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ハリー中野の宝石コラム

オモチャと見まがうキッチュなリング

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車やバイクが男の子のオモチャの延長ならば、宝石類は女の子のオモチャの延長。

 

玩具の宝石箱に赤青黄色のキャンディーの様な色とりどりのガラス細工のおもちゃの指輪やネックレスを入れ、時にはそれらを身に着け、いっぱしのレディーになったつもりで、お友達と大人びた会話を楽しむ、おしゃまな女の子。宝石好きの女性の皆さんには、そう言った幼い日の思い出があるんじゃないですか?

三つ子の魂百までなどと言いますが、幼いころに芽生えたヒカリモノへの関心、興味は歳を経るごとに衰えるどころか、益々高じ、長ずるに夜な夜な自らの宝石箱の閲覧が唯一無二、至上の愉しみとなりて、ジェムマニア一丁上がり!

そうした皆様の抱える悩ましい煩悩の元凶となった、ブリキ細工のチープなおもちゃ。そのレプリカともいえるのがこちらのリング。どうです、この堂々たるおもちゃっぷり!本物の宝飾品を模したおもちゃを、更に模した本物。凄くない!?

いややわ、お父ちゃん。こんなん玩具に決まってるやん。見たらわかるやろ、こんな本物あるわけないやん。それにうっとこの家に本物の宝石買える余裕みたいなもん無いのん、毎月、給料明細もらってるお父ちゃんが一番良う知ってるはずやん、よー言わんわ」 と夫に隠れてひそかに買った宝石の正体を誤魔化すために、わざと玩具っぽくしているわけでもないのです、こちらの指輪は。

昨今のファッションはサブカルチャーなどと絡み合い、もつれあい、実に複雑多岐に細分化され、ゴスロリなどと呼ばれるファッションスタイルに代表されるような、実にマニアックなスタイル、風情を楽しむ境地に突入しております。日常の身を彩るといったこれまでの服飾の常識を超え、仮装、変装、メタモルフォーゼの、非日常の世界へ踏み込んで、目覚ましい進化を遂げているのでございます。

もちろん、それに呼応し、身を飾る装飾品も様々なスタイル、様式に細分化されてきているのが昨今の事情。アンティーク調から近未来派、ゴージャスからタイニー。非日常から異次元。伝説からアニメの世界と様々なこだわりを持った趣味人に対応すべく、マーケティング、マーチャンダイジングはもう大変。

さてこちら、まるでリカちゃんの着せ替えセットに収まって入るかのような指輪。これは、ファッション用語で言うところの 「キッチュ」 。あえて悪趣味、チープ、キモイものを積極的に使用し楽しむ美意識。諧謔やパロディーをその精神の支柱とするポッポカルチャーの産物。悪趣味がお洒落。無粋が粋。まさに傾奇者(カブキモノ)の精神そのものではございませんか。

たっぷり贅沢に金地金を使い、綺麗なピンクサファイアを中石に据え、クリアーなメレダイアを使用してまで、わざとこの一見チープなリボンモチーフの玩具っぽいリングを造ったメーカーのちゃらけた心意気、どうぞそこんところをお汲み取り頂きまして、お洒落番長の親分さんには、これを用いて存分にカブいて頂きたいものでございます。

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