ボディーピアスで全身をうめつくせ!

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モンド映画というジャンルが映画の世界にはございます。

これは、グァルティエロ・ヤコペッティというイタリアの映画監督の作品に代表されるような、世界各地で行われている残酷な奇習やグロテスクな風俗、夜の街で提供される猟奇的エロス、犯罪行為といった事柄を虚実ないまぜにして、ドッキュメンタリータッチで描いた、まさに悪趣味の極致、キワモノ、ゲテ物趣味が売り物の見世物映画でございます。

わたくしが敬愛して止まない文豪、筒井康隆先生の作品に「宇宙衛生博覧会」と題した短編集がございますが、この題名の元となった「衛生博覧会」。これは明治から昭和初期にかけまして、日本各地では開かれた、衛生思想の啓蒙という事を目的として行われた博覧会なのでございます。元々はしかるべき医療法人なり、それなりの保険関連機関が主体となって行われたらしいのですが、その実態は、人体解剖、疾病臓器、生殖器、胎児などの生々しい模型の展示、またそれぞれの解剖図、疾病部分亊等の微細な絵図。更には奇形胎児や動物の胎児のホルマリン漬け、人体に寄生する様々な寄生虫の標本などの展示と言った実に見るに忍びない、目をそむけたくなるようなグロテスクなものの標本が会場所狭しと陳列されていたそうでございます。しかし人々は怖いモノ見たさの誘惑にかられ、その会場はけっこうな盛況を呈していたそうでございます。

それと同様、そういった怖いもの、気持ち悪いもの見たさの心情をくすぐるのが、このモンド映画の狙い。私が中学や高校生時代などによく深夜のテレビで「世界残酷物語」や「残酷大陸」などのヤコペッティの一連の作品が密かに放送されていまして、親に隠れてよく観たものでございます。ヤコペッティの映画と言えばエロとグロ。ちょうど思春期の血気盛んなエロ小僧であった私の需要にも大きく貢献するものとワクワクしながら放送を心待ちにしておりました。しかし実際の映画は幼い私の淡い期待を裏切り、エロな部分よりも圧倒的にグロ、即ちグロテスクな場面の方が多かったのでございます。

どうグロかと申しますと、アフリカやアマゾンのジャングル奥地に暮らす原始的生活を営む人々の暮らしの中で、子供に施す割礼の儀式に始まって、皮膚を刃物等で傷つけ模様を肉体に彫り込んだり、また、下唇に皿をはめ込んで鳥類の嘴の如くに拡張させたり、鼻の障子を動物の骨などで貫通し、これがお洒落な装飾となったり、首の周りに輪っかを巻き、その数を年毎にどんどん増やしていって、首をろくろっ首よろしく長くしていく、などといった自らの肉体を傷つけ装飾するという、その地域独特の奇習をこれでもかと言うくらいに執拗にカメラがとらえ、どうです、なんと野蛮で残酷自虐、衛生意識のカケラも無い暮らしぶりをしているのでしょうか、この文明に取り残された未開の人たちは、という西欧文明優越意識からくる上から目線の秘境紹介を展開いたしておりました。

まあ、その頃はまだこちらも世間知らずの子供でございましたから、そんな映像を見せられるがまま、「わあー、きっしょい奴らやなー何しとんねん、痛っ、痛いなー、見てるだけで痛いやんけ。わーっ血ぃーや、血ぃー出とんがな、イタイイタイ、止めて、もーエエちゅう-ねん」と、もうエロスなどすっかり忘れ、怖気に身を震わせながらも、怖いもの見たさで最後まで鑑賞いたしたものです。

