さて、本日ご紹介いたします当店秘蔵のお宝はこちら…
ティファニーのゴージャスダイアモンドネックレス。
ティファニーのネックレスというと思い浮かぶのが、オープンハートとかビーンズ、バイザヤード、最近ですとTスマイルなんて可愛らしいデザインではないでしょうか?
その辺のデザインは商売的に言うと、買い回り商品などと呼ばれ、広く一般大衆に支持され、多くの人に買ってもらおうと言う、売上の基盤を作り、ランニングコストを賄う、言わば日銭稼ぎの商材。ブランドによってはアクセサリーラインなんて呼ばれます。
しかし、こんなのばっかりだと単なるアクセサリー屋で終わってしまう。天下のジュエラー、ティファニーのブランドイメージを保っているのが、こちらの様な本格的ハイジュエリーのカテゴリーなんです。
ティファニーにかぎらず、海外の有名ジュエリーブランドの商品構成は大体、低価格の買い回り品と本格的ジェムクォリティーのハイジュエリーに分かれているのが一般的。日本でも富の分配の二極化なんてことを言いますが、あちらの世界では、いまだに社交界なんて言葉があるくらいですから格差の規模がちがいます。確固としたハイソサエティ向けの需要がちゃんとあるんですね。とは言え、買い回り品て言っても庶民には高値の花なんですが。
威風堂々たる敷居の高いティファニーのお店に一歩足を踏み入れると、大体こういうのは陳列のコーナーコーナーのひと際高くそそり立ってるハイケースか、壁にかかる絵画のような壁面ケースに、恭しく飾られ、貧しく名もない冷やかし客はそれだけで威圧されてしまうのです。
しかし逆に臆すことなく、「ちょっと見せてよ」なんて言おうものなら、途端にVIP待遇、別室に通され、茶菓の接待など受けつつ、一般客が目にすることの無い凄いお宝が次々と開示されるのです。もちろん、ちょっと見せてよの後、宝石の鑑定より、お客の鑑定にたけた老獪な店長による人品骨柄審査が瞬時に行われるので、誰でもというわけには、残念ながらまいりません。
しかし逆に臆すことなく、「ちょっと見せてよ」なんて言おうものなら、途端にVIP待遇、別室に通され、茶菓の接待など受けつつ、一般客が目にすることの無い凄いお宝が次々と開示されるのです。もちろん、ちょっと見せてよの後、宝石の鑑定より、お客の鑑定にたけた老獪な店長による人品骨柄審査が瞬時に行われるので、誰でもというわけには、残念ながらまいりません。
さて、それでは商品を見てまいりましょう。
こちらのネックレス、正式なお名前はスイングダブルドロップネックレス。まさに見ての通りの命名。造りはいたって単純なもので2.5cm間隔に一回り大きなダイアをセットしたダイアモンドベゼルセッティングのダイアの連を、首下ペンダント位置で、一旦やや他より大きめのパーツでまとめ、そこからループタイのように、また同じ仕様の連が2本柄を違えて下に垂れるといった定番ともいえるデザイン。
こうした種類のフォーマル、パーティー用のネックレスのデザインとしては、例えばハリーウィンストンのハリウッドセレブにアカデミー賞授賞式の時に貸し出す様なバルキーなタイプのものと比べてかなり控えめなこちらのお品。その魅力がどこにあるのかといえば、ご覧頂きますようにデザインのシンプルさの中にある、計算されたバランスの良さと、そしてその中で煌めくダイアモンドの品質の高さでありましょう。この二つの要素が見事に相乗効果を上げ、このえも言われぬ気品に満ち溢れたノーブルな風情を醸し出しているのでございます。
前出のアカデミー賞授賞式の例を再び使わせて頂くならば、ハリーウィンストンの豪華ネックレスがキムカーダシアンみたいな、見てくれ勝負の女優さんの勝負服ならぬ勝負ジュエリーとしての威力を発揮するなら、こちらはさしずめ、メリルストリープ女史あたりが地味目に決めて、逆にその知的で清楚な個性を際立たせる作戦の秘密兵器になるのでは。その目論見が見事達成できるかどうかは、商品をじっくりご覧いただければ、想像に難くないと存じます。