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ハリー中野の宝石コラム

Ruby, My Dear

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セロニアス・モンクはマイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンと並び称されるジャズシーンにおける伝説の巨人、偉大なるジャズピアニストなのは周知の事実。

数々のジャズのスタンダードと呼ばれる名曲を残しているのですが、その演奏スタイルは非常にトリッキーで、一見不協和音の羅列のようにも聞こえる摩訶不思議な調べは一度聴いたら病みつきになるか、二度と聞きたくないかのどちら。

もちろん私は病みつきのクチで、今でも帰宅途中の電車でワンカップをひっかけながら彼の曲を聴きつつ茫然自失の体。傍から見れば完全な不審者。瘋癲老人。

 

さて、その彼の数あるレパートリーの中でもお気に入りの曲の一つが " Ruby , My Dear "

この曲は一応ラブバラードという範疇に入るのでしょうが、ラブはラブでも若者たちのフィジカル主導、リビドーおもむくままのホットな、一刹那の沸騰する情熱といったラブではございません。

どちらかと言えば艱難辛苦を共に乗り越えてきた老夫婦の、昇華した愛の形。もはや家族愛とも言える、落ち着いた深みのある愛情を表しているような気がいたします。

ルビーという名の女性に捧げる体の曲のタイトルながら、モンク自身は特定の女性を意識して付けたわけではなく、その音の響き自体が気に入ってルビーという言葉を選んだとか。なるほど確かに良い感じですし、英語の字面も粋じゃないですか?

 

ひと頃、スイートテンダイアモンドと呼ばれる、結婚10年を記念して妻に送るダイアモンドリングが宝石屋どもの企みのもと、結構世に出回った時期がございました。所謂アニバーサリーリングというヤツですね。しかし、十年じゃまだまだひよっこ。諦めの境地にはまだまだ達しません。そうです、深い愛情とは、長年の抗争、権謀術数のせめぎ合い、裏切りと怨嗟の果ての諦観の境地から生まれるのでございますよ。

さあ、そういった諦めの境地に立たれた銀婚式、金婚式を迎えられるような素敵なカップルにお勧めしたいのが、やはりルビー。

ルビーなんて若い時分に贈るから寺尾聡の「ルビーの指輪」の唄にあるように、ふられた挙句にドブにでも捨てられてしまうのです。

さて、結婚三十有余年の月日、さんざん泣かしてきた、あるいは泣かされてきた苔むした老妻に感謝の気持ちと長寿を祈念して贈るにふさわしいお品がこちら。

 

プラチナ枠に雫型のルビーをセットいたしまして、それを細かいダイアモンドが二重に取り囲み、更にはネックレスを通すバチカン部分にも真ん中にマーキーズカットのダイアモンド、そしてその周りを更にメレダイアが囲むといった非常に豪華な造りのペンダントトップ。

このペンダントを吊るしますのがまるで一本の紐の様に見えるという細かい目のスネークチェーン。これで首元も実にスッキリと見える。商品全体のバランスの良いのは写真からも見てとれるのではないでしょうか?

さて、この雫型のルビーですが、正確にはペアシェイプという形なんです。ペアとは洋梨、即ち洋梨を模したかのようなカットなんです。大体色石の場合はこのペアシェイプあるいはオーバル、マーキーズといったカットが多く、意外にもダイアモンドに多いラウンド、真ん丸というのは少ないのです。これは元々の原石の形に由来してまして、なるだけ無駄のないカットを施している結果なのです。

さて肝心のルビーですが、お色目はフルボディーのレッドワインを彷彿とする、やや暗い感じのレッド。こういう色目が熟年の女性には良いのでございます。派手さを押さえた落ち着いた貫禄というものが石自体から滲み出ているかのようで、年輪を重ねられたお肌にもしっくりと抵抗なくなじむはず。

お歳を召されたからと言って地味な宝石は逆効果。こういった赤系統のお石でもって、あたかも、お花を飾る様に華やかさを添えてあげるのです。これぐらいのお色目なら奥ゆかしい奥様も抵抗なくお着け頂けるのではございませんか?

 

さて、母の日も間近。常日頃、親でもないのにお母さんと呼んでいる昔の恋人に、ちょっと気障ですがモンクの「Ruby, My Dear」のCDでも一緒に添えて、プレゼントしてみてはいかがでございましょう。

 

掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/01003010/

 

 

実感!ダイヤモンドに目が眩むチャーのリング

 

パヴェセッティングと言いますのは、ご存知の方も多いかと存じますが、ダイアモンド等の小さいサイズの宝石を、フランス語で言うところのパヴェ、即ち石畳の様に並べて指輪やペンダントといった宝飾品の台座に石留していく技法で、様々なブランド、メーカーが製品製造に用いております。

しかし、これらの出来栄えの良し悪しは本当、ピンからキリ。悪いのになりますと曇りガラスのカケラのような不揃いのダイアを一応爪らしき形状の枠部分に、あろうことか接着剤で張り付けてあるだけというお粗末なものがございます。そこまでひどいのは論外と致しましても、商品のグレードは枠の造りとダイアの質、そして石留の正確さによって決まってまいります。

石畳とは言え不揃いの石ででこぼこ、歩けばけつまづきそうな田舎道。あるいは古寺の苔むした石畳と言った風情のB級品なら質流れの宝石にもよく見かけます。しかしこれからご紹介いたしますのは全く真逆のピンの方、即ち超一級品のパヴェリングでございます。こんなのは質屋のお預かり品どころか、世間一般の市場においても滅多お目にかかる事の無い、幻のチョモランマ、マチュピチュの如きもの。 意味不明。

さて、その商品の正体とは国産ブランドの雄「チャー」がマニアックにも贅を凝らして作り上げたパヴェセッティングダイヤモンドリングなのです。

この指輪の石留をパヴェ、即ち石畳で例えて申しますと、地面に石ころの代わりに強烈な光を放つライトを規則正しく埋め込んで、一斉に点灯してるかのごとしなのであります。

このようなライティングともなると一流ファッションデザイナーのファッションショーにおけるキャットウォークの照明すら足元にも及びません。なぜならこのような強烈な光を足物から直に浴びせられると、もう対象物は光に飲み込まれ、それを満足に鑑賞する事は叶いません。さらに、そのような下からの光の逆シャワーにさらされたモデルさんは強烈な光でその刹那視力が奪われ歩く事すらままならないでありましょう。いや、失明の恐れすらございます。

なーんて申しますと、古くからの諺、宝石商見てきたような嘘を言い、という言い伝え通りやんけ、ええ加減な口から出まかせ吹聴さらしくさって、とお叱りを被りそうなので、一言おことわりを。

