秋の風情を映す、オパールのブローチ

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さて、本日ご紹介いたしますお品はこちら、ジュエリーデザイナー湧永ユキオ先生のオパールの小片をステンドグラス風に張り合わせましたる、変わり種のブローチでございます。
 
こちらのデザイン、台座を葉っぱに見立てて、葉脈をあらわしているのでしょうか、線をつないだ細工のゴールドのつや消し枠に、オパールの小片を切り貼りいたしました長方形のプレートが大胆にも、ど真ん中に斜に挟み込んあり、その周りには葉の根元と先端部分に暗い感じのガーネット。

そして更には葉っぱの上部には小粒のダイアモンドとエメラルドがちりばめられ、葉の裏側にあたる場所には薄いグレーのバロックパールが3つ並べてあるといった実に凝った細工のお品でございます。
 
この作品のモチーフというものは、いわゆる秋の景色、風景という事ではないかと思われます。この台座となっている葉っぱは、ゴールドの色を活かして、枯葉を表現しておりますね。

そして作品全体に散りばめられているそれぞれの宝石たちも、明るく鮮やかな春夏のイメージではなく、ちょっとトーンの落ちた暗い感じ、秋の風情をにじませています。そして決め手がこの大胆に葉っぱのど中心部に差し込まれた、オパールのプレートカットと呼ばれる細工を用いた長方形の板状の張り合わせオパール。

このモザイクの織り成す様を良くご覧頂くと、自ずと脳裏に浮かんでまいりますイメージが、秋の紅葉した山々の景色。オパールの赤い部分と緑そして深い青の色合いが見事に融合し秋の山々を写した一服の絵画となっているではないですか。
 
おそらく、このモザイクの細工部分は作者自ら製作したのではなく、専門の職人の見事な技巧のプレートに惚れこみ、それを自らの作品に取り込み一つのモチーフを持った作品に仕上げたのではないかと推測いたします。
 
宝飾品自体がもちろんアート、あるいはクラフトという側面が多く含まれている商材ではありますが、たまにこういったジュエリーデザイナーさんの「作品」にはより一層そういった芸術的側面が強く出ているようでございます。
 
芸術の秋、秋の風情を写したブローチなどお着け頂き、秋の野山の散策、美術館めぐり、あるいはグルメの旅などされるのも一興かと存じます。
 
 

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