春の予感、ローズクォーツの指輪

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誰しも人生を歩む中で、人との出会いにおいて、メンター、即ち師と仰ぐような人物の存在の一人や二人はあるのではないでしょうか。わたくしの場合も、そのような方が二人ほどおられます。

仕事の面においては、私が以前勤務いたしておりました宝石店が、初の海外出店を果たした香港時代。ペニンシュラホテル、ショッピングアーケードにある、ヴァンクリーフ&アーペルズのショップマネージャーをやっていた香港人女性を引き抜き、新店舗の店舗運営、現地スタッフの管理をお任せしていたのですが、その方、商品知識面から管理、接客まですべての面において非常に秀でておられ、随分色んな事をお教えいただきました。立ち居振る舞いから装いまで、非常にクール。まさに出来る女、いや、出来る人物。今でも尊敬の念を抱いておりますが、未だ足元にも及びません。

もう一人は、宝石店勤務当初の二人目の上司で、このおっちゃんは先に挙げた出来る女史とは裏腹に、仕事面では非常に不器用、と言うか、商売には全く不向きな方だったのですが、実は早稲田大学文学部哲学科卒業か中退だか除籍か、とりあえず大変なインテリ。何せ同級生に、かの博覧強記のブラ・タモリ氏がいたと言うくらい。実際には一面識もないとの事でしたが、小百合ちゃんは見たよ、と誇らしげでした。

この人、文学部の看板どおり、大変な読書家。古今東西の名著、名作は全て読破している勢いで、私のような薄っぺらな知識では全く太刀打ちできない。一方、映画にも大変造詣が深く、しかもこちらの方のお好みは、サブカル傾向のマニアック好み。ちょうどその頃ぼちぼち出始めたのが、レンタルビデオ店。このおっちゃんに勧められてレンタルで観たのが歴史的カルト映画「ブレードランナー」。

いやー参りましたね。いかにも小津安二郎とか言いそうなおっちゃんが、こんなん観てんねやー、ひょっとして趣味合うんちゃうん?それを試すべく、その頃の私のお気に入りの「未来世紀ブラジル」という映画をお勧めし返すと「君なかなかいいセンスしてるじゃないか」って。

それからと言うもの、仕事の枠を超えての希少なサブカル、カルト、オタク仲間としてお付き合いいただくようになったのですが、「ブレードランナー」に次いでお勧め頂いたのが、先ごろお亡くなりになった名優ショーン・コネリー氏主演の「薔薇の名前」という名作。こちらストーリーの体裁はミステリーという事になっておりますが、中世ヨーロッパのカトリック修道院を舞台とした、実に幻想的な映像美。内容はすっかり忘れてしまいましたが。

という事で、宝石の中の「薔薇の名前」がこちら。

いやー、いつもながら回りくどい、ようやくたどり着いた!

ローズクォーツ、薔薇の水晶。日本じゃ雅に紅水晶てんですが、まさしく「薔薇の名前」の宝石でございます。

ご覧いただきますように半透明の実に柔らかい、はんなりとした色合いで、あたかも桜餅のような風合い。これですよ、日本女性の柔肌に映える色合いというのは。

ご覧のようにこの指輪、中石のカボッションに研磨されたローズクォーツは結構大きいのですが、不思議と全然威圧感の無い穏やかな印象。この上等の、ういろうのような半透明のピンクの色がさらに、ボタニカルデザインのゴールド枠に映えて何とも言えない。

いかがです、そこはかとなく春を感じさせる風情じゃございませんか?「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」と、かの枕草子に歌われている日本の春の気配そのもの。

さあ、まだ春遠い寒風吹きすさむ中、待ち遠しい春を指輪で先取り、どうですか?

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