ブランド品など担保を預け入れしてお金を借りる!質屋の仕組みを解説


急な出費で手元にお金がないとき、お金を借りるとなると、すぐに思いつくのが消費者金融でしょう。しかし、手軽にお金を借りられるのは消費者金融だけではありません。街の一角で見かける「質屋」でお金が借りられるのです。ただし、質屋は担保を預けなければなりません。今回は自分の持ち物を預けてお金を借りる、質屋について仕組みをわかりやすく解説します。

1.質屋の仕組みを解説

質屋はお金が必要になった方が、自分の持ち物を質屋に持ち込み査定を受けて、その品物にふさわしい限度額までお金が借りられるシステムです。この時点では借りたお金と引換えに、質屋が担保として品物を預かっていることになります。

質屋でお金を借りると、返済期限は原則3か月です。借り入れから3か月以内に元金(借りた金額)と利息を支払えば、担保として預けた品物は返してもらえます。3か月以内にお金が返済できなかった場合、担保として預けた品物は質屋が所有することになり返却されません。その後、借りたお金や利息の支払いは必要ありません。

質屋は預かった品物を貸した金額以上で第三者に転売して、利益を得るのです。これが質屋の基本的な仕組みになります。なお、質屋では物を預けお金を借りる「質入れ」のほかに「買取」サービスもあります。買取は質屋に持ち込まれた品物に値段を付け、その場で質屋が買取するシステムです。

1-1.質屋を開業するには

質屋を開業する場合は質屋営業法に則り、各都道府県にある公安委員会の許可を受ける必要があります。ただし、申請前の3年以内に罰金刑に処せられた人や住所不定の人は許可が下りません。個人で開業する場合は、所轄の税務署や税務事務所への開業手続きなども必要です。

法人が質屋を開業する場合は公安委員会の許可・健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険の手続き、所轄の税務署や税務事務所への届け出も必要です。このように質屋は許可を得なければ開業できません。

1-2.目利きにならなければ成功しない

質屋として求められる能力として、店頭に持ち込まれる品物の幅広い知識が必要です。品物の保存状態を確認し、機械類であれば故障の有無も早期に見極める能力が必要になります。さらに、ブランド品が本物か偽物か判断する鑑定力も必須条件です。その品物が中古品として流通する際の市場価格を把握していなければ、値付けしても適正な利益が出ないこともあります。

このような能力は机上だけでは養えません。可能な限り多くのブランド品の時計やバッグやアクセサリーに触れて、人気商品やその市場価値を理解しましょう。また、インターネットなどのオークションサイトの動向も参考にしましょう。

1-3.質屋は保管設備も備える

質屋営業法ではお客様から預かった担保品を安全かつ適正に保管するために、保管設備が必要とされています。質蔵とも呼ばれる保管庫は、各都道府県により基準は異なります。東京都の場合、保管設備は床面積が11㎡以上で容積が30㎥、かつ2時間の耐火構造が必要です。さらに、堅牢な扉と鍵の設置も義務付けられています。

2.質屋の仕組み

多くの質屋は、次のような流れで取引を行います。

1. 持ち込まれた品物を質屋が査定
2. 預け入れに必要となる書類の記入や運転免許証・保険証・パスポートなどの身分証明書の確認
3. 質屋から現金と質札(質入れ品の詳細や返済期限の書かれた書類)の受領

スムーズに手続きが進行すれば質屋に入店してからお金を受け取るまで、20分~30分ほどで済みます。各流れをもう少し詳しく紹介しましょう。

2-1.品物の金額を査定

まず質屋に持ち込まれたブランド品や宝石類などを、経験があり商品知識が豊富な査定スタッフが、傷の有無や保管状況などを丁寧に確認して査定をします。

2-2.必要書類記入後に住所記載の身分証の確認

査定が終わり、預け入れが決まれば、名前や住所など必要事項を記入します。あわせて、その内容が確認可能な免許証・保険証・パスポートを提示して、本人の確認作業が行われます。

2-3.現金と質札の受領

現金とともに質入れされた品物の詳細から、返済期限などが書かれた「質札」が、お店からお客に渡されます。質札は借りたお金と利息を返却し、品物を受け取るときに必要になります。無くさないようにしましょう。質屋の仕組みは、この3段階の流れです。

