New York State of Tiffany

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近頃ではYouTubeなどインターネット経由で自由に生の英語に接する機会が増えましたので、日本の若者の英語能力は格段に進歩したであろうと想像いたすところでございますが、我々の時代なんぞ、学校の英語の先生自体が、カタカナ英語で授業をなさっておられました故、ネイティブに通じる英語なんか喋れるわけあらしまへん。

わたくしの中学校の時分に、ビートルズの「レットイットビー」と云う曲が大ヒットいたしまして、何の製品か忘れましたが、コマーシャルでもその歌のサビの部分が再三テレビでも流れてたのですが、どない聴いていても、何べん聴いても歌とてるポールマッカートニーはレットイットビーやなくて、レリッビー言うて歌とてはる。

おかしやないけ、どないなっとんねん?なんでレットイットビー、すなわち使役動詞letがitにかかってbeにしなさいと命じとるこの文がやね、「レリッビー」やねん、という疑問を当時の英語担当教師に率直にぶつけてみたのです。

すると青山学院大学英文科卒の青山先生がおっしゃるには、ビートルズというのはイギリスでも田舎の港町リバプールと云うところの出身で、その上与太者、今で云うところの半グレの兄やんであるからして、言葉自体に田舎モン特融の訛りがある上、与太者独特の下品なスラングを使いよる。よってその様な崩れた発音になるのです、との事。

「例えば、誰それはどこそこへ行きましたと言う場合ですね、標準語では、例えば『花子さんはお手洗いに行きました』という風に、行きました、といいますが、このあたりの河内の鈍百姓の子倅たる君たちが、この花子さんの行動を説明した場合、君たちはなんと言いますか?はい、じゃあー山田君」

「花子のボケはババしんに便所いっこった」

「はい、ボケはババしんに、は余計ですが、いっこった、いっこったは正解。この様に行きましたが、行きよりましたとなり、さらに短縮され、いっこった、と、ご当地河内の小童諸君にかかれば大きく変化するのと同様、正しい英語レットイットビーもイギリスの寂びれた港町の不良青年にかかって、無残にもレリッビーに堕落したのです、分かりましたか?」

「はーい!」

などと云う出鱈目な英語教育を施されてきた我々世代は、かなりの高学歴の者でも英語、特にその発音の面に関してはまるでダメ。

過去にわたくし宝石店の香港駐在員であったことは、すでに以前よりご案内の通りでございますが、当時、その宝石店の社長が香港に視察に訪れた際、会社のメインバンクであった●和銀行、今のU●J銀行の香港支店長、並びに同行日本人スタッフの皆様方をお食事接待した折の話。

「社長聞いてくださいよー、ウチの社員なんてバカ揃いで困ってんですよ。ここにいるやつらなんか、大半が三流私学出で、こんな馬鹿どもを抱えてやってる私の苦労は並大抵のものじゃございません。お察しくださいな」などとその支店長が、宴のホストたる社長に変な泣き言をこぼすのです。

「おい、田中よ。おめーも運動しか取り柄のない、ひでー学校出てたなー。そういやこないだ野球の方ではなんか新聞にぎわす手柄あげたんだって?」

と、支店長一人の自分の部下に問いかけたのです。

「はい、面目次第もございません。お陰様で母校は先日、六大学野球ではめでたく優勝させて頂きましたが、私はあいにく野球部出身じゃないもんで、何の取柄もございません。」

「ホントそーだよなー、野球がなけりゃ屁みたいな学校だぜ、オマエんとこは、ったくひでーもんだ」

そこでスポーツに疎いわたくし、こっそり当時のウチの上司に尋ねました。

「どこですのん、最近六大学野球で優勝したんは?」

「け、慶応やがな!」

慶応義塾大学を三流大学呼ばわりするくらいですから、僕らが出た関西のホンマモンの三流私大なんかどないなんねん?寺子屋以下か?第一ウチの社長なんぞ大学すら出てへんぞ。そしてその支店長様はさらに雄弁に語るのです。

「私、実は香港に着任する前はニューヨークの支店を五年間ほどあずかってたのですが、ハドソン川ってわかります社長?あそこに架かる橋を渡るたびに、マンハッタンの摩天楼群を遠く臨むにつけ、不思議とビリージョエルの「ニューヨークの想い」という歌が頭の中で流れて、なにか故郷に帰ったような懐かしい気持ちになるんですよ。ひょっとするとわたくし前世はアングロサクソンアメリカン、それも東部エスタブリッシュメントの中核をなすニューヨーカーだったのかも知れませんなー、ワハハハハハハ!」

なにがワハハハや、嫌味な野郎やで、と思っておりますと、同席していたこちら側のスタッフの一人、香港ペニンシュラホテルのヴァンクリーフ&アーペルズから引き抜いた敏腕香港人女性マネージャーが、流暢なクイーンズイングリッシュでそのオヤジに何かを問いかけたのです。するとその返答が、見事なまでに稚拙なカタカナ英語。その瞬間わたくし椅子から転げ落ちそうなくらい、昔の言葉で恐縮ですが、ズッコケたのでございます。ニューヨーカーの生まれ変わりが聞いてあきれる、片腹痛いは、うつけものめが。

さて、このいわゆる上級国民、●和銀行香港支店長の脳内で鳴り響いてたというビリージョエルの「ニューヨークの想い」という曲は、原題が “New York State of Mine”と申しまして、綺羅星のごとき数々のヒット曲を抱えるビリージョエルのナンバーの中でも、下級国民のわたくしとて、特に好きな名曲の一つなのです。

この曲は、自身もニューヨーク出身のビリーが、故郷ニューヨークへの想を歌に託し、詩情豊に歌いあげた感動の名作。それゆえに、ニューヨークの象徴だったワールドトレードセンターが崩壊したあの忌まわしき、9.11同時多発テロ事件の犠牲者追悼集会などでは、頻繁にこの曲が鎮魂歌として流されているのであります。

歌詞の内容ですが、のっけから「休暇を取ってマイアミビーチやハリウッド行きの飛行機に飛び乗る奴もおるけど、俺はグレーハウンドバスに乗ってハドソン川沿いを走るんでええよ。なんでって、そりゃお前、ニューヨーク好っきゃもん」

さて、ニューヨークの宝石商と言えば、これはもうニューヨーク五番街ティファニー。ビジネス、金融、ファッション、ありとあらゆる産業、文化の世界の中心地のある研ぎ澄まされた感性の都会派ジュエラー。その主張は、意外なことにあくまでもシンプル&エレガンス。その集約されたエッセンスとも呼べるのがこちらバイザヤードペンダント。一切の無駄をそぎ落とし、究極のシンプルを追求したデザインの中心で輝くは、至高のダイアモンド。まさに生き馬の目を抜くと言われる大都会で生きるタフな女性に相応しいデイリーユース、ビジネスシーンでも邪魔にならず、かつクールに自己主張する優れもの。

そういうわけでの当店一押し!きっとご満足いただけますよ。

あ、そや、ホンモンのニューヨーカーのビリージョエルはニューヨークと言わず、ヌーヨーク言うてはります。真似してや!

 

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