさまりかえっている。お茶の間の視聴者は悪魔のご宣託を聞きたくてうずうずしているのでしょう。
 
あるいは、コミックでお馴染み、ナニワ金融道の萬田はん。先日初めてテレビでドラマ化されたのを拝見いたしましたが、主人公はトイチの金利を債務者に要求する、闇金と呼ばれる金融業者。つまりはヤクザのシノギ。演じる千原ジュニアの凶相とも相まって実にイカツイ。でもこのイカツさに引き寄せられるんですね大衆は。この傾向は何も今に始まった事じゃなく、ヤクザ映画の老舗東映が連綿と続けてきたお家芸。
 
東映実録シリーズなんて、俳優がヤクザを演じてるのか、ヤクザが映画に出てるのか区別がつけられないくらいの迫力。実際、安藤昇さんなんていう元本職の組長をキャスティングしてるくらいだから凄いのは当然。しかもこの安藤氏、身体こそ短躯ながら並みの俳優など足元にも及ばぬ凄みのあるイイ男。頬にドスの傷跡も生々しい、本物のスカーフェイスでかっこいいんです。
 
そもそも、ピカレスクロマンという小説のジャンルが昔からございまして、これは悪漢小説などと訳されますが、文字通り悪漢、悪党が主人公。
 
例えば、古いところでは「羊たちの沈黙」。映画化にあたっては主人公のサイコパス、人喰いハンニバル・レクター博士をアンソニー・ホプキンスが好演。オスカーを獲得いたしましたね。また最近ですと大ヒットした映画「ジョーカー」。これも元々はアメリカンコミックの人気作「バットマン」の悪役。残念ながら本作は未だ見ていないのですが、以前映画化された「バットマン」でのジャック・ニコルソンのジョーカーの怪演も見事でしたねー!
 
 
 
なにも、外国人ばかりじゃございません。かのカルトムービーの傑作と呼び声も高い「ブレードランナー」の監督リドリー・スコットが日本を舞台にした映画「ブラックレイン」の悪役、日本人ヤクザ佐藤を演じた松田優作も自らに命と引換にした鬼気迫る演技、見事でした。あと、日本映画で言うと荒又宏原作の伝奇小説を映画化した「帝都物語」。これなんかは平将門の怨霊とともに帝都東京を破壊せんものと暗躍する魔人、加藤保憲という悪役そのものが主人公。
 
 
と、いろいろ悪のヒーローを挙げて参りましたが、男性ばっかり、女が居ねーじゃねーか?いったいどーなってんだとお叱りの声が聞こえてきそうでございますが、これはなに、ブラックダイアに話をつなげていく為の段取りでございますので、もうしばらくのご辛抱を。
 
 
さて、いよいよ女性の悪役。世間では悪女などと呼ばれたりいたしますが、これは単に職場の意地悪、イケズなお局様やスーパーで万引きしたりクレーマーになったりするようなメンヘラ女は当てはまらない。
 
では、どういう女性が悪女かというと、先ず美しくなくはいけません。悪女という言葉自体がすでにストリート性を孕んだ言葉ゆえ、並みの女性だと話が前へ進みません。そして賢くないとダメですね。もちろん氷の様に冷たく、一切の妥協を許さず悪を追求する姿勢が肝要。
 
この理想の悪女象にピッタリ当てはまるのが、モデル、女優としてご活躍の菜々緒様なのです。なにせ彼女自ら「プロ悪女」と名乗り悪女を堂々と自らのアイデンティティとされてるのですから大したもの。たとえCMで乙姫様を演じても演技の端々に悪女が垣間見える。良いですねー!そんな悪女の彼女にピッタリお似合いなのが、このブラックダイアなのでございます。
 
ブラックダイアと申しますと一般の方はブラウンダイアや、その他のカラーダイアの様に透明のダイアに墨色なんぞがかかっているように想像される方が多いかと存じますが、これはまったくの見当違い。ブラックダイアは一切光を透過いたしません。しかも光の選択吸収の理屈から言えば、すべての光を吸収してるゆえに黒く見えるわけなのです。つまりブラックダイアは透明なダイアの様に光を透過し、これを反射させ輝かせる働きは一切行わず、まるで宇宙のブラックホールのように光を吸収するだけで外部には一切漏らさず、取りこみ蓄えているのでございます。それゆえ、パワーストーンという観点から言うと凄い威力が石に潜んでいることになるそうなのでございます。
 
 
さて、ご覧いただいておりますこちらのリングも、如何にも強烈なパワーを内包してるかのような、マーキーズカットのブラックダイアを中央に据え、それを透明ダイアのメレが囲み、そしてさらに二重になった繊細なウデをさらにブラックダイアのメレが華麗に装飾致しております。
 
この指輪をば黒いマニキュアを施した猛禽のようなネイルの指にお着け頂きますれば、あなた様も菜々緒の一味。あるいはアンジェリナー・ジョリー演じるところのマレフィセント。男がひれ伏すブラックマジックウーマンのためのリング。
 
男の心情を常に忖度する、物わかりの良い女の仮面なんてこれを着けて捨て去るのです!
 
「ジェンダー、はあ?知らねーよそんなこたー。男女平等、はあ?何とぼけたことほざいてやがんだ!女の方が偉れーに決まってっだろーが!」
 
素敵!!
 
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