いかにも作家物風ボルダーオパールリング

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さて、本日ご紹介いたします新入荷のお勧め商品は、こちらのボルダーオパールの指輪。
 
ボルダーオパールとは聞き慣れない名前だとおっしゃる方も多いかと存じますから、まずは石の説明から。
 
これは、以前、オパール原石をそのまま活かして指輪に仕立てた商品の時もご説明した内容と重複しますがまあ、お聞きください。

オパールという宝石は岩と岩の隙間にできるのですが、そのすき間があまりにも狭いと、原石のみを取り出す事が難しい。それじゃ岩もろとも切り出しゃいいじゃん、ってことで切り出されたのが、母岩付きオパール、通称ボルダーオパール。
 
岩の表面に薄く張った氷のように岩にオパールが張り付いていますので、岩石部分を含めたこの石全体のキャラット重量を云々するのはあまり意味の無い事で、だいたい取引は大きさと、見た目の美しさで価格が決まる様でございます。

綺麗なものは一瞬ブラックオパールかと見紛うようなものもございますが、ブラックオパールはしっかり厚みがあるオパールの塊なので、ちゃんとカボションカットにして、こんもり盛り上がったドーム状なのに対して、こちらは岩に張り付いた薄い層なので、いくら母岩と一緒に切り出しても盛り上がりの無いプレート状になってしまうんです。
しかしその分、ブラックオパールに比べてお値段は断然お安い。そこに目を付け一時期ジュエリーデザイナーの製品などによく使われていましたね。

話はちょっと横道にそれますが、ジュエリーデザイナーの作品って結構安い宝石材使ってるものが多いんです。カルセドニー、クォーツの類の変わり種、例えばモスアゲートとかランドスケープアゲート。ルチレイテッドクォーツにスモーキークォーツね。あと、フェルドスパーの仲間のラブラドライトとかムーンストーンなどの特殊効果石。
 
見た目変わってるけど宝石材としては安価。こういうのを使ってデザインの妙でオリジナルジュエリーを拵え高く売る。みなさんなかなかの商売人です。そうそう、誰とは申せませんが、ヨーロッパの蚤の市などで安く売られてるエマーユという七宝焼きのタブレットを使ってオリジナルジュエリーを仕立て、ひと財産を成した有名ジュエリーデザイナーのおられますね。
 
さて、それではこちらのお品。彫金細工風の腕に枠留めのボルダーオパールを張り付けたような、いかにもジュエリーデザイナーの作品っぽい造り。一瞬ボルダーオパールの使い手、翁淳先生の作品かと思ったんですが、トレードマークの「翁」の刻印が無い。有っても、無くても中古になりゃ大差ないんですけどね。
 
それよりもオパールにご注目下さい。全体に赤い斑が出ていますでしょ。ブラックオパールでもボルダーオパールでもこういった赤斑の入ったのが値打あるんです。何でって?綺麗で華やかだからに決まってるでしょ。リング枠も厚みがあって全体的にずっしりしてます。如何にも手作りの逸品という風情でございます。

まあ、唯一の欠点はリングの地金表面に施された彫金細工風文様がリング全体を覆っている為、サイズ直しがきかない点。多分こちらのお品、最初からクチュール品として仕立てられたものなのでございましょう。やっぱ違いますね、商品としての気品が。というわけでお客様の方でお指のサイズをライザップなどご利用いただき、調整いただく仕組みとなってございます。ごめんあそばせ。

 

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