いえなに、旦那何も言葉通りを鵜呑みになすっちゃいけませんやね、どうせしがない香具師の口上、多少の針小棒大という事もお含み頂いたうえで、そこはそれ大人の対応、大人の風格、酸いも甘いもかみ分けて頂いてお楽しみ頂きますれば、はい、まことに左様で、はい恐れ入ります。はい、ご指摘の通り、ダイヤモンドは電球、ランプの類とは異なり、自ら発光する事はございません。あくまでその環境下にある光を反射し輝いているにすぎません。上記の如き記述は過剰広告の誹りをば免れますまい。しかし敢えて私はここで声を大にして申し上げたい。「だってそう見えるんだもん!」

 

よく、一般の方はダイヤが光ってるとか、宝石が光って入るなんて事をおっしゃいますが、プロの業者はそうは申しません。では、どういうかと言うと「照ってる」「照りがある」なんて事を良く申します。これは光の照り返しというニュアンスが含まれているからだと思われるのですが。この商品に関してはジュエラー歴四十年のわたくしをして「光っている!」と年端もいかぬ童子のように思わずつぶやいてしまうような輝きなのでございます。

では、なぜそう見えるのか?それは簡単。すべてのダイアモンドが最強のツワモノ揃いだからに他なりません。例えて言うなら1番から9番までが全員大谷選手みたいな野球チームみたいなものであります。野球選手の素質が打つ、投げる、走るの3点に集約されるようにダイアモンドの良し悪しはご存知、カラー、クラリティ―、カットで決まります。これがすべて最高の基準で統一されているわけなのですね。もちろん全員大谷選手のチームがありえないように、全石最高品質のパヴェリングも普通はありえないのですけど、チャーさんやらかしちゃったんです。もう呆れるばかり。オタクな造り手、ダイアばか一代!と言わざるを得ません。

しかも良―くご覧くださいな、石のサイズも指輪の中心に向かって大きくなっていくグラデーションの造りでダイアのサイズも均一じゃないのです。普通一般的なパヴェリングは材料が揃えやすいという事で均一のサイズのダイアで拵える事が多いのですが、こちらはデザイン優先、見た目優先。しかも品質には一切の妥協がない。もう病気やね。

 

さてそれでは、こちらをお求め頂いたあなた様はどうなるかというと、この化け物のような指輪の光があなたのオーラと同化して、行く先々で人々の驚嘆の眼差しが、羨望の眼差し、憧憬の眼差しがあなたに熱く降り注がれることでございましょう。また、奥ゆかしくて、そういうのが苦手な方は、独り夜ごとこっそり宝石箱の上蓋を開き、遠くユーラシア大陸奥地に莫として広がるゴビ砂漠で、深夜仰ぎ見る満天の星空から降り注ぐ針の様な光のビームを驚嘆の心持ちで飽くことなく眺むる快楽を、お部屋の片隅で、月の砂漠に赴くまでもなく存分に独り占めできるのでございます。

 

話半分で聞いとくんなさいよ、旦那!

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パパラチアはモルディブの海に沈む夕陽の色

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「真っ赤な太陽」とは、いまからもう半世紀も前に歌謡界の女王「お嬢」こと美空ひばりがグループサウンズの雄、ブルーコメッツを従え、大胆にも当時流行りのミニスカートをば腰に巻き、ビヨンセもかくやとばかりのセクシーな腰つきで熱く歌った和製ロック?のタイトル。

「真っ赤に燃えた太陽だから、真夏の海は恋の季節なの」という歌詞で始まるこの歌。

しかし実際、真夏の空にある太陽って真っ赤なの?実際は眩し過ぎて直視できませんが、色で表すとすれば光そのものの色、真っ白なんじゃなかろうばい?

そもそも太陽が赤く見えるのは夕日の時に限られるのではないでしょうか。それも真っ赤、深紅というよりもどっちかというと、朱色とかオレンジ色のような若干黄色が混ざったような、いわゆる茜色というやつ。

童謡「赤とんぼ」で歌われる茜色の空の色は、いかにも日本の秋の風情が漂い、郷愁を誘う色でございますね。

しかし、ところ変われば品変わるなどと申します通り、この夕日も見る場所が変わるとがらっと違った風に見えるというから驚き桃ノ木。

 

この世の楽園、インド洋に浮かぶサンゴ礁の島国、モルディブ。天国の島とも呼ばれるほどの絶景に恵まれ、人として生まれたからには、一生のうち一度は行きたい言われるほどの人気の観光スポット。あるいはハネムーンカポー達の憧れのデスティネーション。

 

さて、その天国の島で拝む夕日の色こそが、これからご紹介いたします、パパラチアサファイアのこの何とも言えない美しい色として例えられているのでございます。

まさにモルディブが浮かぶ、インド洋に沈む夕日の色と評されるパパラチアサファイアの色は、帯橙ピンクなどと呼ばれます通り、橙(だいだい)色つまりオレンジ色を帯びたピンクなわけで、日本で見られる素朴な茜色とはまた一味ちがう微妙な色合い。この色はまたお釈迦様に非常にゆかりの深い、蓮の花の色にも例えられます通り、まさに西方浄土に沈むゆく、心が洗われるような有難い夕日の色な訳でございますね。

 

こちらのパパラチアサファイアの指輪。中石にはちょっとアンバランスな三角形のパパラチアサファイアが使われております。なぜ、正三角形でなく変形の三角かと申しますと、もとの原石の形に出来る限り沿った、宝石の目減りをなるだけ減らそうとした努力の現れ。つまり原石からの歩留まりが高いカットを行った結果なのです。

そうして生まれましたアシンメトリーの宝石の形に合わせ、この宝石が生きるようなデザインのリング枠を拵えなければなりません。

その結果、出来上がりましたのがご覧のデザイン。こういった高級素材のリングにありがちな、ありきたりの左右対称のオーソドックスなデザインでは無く、如何にも現代的なこのモダンなフォルム。三角形のパパラチアサファイアをホワイトゴールドの枠が、さらに三角を基調として幾重にも取り囲む。さらにメレダイアも全ての方向に入れるのではなく、わざと三角の一辺方向だけを地金のままの状態でおいてあるという凝りよう。

入荷当時、この卓越した中石とデザインのバランスの妙を見るにつけ、これはきっと有名デザイナーの名前を冠した作家物に違いあるまいと思ったのですが、刻印を探すもそれらしき形跡が見当たらない。ただし金性の表示が750とございますから、海外で作られたものかと推測できます。やっぱりこの辺の感性というものはインポート品独特。宝飾品文化の歴史が古い分、一日の長というものが伺えますね。

