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ハリー中野の宝石コラム

荒れ地の魔女の呪いを解くリング

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カモネギなんて言葉がございます。意味はわざわざご説明するまでもございませんが、鴨がネギを背負ってやって来るということから、実に好都合に物事が運んでいるさまをディスクライブする言葉なんでございますが、なぜ鴨にネギが好都合かと言えば、言わずと知れた鴨南蛮蕎麦に代表されるが如き、実に絶好の美味しい食材の取り合わせから来ているわけやね。

鴨がわざわざ、我が身と食い合わせの良い食材を携えて来訪のうえ、「さあ旦那、このネギと一緒に、あっしを煮るなり焼くなり二宮和也、好きなように料理してやっておくんなせー、ほっぺが落ちる事間違いないんだから」なんて言ってる様を想像するに、なんて健気な鴨じゃーないか、と思わず目頭が熱くなるのを禁じえません。

さて、物事にはこういった取り合わせの良い組み合わせと言うものがございまして、昔から例えて曰く、梅に鶯、月に雁なんてことを申します。これらの言葉、実は元々花札の絵柄に由来しているのでございまして、一年十二月をそれぞれ絵札に致しましたうちの、梅に鶯は二月、月に雁は八月の札の絵柄なのでございます。

花札などと言うものは、昨今ではすっかり廃れて滅多お目にする機会もございませんが、わたくしが子供時分にはまだ一般家庭でも、将棋、囲碁、などと並び娯楽暇つぶしの遊興の道具の一つとして広く親しまれていたものでございます。しかし将棋、囲碁と性格を大きく異にする点は、こちらは賭博の道具として裏社会の方々にも広く親しまれていたようで、そうした性格上、なにやら胡散臭いイメージがついて回ります。

実際、やくざ映画の殿堂、東映のアーカイブの中には藤純子 高倉健主演の「緋牡丹博徒 花札勝負」というズバリ花札賭博を題材とした作品すらあるくらい。

さてそういった裏社会と深い結び付きの花札でございますが、これを製造していた国内最大のメーカーが驚くなかれ、かの任天堂なのでございます。今ではゲーム機器、ゲームソフトの供給業者として世界に冠たるグローバル企業に成長したニンテンドーでございますが、その礎はヤ○ザが築いたと言っても過言ではございますまい。

さて、今やまさに桜満開、待ちに待った春到来でございます。花札で言いますと三月の図柄が、ちょうどお花見の風情でも表しているのでしょうか「桜に幕」という図柄になっております。三月の桜はちと早すぎると思われる向きもございましょうが、そこは旧暦に沿ってのこととて、昔の三月と言えばちょうど今時分であるとご理解くださいませ。

さて、そういった桜咲く時節柄、ご紹介させていただくにちょうどふさわしい商品がこちら。桜の花びらの薄紅色を写したかのごときピンクサファイアの指輪でございます。

いかがでございましょう、この透明に澄んだ、穢れを知らぬ純真無垢な乙女の唇のような色合い。まさにフレッシュな春そのものと言った風情じゃございませんか。

それもそのはず、こちらのピンクサファイアはノンヒート、非加熱の、正に正真正銘、純真無垢、穢れを知らぬ清き乙女の如き石なのでございます。

こういったサファイア、ルビーといったコランダム系の宝石は加熱処理と言いまして、熱を加えることによって色の発色、あるいは色の改良を行うのがもう慣例となっておりまして、市場に出回っております大半のコランダム宝石は、そういった加熱処理のビフォー・アフターで言いますと、アフターばっかり。さらに、整形やライザップのビフォー・アフターの出来具合でも、個人によって大きく個体差が出るように、サファイアとて何でもかんでも焼けば最高の色になると言うものではございません。逆に、焼いてはみたもののという、あまり焼き甲斐の無い石も多くございましょう。ところがこちら、加熱処理をするまでも無く、元からとびぬけて美しい、まるで中条あやみちゃんの如きサファイアなのでございます。

いや、話が急に横道にそれまんねけど、容姿が売り物の芸能界、整形等の改変処理なんか日常茶飯事、当たり前といった風土にあって、あやみちゃんはまだデビューはるか前の少女の時に、たまたまお母様の職場が近かったといったご縁で、当店にご来店いただいたのですが、あの時の感動たるや、天使が舞い降りたのかというくらいのインパクト。もうスタッフ全員金縛り、言葉も出ない、絵にもかけない美しさ。GIA宝石鑑定士の目をもってして、何ら処理の痕跡を認めず。

さて、このあやみちゃん、いやピンクサファイアを留めてある指輪の細工にご注目願いたい。まずはこの石留の爪の頭部分をご覧ください。ハートですよハート!ピンクにハートマーク。これこそもうお決まりの、相性抜群の組み合わせ。野郎、小癪なまねしやがって、と思わず唸らずにはおれない細工。

中石ピンクサファイアの両サイドには、ペアシェイプの無色無傷のダイアモンドがバランスよく配置され、そこから接合部分を絞ったプラチナのリングの腕が下方へ伸びていく。

さて。肝心のピンクサファイアですが、これはもうグレードには文句のつけようがない。内包物は見えない、色に濁り気は無い、シンメトリーはしっかりとれている。ただし一か所だけ無理にも文句をつけるとしたら、石が結構深いという点。サファイアの石目が4.961、およそ5キャラットにしては見た目そこまでの場面、大きさに見えないのです。ただしこの石の深みがあればこそ、ともすると透けた感じになりやすいピンクサファイアの色がしっかり出ているとも言えるので、ここは見た目の大きさより、美しさを優先に選んでいただければ有難いわけでございます。

でも、こんなのいかにも若い子向きで着けられないわ、とハナから放棄されているそこのマダム。なにをおっしゃる、これは実はマダムはもちろんの事、もっとお年上のシルバー世代の女性にこそ敢えてお着け頂きたいジュエリーなのでございます。

スタジオジブリの名作「魔女の宅急便」の作者にして、国際的にも名の知れた絵本作家、角野栄子さんをご存知でしょうか?御年87歳の彼女は、お年を召されてからピンクに目覚め、着るものはおろか生活空間まるごとをピンクや赤といった明るい色で統一されているのです。そうすることで、ともすれば暗くなりがちな、自らを老人と決めつけて生きる人生の黄昏時から抜け出し、実に夢のある明るい空間で活き活きと日々未だ活発な創作活動を行っておられるのです。このように年を重ねた末、あたかもアニメ「ハウルの動く城に」出てくる、魔女の魔法で老女にされたソフィーの魔法が解けたように、見事童女にカムバックされた素敵な女の子にこそ、こちらの指輪をお着け願いたいのでございます。

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