質預かりは、古くから日本にあるお金の貸し借りのシステムで、その利便性から、今も多くの人が利用しています。質預かりは、督促や無理な取り立てがないことなど、金融機関にはないさまざまなメリットがあるのです。ここでは、質預かりのメリットやデメリット、流れについて解説します。
質預かりとは?
質預かりとは、質屋に持ち寄った品物を査定し、品物を担保として融資をするサービスです。品物を担保とするため、融資を受けて返済するまでは、質屋が大切に品物を保管します。通常の融資は、人の信用を見て、融資できるかどうかが決まります。一方、質屋では品物の信用が高ければ、高額の融資をしてもらえるのがメリットです。
質預かりでお金が借りられる品物には、貴金属や宝石・ブランド品をはじめとして、スマートフォンやタブレット・ゲーム機なども担保として使えます。1つの品物だけでなく複数の品物を組み合わせて、高額な融資を受けることも可能です。融資を受けた後も現金に余裕がない場合は、品物を諦めれば返済義務は発生しないのが特徴です。
質預かりのメリット
質預かりには、ほかの金融機関による融資にはないメリットがたくさんあります。ここでは、質預かりならではのメリットを4つ解説していきます。
信用調査がいらず、すぐに融資を受けられる
質屋での質預かりをする最大のメリットは、気軽にお金が借りられる点でしょう。キャッシングと違って金融機関の信用調査が必要ないので、品物さえあれば、どなたでも融資を受けられます。消費者金融では、長期延滞やトラブルが起こると、個人の信用情報に傷がつくこともあります。しかし、質屋では、その心配はありません。
お金を返さなくても督促されることがない
上述したように、質預かりでは、お金を返さなかったり延滞したりしても、個人の信用情報に傷がつかないことはメリットといえるでしょう。万が一、お金が返せなくなっても、担保として預けた品物が質流れ(所有権が質屋に移ること)するだけなので、督促状が届いたり取り立てがあったりすることは一切ありません。ただし、質流れした品物は返却が不可能になるので、注意が必要です。
お金を返せば品物を返してもらえる
借りたお金の返済日にきちんとお金を返せば、専用の金庫で保管されて綺麗な状態のまま品物は返ってきます。思い入れのある品物を売りたくはないけれど、お金が欲しいという方にはぴったりのシステムなのが質預かりだといえるでしょう。返済日までに返せなくても、保管期間を延長することが可能です。
しかし、利息を追加で支払わなければならないので、借りたお金が返せるかどうか心配な方は、融資を必要以上に借りないことも選択肢のひとつとなります。
同じ商品を質入れすることもできる
タブーだと思われがちですが、一度預けた品物の融資を返済した後に、同じ品物を預けることも質預かりでは可能です。相場が変動したり品物の状態がよかったりすれば、前回と同じぐらいの金額を借りられます。
また、返済しきれず質流れになってしまった場合でも、利用できないことや店員に会うのが気まずいといったことは一切ないので、何度でも気軽に質屋を活用しましょう。
質預かりのデメリット
質預かりはたくさんのメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットを理解しておけば、万が一トラブルが起きたときにも、落ち着いて対応することが可能です。
お金を返さないと品物が返ってこない
まず1つ目のデメリットは、当たり前ですがお金を返さないと、品物が返ってこないという点です。また、返済期限を過ぎても質流れにしたくない場合には、利息がかかってしまうので注意が必要です。大切な品物を預ける場合には、お金を返せる見通しがあるかどうかを見極めることが重要になるでしょう。
買取りに比べるともらえるお金が少ない
2つ目のデメリットとして、買取りに比べると手元に入るお金が、やや少なくなる点が挙げられます。質預かりの融資額に納得がいかない場合は買取りにすることで、もらえるお金が多くなるので一考の余地があるでしょう。
1つの品物だけでなく何点か質預かりにすることで希望する金額に達することもあるので、自分の持ち物で価値のあるものは何があるか、整理してみるのもいいでしょう。
質預かりまでの流れ
質預かりまでの大まかな流れは、次のようになります。事前に質預かりの流れを知っておくことで、準備するものや注意点がわかるので、参考にしてください。
- 査定
- 借り入れ
- 返却または質流れ
質預かりの際には、店舗に預けたい品物を持参し、スタッフに査定してもらうことからはじまるのです。査定は、基本的には無料で、顔写真つきの身分証明書が必要とされます。査定が終わると融資可能な金額と査定の基準を伝えてもらえるので、納得がいけば契約となります。
査定額や査定基準に納得がいかない場合は、無理に契約することはありません。そのまま、持ち帰ることが可能です。契約成立の際には、質札と呼ばれる質預かりの証明書が渡されるので、大切に保管しましょう。返済期限内(基本的には3か月)であれば、お金の準備ができ次第いつでも返済が可能で、同時に品物も返却してもらえます。
万が一、返済ができない場合は質流れになり、質預かりした品物の所有権が、質屋に移ります。質流れになった商品は、一定期間お店で保管されるので、返済期限が過ぎても品物を返してほしい場合には、スタッフに相談してみるのがオススメです。
まとめ
質預かりは、低リスクでお金を借りられるサービスで、昔から多くの人が利用してきた歴史もあります。品物さえあればどんな人でも融資を受けられるので、急な出費があった際には、質預かりを利用してみましょう。
質流れになってしまうというデメリットはあるものの、万が一返済できない場合も、督促や返済義務が生じることはないことも、質屋ならではのメリットだといえます。
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