さて、この希少なパパラチアサファイアでございますが、今から20年ほど前になりますでしょうか、マダガスカルから良質なパパラチアサファイアが多く産出されたという事で、大量に市場に出回ったことがございます。しかし、実はこれがベリリュウム拡散処理という人工的に着色した処理石。当時は大手鑑別機関もこれを看過し、大問題に発展したことがございました。

ほんだら、これも中古やし怪しいんちゃうの?と訝る向きも多いかと存じますが、ご安心下さい。こちらは製品化するにあたって、もちろんベリリュウム拡散処理も看破する最新の鑑別技術により、新たな鑑別書を日本最大の鑑別機関、中央宝石研究所にて取り直しております。

天然本物のモルディブの夕日の色を、日本に居ながらにして是非ご堪能頂きたいものでございます。

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ゾッカイは湯婆婆のネックレス

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アンタ、何それ?鼻くそみたいなペンダントぶら下げて。ダイヤてか?そんな小マイもんダイヤや何や判れへんがな。ウチ等目エ悪いさかいよう見えへんし。そんなもん着けん方がましやで。貧相なんがよけ貧相に見えるわ、ビンボ臭!止めとき、止めとき!なに?若い娘等に流行ってる?アンタのどこが若い娘や?いっこも若ないがな。どう贔屓目に見ても立派なオバハンや、オバタリアンや。アンタな、若い娘いうたらな、別に何んにも着けいでも綺麗やねん。お肌でもピーンて張りつめとるがな。何も塗らいでも頬っぺたでもピッカー光っとるし。お尻でもパーンとはち切れんばかりや。アンタみたいに垂れ尻ほっぺのほうれい線が二重にも三重にもなっとらんねさかい。そんな子らと同じ土俵で勝負しょうちゅーのがそもそもの間違いや。アンタの無残な老いぼれ加減が余計に目立つだけで、世の憐れみこそ誘えど、誰もエエなんて思てもくれへんねん。そやろ、違うか?無茶苦茶言う?何も無茶苦茶なことあらへんがな。アンタの事を慮って正論を述べとるだけやろが。アンタの事を思えばこその親心や、な?実際ホンマにあんたみたいなオバハンの親やったらエライ歳になるけどな、ハハハハハ!

それやったらどないしたらエエてか?ホンマ世話焼けるオバタリアンやで。

まずはこのウチを見てみいや。このわたくしをば見いなさい。かの哲学者ニーチェが言うとる「この人を見よ」いうのはウチのこっちゃ、知らんけど。

どや!この手。十本の指全部にゴツイ指輪がしのぎを削ってひしめき合おおとる壮観なサマ。持ってる指輪全部刺しとんねや。せっかく高いゼニ払ろて買おたんや、着けやな損やろ?

なにが下品や?なにを小癪にも知った風なことを身の程知らずな上から目線でほざいとんねん。便所のスリッパごとき面構えの下品のサンプルみたいなアンタになんど言われたないわ。ほたら、何か?数が沢山あって下品やったら千手観音さんはどないなるねん、えっ?別名下品観音とでも呼ばれます、とでもお寺の小冊子に書いてまんのか?しょうもない事言うとったら承知せんで、ホンマ正味の話が。

これはな、湯婆婆着け言うて、今流行っとんねん。ツイッターなんぞのSNSでもみんな指輪両手にいっぱい刺せるだけさした写真アップしてはるんや。知らん?そら、知らんやろ、未だにガラケイ使こてはる様な人には。せやけど湯婆婆は知っとるやろ?え、娘と映画館へ「千と千尋の神隠し」観んに行ったん?ほなら話は早いがな。アンタの娘時分みたいな、あか抜けんダサイ小娘が、なんや知らん、妖怪の温泉旅館みたいなところで下働きの修行するいう筋のスタジオジブリのアニメや。宮崎駿な。よけ儲けてからに、なー?

そこの旅館の女主が湯婆婆や。この婆さんが指いっぱいにゴツイ指輪刺せるだけ刺しとるんや。それがカッコええちゅうんでツイッターでいろんな人が自分の持ってる指輪両手の指に刺せるだけ刺してやな、それを写真で写してからアップしてはるんや。「どんなもんじゃ凄いやろ、これ全部でなんぼする思う?貧乏人には遠く想像のおよばん額やで、ヒヒヒヒ」ちゅーてな。成功のあかしや。明石家さんまちゃうで言うとくけど。人生の艱難辛苦なんのその、功成り名遂げ、こうなりました偉いでしょ私、言うてはるんや。なに?自慢しいやんそんなん、てか?甘い事言うとったらあかんで、この世知辛い世の中、自分で自慢でもせん限り誰も褒めてくれんねんさかい。せいぜい自慢して高笑いしたらよろし。そのほうが気分爽快ストレス解消でええんちゃうん。大体これだけ指輪はめたら、汚い指の地肌も見えんようになって、皺もシミも変形した関節も皆隠れて一石二鳥、キルツーバーズウイズアストーンやがな。

 

さて、これからが本題や。指輪だけようけ刺してるだけじゃあ片手落ちや。ネックレスはどないするちゅー話やわな。これだけ指輪刺して、アンタのその貧弱な鼻くそペンダント着けて映えるか?な?答えを待つまでも無い。ほんならどうする?首にもいっぱいじゃらじゃらネックレス着ける?ブー。ブーです不正解。残念でした。両手に宝石じゃらじゃらさせて、首までじゃらじゃらさせたら、しつこいやろ?うるさいやろ?鬱陶しいやろ?だいたいやね長いネックレスを何本もつけると絡まって外す時難儀するんや。下手したら首しまってまうがな。殺す気かー、ちゅーてな、人殺し―、ちゅーてな、ハハハハハ!

湯婆婆見てみ、あの婆さんそんなんじゃらじゃらつけてはれへんねん。ゴツーイ石のペンダントをや一個ドカッと着けてはるだけや。その方がおさまりエエがな!

それでや、ウチもそれに倣って、どう、このペンダントネックレス!

言うとくけどチンケな国産とちゃうで。舶来や舶来!今の若い子ぉに舶来ちゅーたかて通じんで、気いつけや、南蛮渡来言わんな通じんさかい。ハハハハハ!

