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2022年4月

日本が世界に誇るCHAR、宝石とギタリスト

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尼の悪ガキがそのまま成長して、おっさんになったようなダウンタウンの浜ちゃんこと浜田雅功さんの巧みなMCで人気のテレビ番組、「プレバト」をご存知でしょうか?

TBS系で毎週木曜日の夜7時というゴールデンタイムに放送されている人気番組なのでございますが、番組の内容は、様々なテレビの人気タレントが色んな分野で自分の専門以外の才能を競い合うといった趣向の構成。

一番人気の夏井先生の俳句講座やら、そのほか色んな種類の絵画や活花、料理なんかの分野で芸能人がその腕を競い合い、その道の専門家がこれを<才能あり><凡人><才能なし>のランクに分けて採点していくと言うもの。

中でも番組の花は、俳句の夏井先生の的を得た辛口評価のコメント。それと大衆演芸の第一人者にして、ただのおじさんが妖艶な美女に変身するという妙技の持ち主、梅沢富雄さんと、恐れを知らぬ日本一の突っ込み、浜ちゃんの見事なカラミ。

俳句のコーナーで最高位の名人にまで上り詰めた梅沢氏が、敢えてその名人を鼻にかけて尊大な態度や有頂天な様子を見せたところに、すかさず浜ちゃんの強烈な突っ込みが入るという、東西の芸達者のボケ突っ込みの妙味が味わえる、単なるランク付け番組に終わらない、なかなかのエンターテインメント。

さて、まあ、番組内容は上記のように面白く、高視聴率を稼ぐ人気番組なのでございますが、わたくしといたしましては一つ不満がございます。

その不満と言うのは、とりもなおさずわたくし自身の感受性の欠如に起因していると、理由もはっきりしてますので、テレビ局製作スタッフご一同様に文句の言える筋合いのものでもないのでございますが。

感受性の欠如と言う風に申しましたのですが、実際俳句など、どなたがお作りになった作品を拝見いたしましても、どうもピンとこない。添削で夏井先生が手を加えた提出作品の改作後を見て出演者全員が「ほおー!」と感心しているサマを眺めても、何がどう「ほおー!」なのかよくわからない。

あるいはまた、絵画などになると、提出作品を評価した後、その評価を下した先生が、見本として、このように描きなさいみたいな、お手本となる絵をお描きになって、これにも出演者皆感嘆の「ほおー!」の声を上げるのでありますが、まあマシにはなったろうけど、別にそれがどうよ、みたいに一向に心に響かない。

そりゃ、花鳥風月を愛で、風流と言うものを解す心の無いお前が悪いんだ、と言われればそれまでなのですが、実はわたくしテレビ番組で一番の御贔屓がNHK教育で長らく放送されている「日曜美術館」というさまざまな芸術作品を紹介する番組。

この番組で取り上げられる数々の作品、その全てがすべてに心を動かされると言うわけではございませんが、たまにはそれこそ、「ほおー!」と感心、感動することもあるのでございます。

あるいはまた、以前俳句など全く興味が無いのに、何かの拍子に手に取った鬼才と呼ばれた尾崎放哉の句集。季語や何やらまったくわからぬ素人のわたくしではございますが、そうした知識不足を超えて、その俳句の数々に何とも言えない感動を覚え、いつも枕元に文庫本を置いては、これを時々眺めたりしたものでございます。

こうしたことからして、わたくし、そうした芸術作品などの美や情緒に訴えかける物事全般に対しての感受性が普通の人よりかなり鈍い、鈍感に出来ているのでは無いかと思うのでございます。

すなわち、辛いスパイシーなエスニック料理や強いお酒を平気で飲んだり食べたりする人の舌や胃袋が、かなりタフと言えば聞こえが良いが、鈍感に出来ているのと同様、よっぽど強烈な印象、鮮烈な感動をもたらすものでない事には何の感動も覚えないのではないかと思うのでございます。

