嫁はんが入院してるもんで、毎日仕事帰りに針中野駅下の近商ストアで晩飯を調達して帰ります。
ちょうど時間的に惣菜値下げタイムにかかってる模様で、見ているそばから係のオバチャンが２割引きやら半額のシールをペタペタと惣菜のケースにはっていきます。
お目当ての残りワンパック、旨そうなやつにもはってくれんかな、くれんかな～、よっしゃ半額！と手を伸ばすも一瞬早く針中野では希に見る美貌のご婦人の手が先に。
勢いあまり、ついその手に触れてしまい、あたふた、まごつきながら謝る。
「す、す、すみません」
「いえ、こちらのほうこそ。どうぞこれはそちら様で」
「いえいえ、それはいけません」
「いえ、どうぞ本当に」
値下げ惣菜の譲り合いからその恋は始まったのでした。
んな訳ないわな。
ハリー中野でした。
