由緒正しいプリンセスをおつけあそばせ

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丸い卵も切りよで四角。物も言いよで角が立つ。などと言いますな。

古い落語で「子ほめ」という演目がございまして、このお噺は、このモノの言い様、今風に言うならプレゼンテーションのノウハウを落語で面白おかしく、わたくしのような世の中の道理に疎い者にも分かりやすく諭してくれる、なかなか為になるお噺なのでございます。

落語の中身はというと、例によって長屋のご隠居のところに、あまり頭脳明晰やない主人公の男が、無料で飲める酒、つまりただの酒があると聞いてやってまいります。これは実のところただの酒やなくて、灘の酒の聞き間違い。聞き間違いでも何でもと、尚の事酒をねだるこの男に、ご隠居が滾々と諭します。せっかく来たんやさかい飲まさんこともないが、飲ましてほしいと思うんやったら、お世辞、大阪ではべんちゃらと言いますんやけど、お上手のひとつも言うて、相手をおだてる事をせんことには飲ます方とて馳走のし甲斐がない。またそういうことを普段から心がけておくと、思わぬ褒美が転がり込むものやと。

その後、二人の間でこのお世辞、べんちゃらの使い方について、教える方と教わる方のお馴染みのボケと突っ込みが繰り返された後、さあ、では実践で腕試しとこの男折角の灘の酒をおっちょこちょいやさかい、ごちそうにもならず、勇んでご隠居の家を飛び出します。それから後、彼は方々で的外れなべんちゃらを使い、かえって相手の不興を買うといった失敗を繰り返すというお噺。

まあ、人の世で生きていくという限りは、常に他人の顔色を窺い、お世事の一つも言いながら人間関係を円滑に保つというのは非常に重要な事でありまして、これをしくじると何かと不便が生じるわけなのでございます。

特に商売、商取引におきましてはこうしたお世辞、べんちゃら、ヨイショなどと呼ばれる技は必要不可欠。

例えば、商談には値切りというものがつき物。買う側は少しでも安く買いたい。売る側は少しでも利益の減るのは嫌。双方のせめぎあいとなります。

こういう場合でも、値切られた商人の方が木を鼻でくくったような、つっけんどんな物言いで、「お値引きは一切いたしません」などとぶっきらぼうに答えれば、それで商談終了ともなりかねません。折角の儲けのチャンスを自らの手で潰しているようなもの。ならばどうするかというと、そこは臨機応変、当意即妙。相手の真意を推し量りながら、しかも相手の機嫌を損ねぬように対応するしかないのです。しかし実際には値段交渉の段階にたどり着くまでに、笑顔でヨイショ、べんちゃらの一つも二つもかまし、尚且つ信頼できる相手であるという事を印象付ける工夫としての知ったかぶり、商品知識の二つ三つをひけらかし、その合間合間に世間話をちょこっと混ぜながら、浮世を憂い、政治を嘆きながら相互の親近感を高めて行きます。このように事前に即席の親密感を作ってこそ、はじめて相手の値段交渉の矛先も鈍ろうかというもの。

そしていざ値段交渉の段になるとニコっと笑ろて、「いや、少しでもお値引きさせていただいて、気持ちよう買うていただければ、また次にもつながるご縁を頂けるかと、こちらかてそこは商売、長い目ぇで考えさせていただいてまんのでございますが~、いかんせんこちらの商品に限っては・・・」と、こないいかなあかん。

しかしネットショッピングが隆盛の昨今、当社とて今や販売経路は楽天さん一本んで頑張らしてもろてまんねけど、インターネットで顔の見えんお客さんに対する接客はさらに困難を極めます。

まあ普通の販売はクリック一発、接客も何もないわけでございますが、中には商品に対するご質問や、当然値切り交渉などもあるわけなのでございますが、その類のやり取りはほぼ全てメールによってなされるのでございます。

これがなかなか難しい。なんせお互い相手の顔すら見えんねんさかい、ニッコリ可愛い愛想笑いを披露することもできん、ベンチャラの言いようもない。落語「子ほめ」の中のセリフに出てくる「四十五とはお若く見える、どう見ても厄そこそこ」、といくら何でもお姿すら見てないもんは言われへん。

まあ、今のところはお尋ねいただいた内容に、丁寧に真摯にお応えするよりほか方法が見つかりません。どなたか丸い卵を四角く切るような、ネット販売のメールにての必殺ヨイショ術、教えてくれはれへんもんでっかなー。

というわけで、本日のおすすめは丸いダイアを四角く切ったプリンセスカットダイアモンドの指輪のご紹介。

さあ、ご覧いただいてます四角いダイアモンド。先ほど丸いダイアを四角く切ったと申しましたが、これは大きな間違い。素人目には確かにそない見えますんやが、ダイアモンドの原石自体は正八面体といってピラミッドを上下に貼り合わせたようなシェープ。ですから本来、一番皆様になじみの深い丸いダイアこそは、四角いダイアを丸く切ったというのが正しく、このプリンセスカットはむしろ原石の姿を忠実に反映したシェープと言えるのでございます。その為こちらのプリンセスカットのダイアモンドは他のファンシーシェープ、例えばマーキーズだったりペアシェープが変形した原石を歩留まり良くカットするための工夫として作り出されるのと異なり、元より型の良い正八面体の原石からカットされる場合がほとんどなのでございます。まあ人間で例えるなら、氏素性の良い家柄の子弟がエリートコースの道を歩み、霞が関の官僚になるみたいなもの、ちょっと違うか?

さて、こちらのプリンセスカットは角ダイアのもう一方の雄、エメラルドカットのソリッドな魅力と、ラウンドブリリアントカット同様の細かいパビリオン部のカットから生まれる眩しい輝き、角ダイア丸ダイア相方の優れた面が楽しめるという事で、20世紀半ばから人気が急上昇致しまして、今もなおその人気に陰りは見えません。

ご覧いただいておりますリングに留まっております中石のプリンセスカットダイアモンドは、重量1.752キャラットの堂々たるボリューム。色味はやや黄色味を帯びるベリーライトイエローながらクラリティ―はVS2とほとんど無傷な良品。その中石を両サイドから各々0.3キャラットのペアシェイプダイアモンドが太刀持ち露払いを務めるという堂々たる横綱土俵入りの風格。ラウンドのダイアはどうもかしこまりすぎるし、かといって集合石のファッションリングでは軽すぎるとお悩みのそこのあなた。これですよ、これこれ!

掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/01000134/

 

 

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