さて、本日ご紹介いたしますのは、こちらジュネのマルチカラーサファイアミステリーセッティングの指輪でございます。
ジュネという名前の響きから南蛮渡来、憧れの舶来のブランドかと思われる方も多いかと存じますが、こちら何を隠そう、味噌カツ、ひつまぶし、海老フリャーでお馴染みの名古屋を本拠地とする純粋の国産ジュエリー。
会社のプロフィールをネットでググると昭和43年の設立とありますが、ブランドとして大きく進展したのは、バブル以前の昭和60年代前後。私の記憶が確かなら、だいたいDCブランドの勃興とほぼ同時期に人気ジュエリーブランドそして全国的に進展していったのではないないでしょうか。営業のイケメンのお兄ちゃんメンズビギの上級ブランド、バルビッシュ着てたもんなー。
ホームページによりますと、全国有名百貨店、有名専門店にてコーナー展開をしているとありますが、販売の主戦場は百貨店や大手メーカー主催のホテルなどで開催される宝飾品展示会。コーディネーターと呼ばれる腕利きの販売員を擁し、オリジナルジュエリーを全国の富裕層のお客様に提供しているのです。
さて、本商品はジュネの代表作と言っても過言ではない、カラーサファイアを使ったミステリーセッティングのリングでございます。
ミステリーセッティングと言えば何と言ってもヴァンクリーフ&アーペルズが本家本元でございますが、こちらのミステリーセッティングも本家に引けを取らない技術でセットされていることが、石留のなだらかな形状からうかがえます。さらに独特なのがこのカラーグラデーションの工夫。この技法は「重ね色目」と言うらしく、ジュネホームページの解説を引用させていただきますと…..
”千年の時を超えてよみがえる日本の色彩。平安時代の貴族が好んだ「かさね色目」を濃度・系統・サイズによって2,180種類の豊富なカラーサファイヤで表現しました。ジュネならではの色彩美です。”
ヴァンクリーフとはまたひと味違う、日本独特の美の世界を表現されてるんですね。しかしこのサファイアの色合わせは大変な作業ですよ。いくら2,180種類のカラーと言えども天然石ですから、こんなに綺麗に合わせるのは至難の業。良い仕事してますねー。
多分この技術料が商品原価の相当分を占めているはずで、当然売られているお値段も相当お高い。
しかし、残念ながらこう言った技術料やデザイン料といった目に見えないコストは、質屋や買取屋の査定では一切考慮されませんから、手放すときの目減りは残念ながらかなり大きい。
ただ、それをもう一度買って頂く際は、その分大変お得!こういったカラクリでございます。はい