フランスでは今、自転車レースの最高峰・ツールドフランスが終盤戦に突入しました。
アルプスを越えたりピレネーを越えたり、150～200kmの距離をほぼ毎日、21ステージ戦い抜く超過酷なこの戦い。
優勝争いも気になるところですが、私が今年注目しているのは、シルヴァン・シャバネル選手とローソン・クラドック選手です。
シャバネル選手は、今年39才。
ツールドフランスには18年連続出場しており、今回の出場で歴代最多の記録保持者となります。
スタート直後に逃げを打つのがお得意のスタイルで、過去には逃げ切りでステージ優勝したことも。
「ツールはこれで最後」と言う18回目の今年も、果敢に逃げる積極的な戦いを見せてくれています。
私は観戦暦が浅いので、ローソン・クラドック選手のことは今回のツールで初めて知ったのですが。
彼は初日で落車し、肩甲骨を骨折してしまいました。
しかし、他の選手が次々とリタイアしていくなか「自分はまだ家に帰るわけにはいかない」と、15ステージ目もなお走り続けています。
何故なら、クラドック選手は今年、「自分が一日完走するたびに募金をする」という活動を行っているから。
彼の活動に多くの人が賛同し、既に1,000万円以上の寄付金が集まっているそうです。
途中には石畳を走るようなステージもあったので、骨折しながら走るのは相当な痛みがあったことと思われます。
格好良すぎですよね。
そんなこんなで、たくさんのドラマがあって面白い自転車レース。
ワールドカップもいいですが、ツールドフランスもぜひ一度見てみて下さい。
SUN