実はこれ、本業の宝石の方面にも当てはまる訳で、宝石屋に入社いたしまして、最初に宝石を扱ってる支店に配属されました時、その支店の規模が小さかったこともあり、低額の買回り品中心の品揃え。そのようなアクセサリーもどきの商品群を初めて目に致しました印象は、「なんや。しょーもないモンばっかりやな。こんなん皆よう買うなー、やる言われても要らんな―」と言う感じ。実際自分が良いとも何とも思わぬものを販売するほど正直者のわたくしにとってつらい事はございません。もう入社早々辞めようと決断したのでございます。

ただ、世の中なかなか思うようにはいかないもので、急務のはずの転職活動も、仕事後の課外活動及び異性交遊活動の忙しさにかまけ、思ううように捗らないうちに、どういうわけだか、わたくし、海外は香港へ転勤という事になったのでございます。

香港と言えばアジア最大の宝石産業の中心地。そこで開かれる香港ジュエリーフェアには世界各国の宝石商が一堂に会すという凄い規模。とても一日や二日ですべてを見て回る事はできません。そしてそこで初めて凄いと唸るような宝石類を目にして、目から鱗鼻から牛乳。宝石店入社10年を越え、初めて真のジュエリーの美と言うものに触れたのでございます。

さて、それではなぜ日本にいる時にはそんな感動を覚える品物を目にしなかったかと言うと、わたくしが勤務していたお店の規模と品揃えもさることながら、バブル景気真っただ中と言う事もあって、ジュエリーも質より見かけ重視といった風潮があり、どうせ高い金額を出すのであればそれに釣り合うような大振りで派手なモノが好まれるといった傾向が顕著にございました。ですから例えば最高級のメレダイアを1キャラット使った集合石の品物よりも、そこそこ品質のダイアであっても3キャラットを盛大に盛ってボリューム感のある方が圧倒的に人気を博していたわけでございます。

ただ、近頃ではようやく宝飾品の本分に目覚めた宝飾品メーカーがこの日本にもちらほらと出始め、この宝飾品を見る目に厳しいと言って良いのか、鈍感と呼んだ方が正しいのか分かりませんが、小生をしてその完成度の高さに感動を覚える品々がぼちぼちと登場しだしてまいりました。

その代表的なメーカーがこの度ご紹介いたします、こちら知る人ぞ知るCHARのブランドでお馴染みの、広島県に本社を置く株式会社プリンセスさん。

日本を代表するギメルの品物に対するこだわりは、それこそ未来のアンティークなどと呼ばれるほどに海外からの評判も高いのですが、それに劣らぬほどの品質のこだわりを持ってジュエリー制作にあたっておられるのが、こちらプリンセス様の企業としての姿勢。

こちら、一見どこにでもありそうなハートの形のダイアモンドパヴェセットリング。ただし一見して違いのわかるのがこのジュエリーとしての輝き。それもそのはず、このパヴェセットがもう凄まじい。ハートの表面を大小さまざまな大きさの最高品質のダイアモンドがもう文字通り、隙間なく埋めつくしているのでございます。似たような既製品でよくあるのは、量産がきくようにダイアの大きさを全部均一にして留めるやり方。そうすると当然色んな個所に隙間が生じます。ところがこちらは、ハートの形状に合わせて大小さまざまな大きさのダイアモンドがなるだけ隙間が出ないよう、またその隙間を埋めつくすようにセットされているのでございます。もう見た目光の塊、輝く心臓になっているのでございます。

と、いくら言葉を尽くして、写真と合わせてご覧いただきましても限界がございます。

しかし心配はご無用。実際CHARのご愛用者にはそんな事は釈迦に説法。ですからこんなのをお求めになるのは、すでにCHARに魅了されたファンというかフォロワーの方がほとんど。

ですから本来はこんなに回りくどい事書かずとも、次の一文でOKのはず。

お待たせいたしましたCHARファンの皆様、またまた出ましたCHARの掘り出し品。気絶するほど悩ましい!