びっくりしいなや、これは何とイタリア製!メイドインイタリーや!ゾッカイいうイタリアの有名ジュエリーメーカーの逸品。どう?もう製品としての雰囲気からして違うがな。いかにもイタリアンいうオーラがほとばしり出てるやろ?ローマ、ミラノ、ベニス三都物語いう感じやん!エンリオモリコーネいう感じやん!ルキノ・ヴスコンティ「地獄に堕ちた勇者ども」いう感じやん!カリギュラいう感じやん!知らんけど。

ほんで肝心なんがこの大きい宝石。どう?スモーキークォーツいう石やねんけど、日本では煙水晶と呼ばれてんねん。邪気を払う魔よけの石らしいねんて。パワーストーンちゅーやつやな。貫禄あるがな!色目もシブイがな!それにこの石を支えるペンダントの枠よ。この細かいダイヤと二重のバチカン、側面の雫型の透かし。さすがただ者や無いわ。ネックレスかて、ほれ見てみ、この如何にもイタリアンチェーンいうボリューム感。チェーンの中途こら辺にゾッカイのZのイニシャルがさりげなくぶら下がってるのがまた粋やがな。ほんでこれが18金は18金やねんけど、なんとピンクゴールドの18金ででけたーるからびっくりや。どう、こんなんしてはる人滅多いてないんちゃうん?

アンタもそんなしょーもないネックレスなんか質屋で売り飛ばして、代わりにこれ買いよし。

今やった楽天で、ドゥペールノエルいう店がお買い得掘り出し価格で一個出しとるさかい急いで買わんな!早よせな売り切れてしまうで!心配しな、ローンも有るさかい!

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ダイアモンドの邪魔をしないギメルのダイアリング

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夏井いつき先生の厳しくも的確な俳句添削が人気の、テレビ番組「プレバド」

目玉の俳句だけではなく、水彩画、色鉛筆、消しゴム版画など色んなジャンルで腕に覚えのある芸能人が技を競い合うのですが、上手な方々の技術の高さに毎回舌を巻いております。

そうしたお上手な方は、回を経るごとにどんどん段位が昇格して行く仕組み。名人ともなればもう玄人はだし。若かりし頃、絵の道に進もうかと悩んだ私。毎回タレントさんたちの達者な筆さばきを観るにつけ、間違った道に進まず良かったと変に納得させられるわけであります。

さて、先日も色鉛筆を用い、与えられた題材を描くコーナーで、名人四段から五段への昇格をかけて、毎回ビックリするような卓越した腕前を披露してくれるモデルの辻元舞さんが登場。

お題はなんとダイアモンド。職業柄、こりゃおもろいやんけ、と注視したわけであります。

結果は見事名人五段に昇格を遂げられたのですが、しかし宝石に携わって四十年、GIA・GGディプロマ取得のわたくしの眼は誤魔化せませんぞ。残念ながらダイアには見えない。もちろんファイアーと呼ばれる光の分散もちゃんととらえて、上手くは描けているのですが、ダイアモンドのそれではない。どちらかと言えばダイアモンドの類似石、合成ルチルに近い。

これは何も辻元さんの技量不足であるという事ではなく、彼女ほどの達者な腕の持ち主でも、ダイアモンドの美しさを絵で表現するのは難しいうことであります。すなわち、浦島太郎の歌にもある通り、ダイアモンドは「絵にもかけない美しさ」なのです。絵だけではございません。写真あるいは動画ですら目の前にある実物のダイアモンドを正確に伝えることは不可能なのです。

さて、そのような絵にも描けない美しきダイアモンドを一番美しく見せる装置、仕掛けがダイアモンドソリティアリングなのです。

こんにゃく、もとい婚約指輪などでよく見かけるダイアモンドのソリティアリングというものは大体デザインのパターンが決まっておりまして、ダイアを留める爪はほとんど6本か4本。デザインオプションとしては、腕にダイアを入れるか入れないかくらい。

脇石としてダイアを入れる場合はラウンドのメレ、あるいは小さいファンシーシェイプを両サイドに1個づつ、または2個、3個ずつ位を左右対象に入れる。あるいはご覧の写真のリングの様に細かく一列にメレダイアを並べて入れるか、または細かいパヴェセッティングに仕上げる。大体それくらいのパターンなんじゃないでしょうか。ですから、こういったダイアモンド婚約指輪用の出来合いのリング枠というものは、国産メーカーの多くが、石のサイズに応じて、幅広く用意し新規ご婚約用としてはもちろん、昔の爪の大きな立爪タイプからのリフォームにも対応すべく準備万端怠りないのでございます。

さて、そういった市場に数多く出回っておりますダイアモンドソリティアリングとこちら、日本が世界に誇るギメル社製の指輪どこがどう違うのでございましょう?

中石が違う?いえいえ、たしかにこちらのセンターに留まっておりますダイアモンドはDカラー、VS1、トリプルエクセレントという最高品質のダイアモンドでございますが、婚約指輪というものは大体良いダイアを使うのが常でございますから、こちらが特段優れているわけではございません。じゃあリング枠を一個一個手作りしてる?いえ、枠をじっくり観察してみてもロー付けなどの手作りの痕跡はなく、量産のきく通常のキャストによる枠であろうかと思われます。ではこちらのリング、御徒町や南船場で売ってる空枠とどこがどう違うのか?

実はほとんど違いはございません。ただし微妙な違いがございます。そのわずかな違いこそが、それギメルのギメルたる所以。

日本のビバリーヒル、芦屋奥池、神秘のヴェールに包まれた宝飾品工房ギメルの アートディレクター・穐原かおる氏がこだわった微妙な違いを、不詳わたくし、荒くれ者、DQNがたむろする大阪は針中野の質屋の老丁稚が恐れながらも解説つかまつります。

まず、第一に挙げたいのは素材。通常こういったプラチナのリング枠というのは大体プラチナ900が使われます。しかしギメルはプラチナ純度にこだわってのプラチナ950。95パーセントプラチナ含有率の地金を使用しております。これは単に純度の高いプラチナに地金部分を変更するという簡単な事ではございません。プラチナは非常に柔らかい金属ですから、純度が高いほど柔らかくなって細工が難しいのです。製品化に耐えるほどの地金の圧縮、あるいは化合する5パーセント部分の金属の工夫が必要となります。

そして、デザインの細かいディテールの拘り。リングの真上から見ると腕がダイアに向かって徐々に細くなっているのがお分かりいただけますでしょうか。この細工によってセンターのダイアがより大きく見える効果を産み出しているのですが、その分センター寄りの幅の細い部分の腕の強度が落ちる。その点を補うべく、腕の縦方向の厚みは逆に厚くしてあるのです。またセンターのダイアの留めですが、こういった立爪タイプの枠は留めるダイアのガードルの角度が一様では無いため、留めるダイアモンドに合わせて職人が後から切れ目を刻んで留めていくのですが、結構これが難しい作業のようで、爪とダイアの間に隙間があるものをよく見かけます。しかし、こちらはさすがギメルのクラフトマン、文字通り寸分の隙も無くきちっと留められております。

