一寸の虫にも一分四厘二毛のダイアモンド

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虫コナーズのコマーシャルはホンマおもろい。

製造販売元の金鳥は昔から美人女優、沢口靖子をお雛様にしたり、山瀬まみを河童にしてみたりとふざけたコマーシャルばかり伝統的に作り続けていて、わたくしの中では大変好感度の高い会社なのであります。

この会社、よく調べてみるとやはり本社は大阪に在る関西系企業。関西人のイチビリの血が脈々と流れとるわけやね。

というわけで現在放送されている、これも美人女優長澤まさみさんを起用した虫コナーズのCMシリーズもまことに面白い。なにが面白いかというと、普段美人女優長澤が映画やテレビドラマでは見せる事の無い、クセの強い関西の、しかも下町のネエチャン風を見事なアクの強い関西弁を使って演じ、しかもその内容が、全く意味のわからんシュールな点にあるのでございます。

例えば、近所のお家が虫コナーズ的な物から虫コナーズに切り替えた事を弟らしき人物に伝えた後に、唐突にこの姉ちゃんが発する「勝った」。なにが勝ったや?

関西人のわたくしですが、長澤さんのそのあまりに巧みな関西弁を聞き、彼女は根っからの、ネーティブ関西人だとばかり思ってたところ、この度改めてウィキペディアで調べましたところ、なんと静岡のご出身とのこと。コマーシャルの撮影にあったってわざわざ関西弁を習得したというから素晴らしい。

実際、関東の人が関西弁を身につけるというのは、大変難しいらしく、以前勤めていた会社でも東京出身の方が幾人かおられたのですが、皆さん文字におこせば関西弁、例えば「やってまんねん」「すんまへん」「まいど」などと日常的に言うのですが、イントネーションは関東弁のまんまですから、それを聴く関西人にすれば実にお尻のあたりがこそばゆく感じるのです。

しかるにこの虫コナーズの長澤さんの関西弁たるやもう完璧!しかも、なにやらねっとりと糸を引くような、如何にも底意地の悪そうな関西のオバハンが乗り移ったがごときのいやらしい関西弁。今まではただの若い綺麗な女優さんとさほど気にも留めていなかったジジイのわたくしですが、このコマーシャルで一気に彼女を見る眼が変わりました。こんな綺麗でイケズなオネエチャンに「ジブンいったい何が言いたいん?要点を言うてもらわんな分からねんこっちは、ホンマ頭悪いな」などとネチネチといたぶられてみたいなと。

と、まあ冗談はさておき、長澤さんの奮闘ぶりに沿うべき虫コナーズの売り上げ実績はいかがなものなのでしょうか。昨今は本当に虫と言うものをあまり見かけなくなり、果たして虫コナーズの需要がそれほどあるようにも思えないのでございます。

現にわたくしの子供時分と言いますからもう半世紀以上昔ですが、夏に向かうこの時期くらいからは、もうハエや蚊がいずこからともなく湧き出てまいりまして、それこそ大日本除虫菊金鳥蚊取り線香やら殺虫剤が欠かせないようになってまいります。もちろんそれだけではとても防ぎきれず、寝るときは蚊帳、ちゃぶ台の上には虫よけの食卓カバーなるものが配備されておりました。また、買い物などに行きましてもスーパーマーケットとてまだあまり普及していない時期、商店街の魚屋なんぞの店先には必ず天井から蠅取り紙という茶色いひも状のものが何本かぶら下がっておりまして、それにびっしり蠅が付着してるサマは少年の私の目には、なんともおぞましい光景として映ったのでございます。

まあ、虫よけ防虫の備えは、蚊取り線香から電気蚊取りベープマットへと進化し、そして現在はなんと、軒下に吊るすだけで虫を寄せ付けないという便利な虫コナーズへと発展を遂げたのでございます。しかるに昨今の少子化ならぬ少虫化によって、せっかくの大発明が広く活用されていないのではないかと、金鳥の社員に成り代わり危惧の念を強くいたすわけでございます。まあ、正直金鳥はどないなろうが知ったこっちゃ無いのですが、虫コナーズが販売中止の憂き目にあい、長澤まさみちゃんのあのコマーシャルを見る機会がなくなるのはちょっと寂しい。

と言う事で、環境破壊によって虫の減少、少虫化がこれ以上進まぬことを祈念いたしまして、今回はこちらの虫のピンブローチのご紹介と相成る訳でございます。

おっ、またなんやしみったれた虫やないか?なんやそれ、季節柄あるいはまた、虫コナーズにかけての蚊か?などといった、ものの値打ちの分からぬ輩のヤジが聞こえてきそうでございますが、

控え控え控えおろーっ!こちらの虫をどなたと心得る。畏れ多くも未来のアンティークの呼び声も高い日本を代表するジュエラー、ギメル様の蜂を模ったピンブローチに在らせられるぞ。ギメル様の御前でござる一同図が高い、控えおろー!

へへーっ、一同土下座。

となるくらいに凄い、一寸の虫にも五分の魂以上の値打ちがあるギメルのピンブローチなのでございます。

なにが凄いってあなた、こんな子供だまし、グリコのオマケのバッジの如き品物にギメルお馴染みの最高級品質メレダイアモンドをば惜しげもなく使い、夜光虫もかくやと言わんばかりに光り輝いているところが凄い!

わたくしが若きジュエラーとして活躍いたしバブルの頃と申しますから、ひと昔もふた昔も昔。如何にもやってます、ごついでしょ、高そうでしょ、そうなの私ってお金持ちなの悪いけど、御免あそばせ、オホホホホ、といった大仰なデザインが尊ばれたのでございますが、今時はそんな野暮なモンは流行ません。

近頃では、

「あら、可愛い蜂!Tシャツにワンポイントでオシャレ!」

「あら、そう?つまらないオモチャなんだけど子供からのプレゼントなの。せっかくだから着けなきゃ悪いじゃない」

「ぜんぜんそんな風に見えないわ、やっぱり着け手が良いからよー」

「ヤダー、そんなことないよーぜんぜん」 (勝った・・・)

こういう風にお召しいただければよろしいかと。

 

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