さて、それからしばらく時がたち、パンクロックなるジャンルのロッケンロールがミュージックシーンを席捲するや、このヤコペッティ先生が小ばかにしていた野蛮で醜悪な自虐自傷行為に類するファッション、いわゆるマルチプルピアッシングというものが、最先端のミュージックシーンの若いお兄ちゃんやお姉ちゃん達の間にあっという間に広がり、ミュージシャンというよりはもはや白人版残酷大陸のありさま。ヤコペッティの映画を観ても誰一人としてこれを真似て、耳や鼻の障子に異物を突き刺してみようというなどといった酔狂な真似に及ぶ者はなかったのに、この度は白人の先鋭的なロックの兄ちゃん姉ちゃんがやってるというだけで、悲しいかな欧米礼賛盲目追随付和雷同の悲しい日本人の性、この風習は我が国国内の一部の人たちの間に蔓延いたしたのでございます。

実際、それまでにも耳たぶに穴を穿ち、装飾品を飾るピアスイヤリングというものはございましたでしょうが、そんな可愛らしい単純なものじゃない。それまでのピアスは両耳で一対がせいぜい、しかも、両親から頂いた神聖な肉体を傷つけるという罪の意識に苛まれながらも、皆決死の覚悟で念仏を唱えながら開けた二穴であったものが、もう片耳で十穴くらいを異物で貫通させ、さらには耳だけにおさまらず身体全体いたるところ、なんと舌やさらにもっと敏感で痛そうな器官にまで穴を穿ち、様々な装飾品で飾るという風習が一部のマニアの間に広まったのでございます。

ただ、その当時はこの様な特殊な装飾は一部のモヒカン、タトゥー、革ジャンとのコーデのワンセットとしてのパンクな風俗。良識ある大人の認識とすれば、荒んだフーテン、ヒッピー、社会のドロップアウト、アプレゲールの落ちこぼれどものイカレた佇まい。昔風に言えば歌舞伎者の独りよがり、世間とは無縁の隔絶、孤立した風体風俗と見なされていたわけであります。

しかし昨今、この歌舞伎者の壁がどうも瓦解致したかの様で、普通のOL、サラリーマン、学生といった一般大衆の間でもピアスを普通に身体の各部署に貫通させこれを楽しむという事が広く行われている事が判明致したのでございます。試しに通勤電車などでよく周りを観察いたしますと、全く普通の女子事務員風や女学生が耳にいくつものピアスを挿したり、学校の用務員風初老男性が片眉上下をバーベル状金属棒で貫通させていたり、普通の魚屋のおばちゃんが鼻にピアスを貫通させ、鼻孔から鎖を垂らしてみたり。見える部分ですらこのありさまですから、洋服の下がどんな風になっている事やら想像するだに恐ろしい事でございます。

さて、実際そういった一般女性の代表とも言える、見た目至極普通な当社女性スタッフの声を反映致しまして製作致しましたのが、こちらの当社オリジナルボディーピアスなのでございます。

一般的に出回っているボディピアスというものはステンレスなどで作られたアクセサリー感覚のものがほとんどだけど、大人の女性を満足させる本格的な貴金属、天然宝石を使ったモノを作ってはどうだろうか。実際自分もそのようなものがあれば是非ともひとつ我が身にねじ込んでみたいのだけど。おっちゃんちょっと作ってや。そのような身近な生の消費者の声を反映させて出来上がりましたのがこちら。

こちらは、当社が師匠とも名人とも崇める大阪は生野在住の一流飾り職人の先生に、量産も利くようにと原型から拵えて頂き、ロストワックス鋳造法によって製作いたしました、紛う事ない全くの新品オリジナル商品のボディーピアスなのでございます。もちろん質屋でございますれば留めてある中石は買い取ったり、流れたりした品物から外した天然石を使用しておりますが、宝石は枠から外せば新品中古の区別無く、ひとつの宝石材に戻るという事はご承知の通り。えっ、知らん?まあそういう事なんです実は。

という事で、こだわり質屋が作った、本物が判る大人の女性の為の本格ジュエリー、18金製枠ダイアモンドボディーピアス。新品だけど中古価格並みのお値打ち価格で絶賛販売中。実際コンスタントに売れてるから、作っておきながら驚いてますんやけどね、おっちゃんは。分別ある大人の女性が蛮族のごとく、その父母から賜った尊い身体髪膚にボディーピアスをねじ込むなんて・・・・

掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/01003251/

 

 

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