また、腕に留められた細かいダイアモンドをセットしているそれぞれの小さな爪ですが、こういったキャスト枠ではこれだけ細かい部分になりますと、結構不ぞろいだったり、上下左右が均等でなかったりするのですが、そういうアンバランスが全く見られず、もう最初の図面通りの仕上がり。もちろん留まっているダイアのサイズもセンターに向かって腕の太さとともにスムースなグラデーションを呈しております。グレードは言うまでもなくギメル基準、最上級クラスのメレダイアであることは言うまでもありません。

とは言え、これらの細工の工夫はギメルさんとしては、中石に対して行う最低限の礼儀程度。

あとは最上級のダイアモンドが邪魔な障害物の無い舞台で独壇場。絵にも描けない神々しくもまばゆい輝きを燦燦と見る者皆に等しく与えたもう。

 

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乙ちゃんに捧ぐ!ブラックダイアの指輪

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ブラックダイヤというものはには、どうも悪の香りが漂いますぞ。
 
普通の無色透明のダイアモンドが天使だとすると、こいつは身を持ち崩した堕天使とでもいうべきでしょうか?
堕天使とはすなわち悪魔。サタン、デーモン、ルシファー、とにかく悪い奴なんです此奴等は。
 
しかしどういう訳か人間、清く正しく美しくという宝塚歌劇団のモットーような事ばかりだと退屈してしまうようです。自分の身にはあまり危険の及ばない限り、ほどほどの距離を保って悪のフレーバーが欲しいのですね。
 
例えば、そのものずばりのデーモン閣下。吾輩、お前たちなどとテレビの視聴者の前で居丈高にふるまいながらも、最近ではコメンテーターとしてすっかり文化人におさまりかえっている。お茶の間の視聴者は悪魔のご宣託を聞きたくてうずうずしているのでしょう。
 
あるいは、コミックでお馴染み、ナニワ金融道の萬田はん。先日初めてテレビでドラマ化されたのを拝見いたしましたが、主人公はトイチの金利を債務者に要求する、闇金と呼ばれる金融業者。つまりはヤクザのシノギ。演じる千原ジュニアの凶相とも相まって実にイカツイ。でもこのイカツさに引き寄せられるんですね大衆は。この傾向は何も今に始まった事じゃなく、ヤクザ映画の老舗東映が連綿と続けてきたお家芸。
 
東映実録シリーズなんて、俳優がヤクザを演じてるのか、ヤクザが映画に出てるのか区別がつけられないくらいの迫力。実際、安藤昇さんなんていう元本職の組長をキャスティングしてるくらいだから凄いのは当然。しかもこの安藤氏、身体こそ短躯ながら並みの俳優など足元にも及ばぬ凄みのあるイイ男。頬にドスの傷跡も生々しい、本物のスカーフェイスでかっこいいんです。
 
そもそも、ピカレスクロマンという小説のジャンルが昔からございまして、これは悪漢小説などと訳されますが、文字通り悪漢、悪党が主人公。
 
例えば、古いところでは「羊たちの沈黙」。映画化にあたっては主人公のサイコパス、人喰いハンニバル・レクター博士をアンソニー・ホプキンスが好演。オスカーを獲得いたしましたね。また最近ですと大ヒットした映画「ジョーカー」。これも元々はアメリカンコミックの人気作「バットマン」の悪役。残念ながら本作は未だ見ていないのですが、以前映画化された「バットマン」でのジャック・ニコルソンのジョーカーの怪演も見事でしたねー!
 
 
 
なにも、外国人ばかりじゃございません。かのカルトムービーの傑作と呼び声も高い「ブレードランナー」の監督リドリー・スコットが日本を舞台にした映画「ブラックレイン」の悪役、日本人ヤクザ佐藤を演じた松田優作も自らに命と引換にした鬼気迫る演技、見事でした。あと、日本映画で言うと荒又宏原作の伝奇小説を映画化した「帝都物語」。これなんかは平将門の怨霊とともに帝都東京を破壊せんものと暗躍する魔人、加藤保憲という悪役そのものが主人公。
 
 
と、いろいろ悪のヒーローを挙げて参りましたが、男性ばっかり、女が居ねーじゃねーか?いったいどーなってんだとお叱りの声が聞こえてきそうでございますが、これはなに、ブラックダイアに話をつなげていく為の段取りでございますので、もうしばらくのご辛抱を。
 
 
さて、いよいよ女性の悪役。世間では悪女などと呼ばれたりいたしますが、これは単に職場の意地悪、イケズなお局様やスーパーで万引きしたりクレーマーになったりするようなメンヘラ女は当てはまらない。
 
では、どういう女性が悪女かというと、先ず美しくなくはいけません。悪女という言葉自体がすでにストリート性を孕んだ言葉ゆえ、並みの女性だと話が前へ進みません。そして賢くないとダメですね。もちろん氷の様に冷たく、一切の妥協を許さず悪を追求する姿勢が肝要。
 
この理想の悪女象にピッタリ当てはまるのが、モデル、女優としてご活躍の菜々緒様なのです。なにせ彼女自ら「プロ悪女」と名乗り悪女を堂々と自らのアイデンティティとされてるのですから大したもの。たとえCMで乙姫様を演じても演技の端々に悪女が垣間見える。良いですねー!そんな悪女の彼女にピッタリお似合いなのが、このブラックダイアなのでございます。
 
ブラックダイアと申しますと一般の方はブラウンダイアや、その他のカラーダイアの様に透明のダイアに墨色なんぞがかかっているように想像される方が多いかと存じますが、これはまったくの見当違い。ブラックダイアは一切光を透過いたしません。しかも光の選択吸収の理屈から言えば、すべての光を吸収してるゆえに黒く見えるわけなのです。つまりブラックダイアは透明なダイアの様に光を透過し、これを反射させ輝かせる働きは一切行わず、まるで宇宙のブラックホールのように光を吸収するだけで外部には一切漏らさず、取りこみ蓄えているのでございます。それゆえ、パワーストーンという観点から言うと凄い威力が石に潜んでいることになるそうなのでございます。
 
 
さて、ご覧いただいておりますこちらのリングも、如何にも強烈なパワーを内包してるかのような、マーキーズカットのブラックダイアを中央に据え、それを透明ダイアのメレが囲み、そしてさらに二重になった繊細なウデをさらにブラックダイアのメレが華麗に装飾致しております。
 
この指輪をば黒いマニキュアを施した猛禽のようなネイルの指にお着け頂きますれば、あなた様も菜々緒の一味。あるいはアンジェリナー・ジョリー演じるところのマレフィセント。男がひれ伏すブラックマジックウーマンのためのリング。
 
男の心情を常に忖度する、物わかりの良い女の仮面なんてこれを着けて捨て去るのです!
 
