さて、本日ご紹介いたします当店の秘蔵の品は、こちらのダイアモンドリング。
こういったリングの形状はダイアモンドが1個だけ留められている為、ソリティアリングと言うんですが、立爪リングと呼ばれるのが一般的。ご覧の通り六本の爪が恭しくダイアモンドを捧げ持つような形になっております。そのお陰でダイアモンドはできるだけ多く光を取り込み、その取り込んだ光を全方位に反射し、ダイアモンドの輝きを最大限お楽しみいただける仕掛けになっているんです。
現在流通してるダイアモンドソリティアリングは、このような小さな爪を用いてダイアモンドをセットする、いわゆる、最初に開発したティファニー社に因んでティファニータイプの6本爪リングと呼ばれるものが主流でございます。
しかし、それ以前、昭和のころのデザインはもっと爪の頭部分が張り出した、まるで猛禽の爪の様な6本爪を用いるのがわが国では一般的だったのです。その理由は、貧しい庶民が苦労して貯めた給料3か月分でも買えたダイアはわずか0.1とか0.2キャラット。その小さい石をなるだけ大きく豪華に見せんかなという涙ぐましい努力の現れだったのでございます。
時が流れ、そんなデザインは野暮ったい、ひっかかって着けにくという不満の声を反映してか、あるいはティファニーのブランドパワーのお陰か、このような小さな爪のスタイルが徐々に定着し、現在では押しも押されもしない定番中の定番となっているのです。
さて、こちらの商品でございますが、ダイアモンドのサイズ(重さ)は0.364キャラットとけして目を見張る様なサイズではございませんが、品質は、カラーグレードは最上級のDカラー。VVS2というクラリティーグレードにベリーグッドというカットグレード。ダイアのグレードとしては最上級のクラスの優れもの。この形状とグレードからいって元は婚約の時に贈られたモノに間違い無いでしょう。わっ、破談か離婚のヤツやん、縁起ワル、と初手から色眼鏡で判断してはいけません。
人の持つあらゆる先入観、バイアスは人生を歩む上で決してプラスには作用致しません。自由であるべき人生を狭く、窮屈で退屈なものにしてしまうだけでございます。
このお品、然るべき名のあるお店でお求めになると当店販売価格の2倍から3倍のお値段はゆうにするはず。しかもこのての品物はどういう訳か大切にしすぎてて、ほとんど使用されていないことがほとんど。それを更に念のために新品仕上げを施しての新品と何ら変わらぬ外観。
掘出し物、ラッキー!とおぼし召し頂き、もちろん婚約指輪にご利用いただくも結構なのですが、当店の主張といたしましては、こういうのをジャンジャン普段着けのファッションリングとしてお使い頂きたいのです。
皆さま、立爪のピアスやペンダントネックレスは気軽にご利用あそばすのに、いざ指輪になるとしり込みなさる。もちろん最初購入するときのお値段が高いから、よそ行きにって気持ちで大切にしまい込んでしまうんでしょうが、そうすると結局使わずじまいで、最後質屋行きって事になっちゃうんです。せっかくの着けやすいシンプルなデザインと最高品質のダイアモンド。もっと気軽に楽しんでいただきたいものでございます。気軽に楽しめるお値段でしょ?