3.質屋に預けやすい品物

質屋は何でも受け入れて、お金を貸してくれるわけではありません。預かった品物が質流れとなったときに、第三者が購入しやすいものを中心に受け入れてもらえます。つまり、中古市場で流通する価値のある品物が受け入れてもらえます。具体的にはブランドバッグ・各種ブランド品・指輪やネックレスなどのアクセサリー・金銀プラチナ・宝石・貴金属品・高級時計などです。

最近は人気のiPhoneやスマートフォン(携帯端末)iPadも預け入れできます。またアップル製品のパソコンなども担保になりやすく、質屋でお金が借りられるのです。楽器に一眼レフの高級カメラなども預け入れられます。

質屋に品物を預け入れて借りられる金額は、新品の販売価格の20%~40%程度で質入れされるケースが多いです。

4.質屋を利用するメリット

近年、質屋のよさが見直されています。キャッシングローンなどの借り入れは、返済できなかった場合に借り入れ金額が膨らみ続けるでしょう。その点、質入れは担保の品物を提供するだけで、借り入れ金額が膨らみ続けることはありません。この章では、質入れのメリットについて紹介します。

4-1.信用情報がマイナスにならない

消費者金融でお金を借りると「いつどこの会社で、いくら借りているのか」という重要な信用情報として、記録されます。質屋で担保を預け入れてお金を借りるときは、審査の際に個人信用情報を利用しない質屋では、記録に残ることはありません。一般的に個人信用情報に多くの借り入れ記録がある場合、新規の借り入れが難しくなることもあるのです。実際には、ほとんどの質屋で、借り入れの記録は残らなくなっています。

4-2.手数料や鑑定料がかからない

消費者金融や銀行のカードローンでお金を借りるときは、事務手数料や印紙代などがかかります。しかし、質屋に担保になる品物を預け入れ、お金を借りるときに査定料や手数料はかかりません。また、ほとんどの金融機関の借り入れでは、利息が先払いになります。一方で質屋の利息は後払いです。

4-3.取り立てはない

消費者金融からお金を借り入れし、返済が延滞した場合は延滞利息が発生して、電話や文書などで取り立てがあります。返済はうっかり忘れることもあり、また、取り立ては精神的に良くないでしょう。質屋の場合は返済期限が過ぎても、担保の品物が質流れになるだけです。その後は元金や利息を返済する必要はなく、取り立てや催促の連絡もありません。

4-4.返済は出質と利上げがある

質屋へ担保を預けますが、お金は借りているので返済義務はあります。質屋への返済方法として出質(でしち)と、利上げ(りあげ)の2種類それぞれを紹介します。出質の場合は、3か月の期限が切れる前にお店に行き、借りていた期間の利息と元金、両方を支払い返済する方法です。銀行振込はできないため、借入れした本人が店頭で手続きを行うのです。

一方、利上げの場合は3か月の借り入れ期限が切れる前に、3か月分の利息だけを払って、借入期間を延長する返済方法です。元金は返済しませんが、借入期間がさらに3か月延びます。この場合は銀行振込で手続きが可能です。また、代理人が手続きすることも可能です。利上げを上手に利用すると、利息分は発生しますが、貸金庫に物を預けるのと同じ状態になります。結果として、貴重品を質屋の倉庫で安全に預かってもらうのと同様の効果が期待できるのです。

5.まとめ

質屋の仕組みについて紹介しました。近年、質屋の仕組みが見直されています。返済のために新たな借り入れが発生することもなく債務が膨らまないため、質屋の仕組みの良さが評価されています。また、使わなくなったブランド品の買取も可能です。質屋を上手に使いましょう。

「株式会社マルヨ」は、大阪市東住吉区針中野にあり、針中野駅から徒歩2分の場所です。皆様に愛され創業60年を迎えました。常に最新情報を手に入れて、お持ちいただく品物の適正価格での受け入れを心掛けております。また、ご来店から10分のスピード査定を徹底しております。おかげさまでリピーターのお客さまが7割以上です。

当店は「お客さまの大切な品物をお預かりしている」「お客さまにお金を使っていただいている」の精神で、お客さま第一主義です。使わなくなったものなどがあれば、適正価格による安心査定の「株式会社マルヨ」にお持ちください。

針中野の質屋マルヨなら、質預かりも買取もできます!
無料査定も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
LINEでの査定、Instagram上でも随時最新情報配信中です!

大阪市東住吉区鷹合2-16-13
【営業時間】9:30~19:00 【定休日】毎月7、12、17、22、27日