「ジェンダー、はあ?知らねーよそんなこたー。男女平等、はあ?何とぼけたことほざいてやがんだ!女の方が偉れーに決まってっだろーが!」
 
素敵!!
 
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李香蘭がつけていたかも?ヒスイの腕輪

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三十年ほど昔、仕事で香港に居住しておりました事は今までにも幾度も申し上げております故、くどいとお叱りを受けるやも分りませんが、年寄りの繰言とご辛抱頂きお付き合い下さいませ。

さて、日本で言う終戦記念日はあちらでは戦勝記念日。テレビ、マスコミでは、日本軍の占領からの解放、勝利を祝う特番などが頻繁に流され、抗日運動をたたえる機運が最も盛り上がりを見せるのがこの時期。その期間、在留邦人のわたくしどもとしましては何やら肩身の狭い、居心地の悪い気分を味わったものでございます。。

なにせ、我々が出店しておりました、香港ペニンシュラホテルは日本統治時代には東亜ホテルと名前も改め、日本軍専用のホテルだった場所。何かにつけ当時のニュースフィルムで登場するわけで、どうもバツが悪い。それに加え、わたくしの祖父は帝国陸軍の軍人として中国に出征した経歴の持ち主。そんな事は向こうのスタッフなんかには口が裂けても言えません。

実際、大日本帝国は現在の中国東北地方に満州国なる、表向きは清朝最後の皇帝愛新覚羅溥儀を元首に据えて、中国人による独立国家の体を装った日本の傀儡国家をつくったのでございます。この経緯は巨匠、坂本龍一先生のテーマ曲でも有名な映画「ラストエンペラー」にも詳しく描かれているところでもございます。

さて、その映画で、俳優としも出演した坂本龍一が演じたのが、満州国、影の黒幕、甘粕正彦。

まだ、テレビなどというものが無かった当時、映画こそが娯楽の王様。これを利用して満州国民、しいては中国全土に日本の影響を与えんものと設立されたのが、満州映画協会、略して満映。いわゆる国策映画なる映画を通じてのプロパガンダ戦略の発信元。そして、この満映の理事長であったのが時の宰相、東条英機の教え子でもあった甘粕であったのです。彼が満映を通じ、中国全土を睨み、いったい何をもくろんでいたのかは今となってはまったくの謎として歴史の彼方に埋もれ果ててしまいました。

しかし満映が生んだスーパースターは、いまだに歴史に翻弄された美人女優として伝説の中に生きているのでございます。

その人の名は李香蘭。絶世の美貌と美しい歌声で当時、中国、日本を通じて絶大な人気を誇っていたのでございます。

その人気たるや現代のわれわれの想像を遥か超えて凄まじく、日本公演の開催会場となった日劇には、彼女を一目見んと集まった群衆が7周半取り囲み、消防車まで出動する騒ぎになったほどだとか。

さて、この李香蘭、名前だけ見るといかにもの華人なのですが、実は本名、山口淑子というれっきとした日本人。

中国で日本人の両親の元生まれ育ったがため、日中の完全なバイリンガル子女。映画デビューに際しては、満州、中国人の人気を獲得するために敢えて中国名の芸名を付けたのでございましょう。この作戦が功を奏したのか、はたまた彼女の本来備わっていたスター性の賜物か、日中両国で一挙にスターダムに昇りつめます。

しかし、突然悲劇が彼女を襲います。日本の第二次大戦の敗戦が彼女の運命を大きく狂わせるのです。

なんと彼女は中国人でありながら、日本のプロパガンダ戦略に加担した反逆者という罪で中国当局に捕えられ、銃殺刑に処せられる運命が待ち受けていたのであります。

この窮地を友人、知人等の助けを得てようやく日本人である事が証明され、九死に一生を得、国外追放という形で日本に帰国いたします。

もちろんこれだけの大スター、帰国後も山口淑子として銀幕で引きつづき活躍した後、テレビの司会、そしてなんと国会議員の先生にまで昇りつめ、94歳の天寿を全うされたのでございます。

 

彼女の波乱の生涯は何度かテレビドラマや舞台化されてまいりました。

1989年フジテレビ製作の「さようなら李香蘭」はその物語の最後、李香蘭の名前を捨てて、日本に帰国する場面。美人女優李香蘭を演じるには彼女をおいて他に無いと抜擢された沢口靖子演じる李香蘭こと山口さんが、引き揚げ船から通り過ぎて行く懐かしい上海の街を眺め、惜別の涙を流すシーンで終わります。

このシーン、バックに流れるのが、歌の上手さは日本一と評判の玉置浩二が歌う「行かないで」という曲。

この曲は後年、カヴァー曲として香港の人気歌手、張學友がなんと曲名もずばり「李香蘭」と変え、広東語に歌詞を置き換えて歌い大ヒットさせております。いまでもこの曲は中国語圏で様々な歌手がカヴァーするポピュラーソングの定番となっているそうでございます。

これにはきっと李香蘭という大スター、人気アイドルを戦争の終焉とともに突然失った、当時の中国の多くのファンのやるせない気持ちが込められているからではないのでしょうか

理由は明らか、日中の歌のタイトルを合わせれば「行かないで」「李香蘭」。

 

さて、今回ご紹介いたしますのはそんな世紀の大スター李香蘭が着けていたのではないかというくらいに時代がかった、かつまた、中国風な豪華なヒスイのバングルでございます。

こちら、なにせ金性の刻印がPM850とあります。今ならPt850と刻印するのが当たり前のところ。調べてみれば1960年あたりからPt表記変わったしいと言いますから、最低でも60年以上は前の物。ちょうど李香蘭が活躍していたのが約80年前ですから年代的にもピタリと一致。

この留め部分の細工なども、いまなら様々なスタイルの出来合いのクラスプ金具があり、そのバングルやブレスレットの形状に合わせ付け替えるのですが、こちらいかにもそういった物が一切無かった時代の職人さんの工夫といった感じ。そして地金部分に穿たれている花模様は手彫りの細工。そしてヒスイやダイアモンド使われている宝石の石留めが全部フクリン、ミル打ちの拵え。いやー、こりゃもう立派なアンティークでございますね。

だいたい戦前にこれだけ贅沢に本ヒスイを使い、ダイアモンドも一個が0.3キャラット以上はありそうな大きさのを2個。これは当時としてはかなりの大盤振舞の造り。

いったいどのような方がお着けあそばしておられたのでしょう?まさか、李香蘭その人がって事は万に一つもないでしょうが、ヒスイを愛してやまぬ華僑の奥様が、出入りの宝石商にでも命じてお造りになられたものではないのでしょうか?なにせ完全ハンドメイドの一点物、例え量産されてても、もう多分現存する片割れはない事でしょう。

