ハリー中野の宝石コラム

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《シンボルの意味 Stars》
 
ジュエリーデザインには花や星などといった人気の定番モチーフがございます。
もちろんこれは見た目の可愛らしさや華やかさが何と言っても第一の存在理由なのでございますが、実はそれとは別に深〜い意味があるのでございます。
と言うわけで、その辺の深〜良いお話を、それぞれのシンボル毎に順次ご紹介してまいろうかと存じます。
と言うことで、今回はお星様。
 
 
 
1940年に発表されたディズニーアニメの古典的名作「ピノキオ」。
そのテーマソング "When you wish upon a star " 邦題 「星に願いを」は今やディズニーのテーマソングとしてのみならず、数々の歌手やミュージシャンによって取り上げられているスタンダードの名曲であることはご存知の通り。
歌詞にあるように星に祈りを捧げる、いわゆる星信仰や、星で運命を占う星占いは世界のいたるところで見受けられます。
 
さてドゥペールノエル=サンタクロースを店名とする弊社と致しましては、まず真っ先に挙げておかねばならないのが、イエス・キリストの生誕をその出現により東方の三博士に知らせたと言われる、ベツレヘムの星。
♪ 聖しこの夜、星はひかり〜 ♪ の星ですね。
クリスマスツリーのてっぺんで神々しく輝く星は、このベツレヘムの星を表したもの。この星の場合、直接の信仰の対象と言うのではありませんが、キリスト教においては神聖なシンボルの一つとして位置づけられているようですね。
 
で、このイエス様、ご存知の通り後年十字架にかけられ処刑されてしまうのですが、この処刑を仕組んだのがパリサイ人と呼ばれる、ユダヤ教立法学者達。
この言わばクリスチャンの宿敵、ユダヤ人の象徴も実はダビデの星という、とんがりが六つの星印なんです。この星は現在イスラエルの国旗にもなってるくらいですから、ユダヤの人達には相当重要な意味を持つものなんでしょうね。
でもこの星印、なんと日本にも古くからあるんです。六芒星と呼ばれるこの星型は別名籠目と呼ばれ、伊勢神宮の灯籠に刻まれていたり、古くから魔除けの護符として使われてきたとの事。
また、古くから伝わる童歌、かごめかごめ。名前の通りずばりこの星印の歌なんですが、実はこの歌詞には、とんでも無い秘密が隠されているのです。
 
"かごめかごめ籠の中の鳥はいついつ出やる夜明けの晩に鶴と亀が滑った後ろの正面誰"
 
なんだかさっぱり意味の解らない歌詞ですが、この日本語の音をそのまま古代ヘブライ語にあてはめると、ちゃんと意味の通じる歌詞になるんだとか。
と言うことで、これがいわゆる日ユ同祖論、日本人の先祖が、伝説のユダヤの失われた十部族なんじゃ無いかというやつ。
日本各地のお祭りで担がれるお神輿は、映画「インディージョーンズ 失われたアーク」でハリソンフォードが探していた、モーゼが著した十戒が書かれた石板が納められているというユダヤ契約の箱をあらわしているのだという、例のとんでも古代ミステリー。
あと、日本で有名な星型では、とんがりが五個の五芒星。こちらは漫画や小説、映画でもお馴染みの陰陽師 安倍晴明のシンボルマーク。
これは陰陽五行説の木・火・土・金 ・水の元素の相克を表したものだとか。こちらも陰陽道的には最強の魔除けの護符だそうで、その意味合いから、なんと旧大日本帝国陸軍のシンボルマークとして採用されたそうですから驚きです。カーキ色の軍帽の真正面にバッチリ付いてますよね。
 
星印は日本のみならず、世界中でお守りや幸運を意味する印として広く用いられていることは世界の国旗を見れば一目瞭然。世界の二大大国アメリカ、中国に始まって各国の国旗は星だらけ。日本の日の丸だってあれ星でしょ?尖ってないけど。
国の旗とし国家を鎮護するくらいのパワフルなスターマークですから、お守りとしての効果は抜群!というわけでスターデザインのジュエリーは身を飾る装飾品という機能以外に、着ける人の身を守るお守りの意味もあるということは、容易に想像できますよね。
 
さて、でも何故こんなにも人は星に惹かれ、星に祈りを捧げるのでしょうか?
昔々その昔、まだ天文学なんて学問もないころ、古代の人々は誰も自分たちが地球という丸い球体に住んでるなんて思ってもいません。ましてや空に輝く星々がその地球と同じく、宙に浮くどでかい土塊なんて誰が想像できたでしょうか?
昔の人たちの世界観は、広大な平たい大地を天蓋と呼ばれるドーム型のフタが覆うっていると考えたんですね。ドーム球場の超巨大版。
このドーム球場、夜になると太陽の照明が落ちて、空は、つまり天井は真っ暗になるんです。でもこのドーム球場、建て付けが悪い欠陥物件。天井のいたるところに穴があいてる。その空いてる穴から光が漏れて来るんです。天蓋の外の光。さて天蓋の外はどうなってるのでしょうか?
賢明なあなたならもうおわかりですね、そう、そこは天国!光満ち溢れた神の御国。
星とは古代の世界では夜空を覆う天蓋の穴から漏れる天国の光だったんです。ひょっとするとこの穴は神様が地上の様子を伺う為に開けた覗き穴かもしれませんね。
ですから、実はその頃の人たちは星=穴に祈ってるのではなく、その穴を通して天国の神様に願いが叶うようお願いしてたんです。
星に願いをは、実は夜空ノムコウに祈ることだったんです。
 
お判りかな?
 
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ハリー中野でした。

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