この博物館クラスのアンティークのブレスレット、掘り出し品として秘蔵のコレクションにおひとつ加えて頂ければ幸いです。

ただし、かなりの年代物であります故、仕上げ研磨を施してはいるものの、取り切れていないキズ、イタミは商品の貫禄という事でご容赦くださいませ。

 

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パパ活恰好の標的、チャーのピンブローチ

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入荷すれば必ず売れる大好評、チャーのピンブローチがついに再入荷でございますよ皆様!今回は、更にパワーアップいたしましたヴァージョン、爆裂!ダイアモンドパイナップルのピンブローチでございます。

 

以前ございましたチャーの二つのピンブローチも、このブログでご紹介させて頂いたのですが、正直、こんな襟に着ける子供だましのピンバッジ如きものが、中古にもかかわらず20万円を超えるお値段で、しかもインターネットショッピングで売れようとは、不詳わたくし、ご紹介いたしながらも、想像だにいたしませんでした。

そこがそれ、庶民貧民の浅墓なところ。つい自分の尺度、懐具合でもって世の中を推し量ろうとする。

さて、今回はさらにお値段もグーンと跳ね上がって、私ごとき下賤の輩の思惑なんぞをば、はるかに凌駕するダイアモンドまみれのパイナップルでございます。

 

以前、お店のお客様で昔、百貨店で外商さんの同伴で紳士服の販売をされていた方がおられ、色々と面白いお話をお聞かせいただいたのですが、その背広の価格帯の凄い事。

普通サラリーマンとかが仕事に着るようなスーツといいますと、だいた一着、一万円から三万円。そこにちょっとブランドなんかの名前が入って、ささやかな満足感得て5万円。

おしゃれ番長を自負し、こだわりを持ってファッションテイストにうるさい方でも、ご購入の額は十万円越えがせいぜいなところではないでしょうか。

私のような貧乏人なんぞは、セカンドストリートで買った中古の三千円。バブル時代に流行ったアースカラー、ダブルブレスト、ツータックのやつで5年は辛抱しなけりゃいけません。

ところが、一流百貨店外商部で売ってるスーツなんてのは安くて三十万円、高いのになると一着、百万越えはざら。もちろん出来合いの「吊るし」なんかじゃなくて、完全テーラーメイド。

百貨店外商部は客宅に服を売りに行くのじゃなくて、採寸に行くわけであります。もちろん生地はゼニア、スキャバルをはじめとする世界に冠たる高級紳士服地。そして、そういった外商が出入りするお宅の旦那様は必ず毎シーズン、替えのスーツ、シャツ、ネクタイを数着まとめて新調なさるのでございますから、その都度のお支払総額は軽く乗用車一台分。

 

「行ったがなー、外商員助手席乗せて片道二時間半。西脇の田舎まで。ごつい家やこれがまた。車ごと門入って、まだなんぼか走らなあかんねん。しばらくしたら、これまたお城みたい母屋見えてくるねんけど、その向こうの遠くの方に山が見えんねん、そこまでみんなその家の土地や」

 

さて、そのような高級紳士服をまとった旦那さまが夜な夜なお出ましになるのが、東京では銀座、大阪は北新地の所謂高級クラブ。「黒革の手帳」武井咲さんのような美しくも聡明な女性が、和服姿もあでやかに、凛とした所作でお迎えしてくれる紳士の社交場。

 

紳士の社交場とは言いえて妙。銀座、新地などと気どってみても、所詮は水商売。旦那たち、なにも単にお酒を呑む為に行ってるわけではない。呑めない人でもなぜか不思議と行ってしまう。水商売とは男女に社交の場、つまりは自由闊達に異性が交じりあう空間を与え、恋愛を謳歌してもらおうという、ありがたい社会奉仕の精神に則ったお店。

花柳界と呼ばれた昔から、芸者を「落籍す」(ひかす)「身請けする」などと申しまして、借金の年季が明ける前に借金を払ってやり、女中付きの家屋敷をあてがい、自分一人の妾として囲い者にするという事が、男の甲斐性。功成り名を遂げた男の勲章、ステータスとして社会に認知されていた訳でございます。

今の時代、親が作った借金の為に苦界に身を落とす、なんて女性はあまりいてないでしょうが、それでも、もっと自由でリッチな生活がしたいという、さらなる上昇志向がどのような女性、いえすべての人間に備わる煩悩でございます。

毎夜、助平な脂ぎったオッサン、ジイサンを何人もお相手をして、厳しいママに叱られ、意地悪な同僚にはいじめられるお店勤めよりか、助平おやじ一人我慢すりゃ良いだけ、それも毎日来るわけじゃないし。後はプール付きの高級マンションに住まわせてもらい、湯水のごとく与えられる月々のお手当でエステにジムにヨガにグルメ、もう遊び放題。もちろん年四回ほどの海外旅行は当たり前。

そういった都合の良いパトロンのオヤジいねえかなー?

これがいわゆるパパ活の根本思想

旦那、何も旦那の方だけが、お店のお姉ちゃんを品定めしてるわけじゃございませんぜ。敵もさるもの引っ搔くものつってね、姉さんの方でも、しっかり旦那方を品定めしてるんでございますよ。いくらスキャバルの背広着てパテックの時計腕に巻き、エルメスの財布懐から出しても駄目。だってこんなお店来る方は、みんなそうなんだから。制服かと思っちゃうよ、ほんと。 やっぱそれを一段超えたところで勝負しなきゃ。なんだそれって?じゃあおせーてあげましょう。

さあ、いよいよここからが本番だ。いつもながら長げー前置きだね。良いですかい、だいたいこうした場所のお姉さんがたの殆どは、ヒカリモノに目がない。ヒカリモノったって何も鮨のネタじゃあございませんよ。そう、ジュエリーってやつでございますよ。

尾崎紅葉先生不朽の名作「金色夜叉」、寛一お宮の昔から、ダイヤモンドに目が眩みなんていう言葉のとおり、女人を堕とすにゃダイアモンドが一番。下手な口説き文句や怪しい薬よか絶対的な効き目、効能がWHOから報告されてんでございます。

ご覧くださいこのパイナップルの形状をしたピンブローチ。実はこの形状、デザインなんかは二の次。これははっきり申しまして、最高品質ダイアモンドの爆弾と思って下さいまし。

パイナップルの本体部分にはダイアモンドがあろうことか逆さまに留めてある。これは宝飾産業の常識を大きく覆すと言って良いほどの暴挙と言って良い。なぜならダイアモンドてーものは上から入った光を跳ね返し輝くっていう仕組み。それをひっくり返したんじゃ元も子もないわけ。

ところがどうだい、使ってるダイアモンドがあまりにも良いもんだから逆さにしてもギラギラに輝いてる。尖っている方が前面に突出してるんで、本当に光の爆発の様に見えるでございます。凄いねーチャーのやることたー!

こんなのをクラブにお出ましになる時なんぞに、スキャバル、ゼニスの襟にでもお着けになって行ってごらんなさいましな、もう虫取りライトに引き寄せられるが如く、夜の蝶が群がり、もう引く手あまた。パパ活の恰好の餌食になっちまいますよ。なに?怖い?なーに言ってやんだ。スケベ。

 

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女性を桃源郷にいざなう夜王のリング

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男性憧れの職業といえば、もちろんホスト!女性に貢がせ、毎晩高級シャンパン、高級フレンチを喰らい、高級外車を乗り回す。

もうかなり前になりますが、「夜王」というホストクラブを舞台にしたテレビドラマがあり、そのドラマの主演TOKOIO松岡氏の敵役として、売れっ子ホストを演じていた北村一輝氏のホストっぷりが実に見事で、初めて観た時、芸能に疎いわたくし、てっきり本職の人をキャスティングしたのではと思ったほど。俳優よか最初からホストになってた方が良かったんちゃうんと思うほどでした。

 

男の宝石セールスなんていうのも、人によっては、恵まれた容姿を利用し、かなりホストに近い営業スタイルをとっている者もおりました。

私の宝石屋セールス現役当時、お客のマダムからの、飲み食いから小遣、その他何やかや、幅広いお世話を享受していた不届き者が幾人もおりました。

実際、私の一年先輩、「遊び人のフクちゃん」と異名をとった、不良社員の鏡のような御仁は、なんとホストクラブからスカウトされてましたからね。

結局両親の反対にあって断念されましたが、転職してたらきっと面白い人生が開けただろうに、ああ残念。

その点、私なんぞは、むさくるしい外見と要領の悪いのが祟ってか、そういった浮いた話は一切ございません。せいぜいが、おばあちゃんウケが良かったので、たまに饅頭や最中なんぞをもらうのが関の山。お陰様で今でもおばあちゃんウケの良いのは続いてて、こっちも爺さんになって来た分、今後いい出会いに期待がもてます。

さて、そんなわけで、本日はそんなネオン街のジャングルで虎視眈々と美しい獲物を狩る、ホストの方にイチオシ!こちらのでっかいムーンストーンのリングでございます。

どーです!いかにも夜王って感じのゴージャス&セクシーな指輪ではございますまいか?

センターのムーンストーンだけでなんと14.5キャラット、脇のダイアも1.90キャラットとなかなかの貫禄。これを、海外有名ブランドの純白のスーツと光沢シルバーのシルクのインナー、ルブタンのエナメルシューズのコーデでもって、最後ホワイトムスクのフレグランスで仕上げればもう完璧!

この神秘的なムーンストーンの妖しい輝きが、シャンパンタワーの煌めと溶け合い、その夢幻のごとき様が、顧客の女性をして夢うつつ、前後不覚の放心状態へと至らしめ、この世とは思えぬ桃源郷へといざなうのでございます。

なんや、それやったら何もホスト風情に着けさせて、エエ目さすことあれへんがな。ワシが買おてやな、そないな風体してキャバに乗り込んだら、お姉ちゃんにモテるんちゃうんけ?

と、早合点してはいけませんよ、そこのお父さん。

この指輪はあくまでプロ仕様。素人が下手に手を出したら、とんでもないしっぺ返しを食らうは必定。

と言うほどの災難は起きませんが、お姉ちゃんからの失笑は免れますまい。

お父さんはおとなしく、せいぜい背広の襟に可愛らしいラペルピンでもお着けあそばし、そのような、いわゆる接待を伴う夜のお店で、たんまりお金を落とせばそれでいいのです。

そのお金でもってお姉ちゃん達は、夜王が待つホストクラブに夢を見に行くのですから。

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瞬く間!ブルージルコンリング

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ご年配の方の中には、ジルコンと申しますと、ダイアモンドの偽物というイメージを強く持っておられる方が多いのではないでしょうか?

今でこそ、キュービックジルコニアなど、人工的に作られた合成石でダイアモンドに似た石がいくらでもございますから、わざわざ天然石の無色ジルコンをダイアモンドの代用、あるいは贋物として使い、質屋を騙してこましたろ、なんて人はいてませんが、そんな合成石の無い時代は、ジルコンという鉱物、特に無色透明の結晶がダイアモンドの代用として、広く用いられていたのです。

ですから今でも質屋の爺さん連中の中には、キュービックジルコニアも含め、ダイアモンドの類似石を全部ひっくるめて、ジルコンと呼ぶ方がたまにおられます。

 

「けたくそわるい!クソガキがジルコンなんど持てきさらして、この目利きのワシをクサマせるとでも思てけつかんのか、アホンダラが」こんな感じで使われます。ガラ悪質屋!

 

そんな背景がございますこの宝石の歴史は、どうもなにやら胡散臭いイメージが付きまとい、それを嫌ってか、宝飾品メーカーもこの石を使って積極的に製品を作っていこうという姿勢に欠けていたのではないのでしょうか。

 

「わっ、この石なに?よう光って綺麗やないの」

「こちらはジルコンでございまして、この石の・・」

「なんや、ジルコンかいな、しょーもな。こんなもん置いてんのアンタとこ?ええんかいな?老舗の名折れやで」

 

と一昔前ならこんな会話が交わされた事でございましょう。

 

しかし、キュービックジルコニア、その他もろもろの安価で製造できる、ダイアモンド類似石の登場がジルコンの汚名返上に一役買って、ジルコンも晴れて今では、ちゃんとした宝石の仲間入りと相成ったのでございます。

 

なにせダイアモンドの偽物として使われたくらいですから、ダイアモンドに近い高い屈折率と分散のお陰でその輝きは非常に素晴らしい。

高屈折率のデマントイドガーネットが値打ちあるなら、こっちかて負けてへんで、という事で近年その人気はウナギ昇り。

 

さて、そこでご紹介いたします、こちらの指輪でございますが、中石のブルージルコンがなんと9.3キャラットもあるという大物。このブルーのジルコンていうのはジルコンの中でも一番人気のある色だとか。しかも大きい結晶が珍しいらしく、その点からしても、こちらなかなかの掘り出しモノでございます。

とここまでブログを書いたところで、こちらのお品、楽天スーパーセールで売れちゃいました!

やっぱり良いものは足が速いや!

まあ、せっかく書いたので、もったいないからとりあえずアップいたします。なにせ、あんまり出ない石なので、もうブルージルコンをコメントすることもありますまい。なんか淋しい。

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