 

掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/11004872/

 

プロが勧める一押し商品

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弊社ツイッターをフォロー頂いている方々は本当に親切な人が多く、先日も本ブログ上で見つけて下さった内容の誤りを、さもわたくしが故意に冗談で書いたんでしょう、と言う風に気を使って遠回しにご指摘して下さった方がおられ、お陰様で無事訂正をすることが出来たのでございます。この場を借りまして厚く御礼申し上げます。

まあ、無知蒙昧な世間知らずの老人が、朦朧とした記憶を頼りに人差し指入力で記しております本ブログでございますれば、以前より入力ミスや誤字脱字、誤情報には枚挙のいとまがございません。これをば何とか減らすべく、何回も仕上げた原稿の見直しは行っているのでございますが、やはり書いた本人がやれば、同じような思考経路でスルーしかねないと、同僚女子社員に頼んだりもしてたのでございますが、あちらとて他の仕事があればこそ、そうやすやすといつも気安く頼めません。そこで発見したのが「ナレーター」という、パソコンの自動音声読み取り機能。この機能を使って、自分で書いたテキストをパソコンに読み上げてもらえば、自ずと入力ミスは目で追うより確実に発見できるのです。ただ、この「ナレーター」とて完ぺきではなく、例えば「割腹自殺」をワリハラジサツなどと読み、変なところで笑かしてくれるのはご愛敬。

しかし、いかに「ナレーター」がうまく機能しようが、今回の様なわたくしの無知による誤った情報や誤字は訂正の仕様がございません。皆様、またこれからも、どうせおかしなことを書くに決まってますから、その都度ご指摘いただければ本当に助かりますので宜しくお願い致します。

あるいはまた、別の親切な方からは、わたくしがツイッターに、「こまった、ブログがネタ切れや」と挙げたところ、「プロが考える娘に買ってやりたい宝石、母ちゃんが買いそうになったら全力で止めたい宝石とか、どないですやろ」、とアドバイスを頂戴いたしました。

したがいまして、今回は「笑点」の大喜利よろしく、頂いたお題に沿いましてブログを進めてまいりたいと存じます。

さて、「娘に買ってやりたい宝石、母ちゃんが買いそうになったら全力で止めたい宝石」という事でございますが、実はわたくし根が大甘な父親、また恐妻家のダメおやじであり、それに加え、常に人にあわせて生きてきた主体性のない小心者ゆえ、正直申しましてそういった事柄に該当するものが全くないのでございます。娘に買ってやりたいものは、もちろん娘が一番欲しがるものでしょうし、母ちゃんが買うものに異を唱えるなどもってのほか、怖くてできません。

世間ではよく、娘の彼氏に不服、不満をもって、付き合いを断固反対する頑固おやじというものが未だに多くいてるらしいのですが、わたくしは実に不思議でございます。何故に娘の一番のお気に入りのおもちゃを無理やり取り上げようとするのでしょうか?わたくしなど逆に娘たちの彼氏諸君には本当に手前どもの不届きな娘をご愛顧願いありがとうございます、と言った感謝の気持ちしかございません。この場を借りまして、改めて感謝の意を表す次第でございます。

また、家内の趣味はあくまで家内の勝手、こっちの価値基準を無理に押し付けることなどとても恐ろしくて出来ようはずがございません。

と言う事で、わたくしの答えといたしましては、「なんでも好きなモン買いや、金に糸目は着けんさかい、遠慮せんと娘たちもお母さんもジャンジャン買いなさい!」と言うもの。

しかしながら、そのような太っ腹な事を言うには、その後ろ盾となる莫大な資産が必要。ところが年中カラッケツのあっしにゃ、実際到底実現不可能な夢のまた夢物語。

そこで、現実問題といたしまして、わたくしの懐具合も熟慮し、再度お題を真面目に検討致しますと、やはりここは当店一押し重点販売商品のティファニー社製、エルサペレッティーデザインのバイザヤードペンダントネックレスを挙げない訳にはまいりますまい。

色々好みのうるさい娘や家内でありましても、これほどデザインがシンプリファイされたものには、好みの付け入るスキがございませんし、またどの様な装いにも、そのお召し物のデザインを邪魔することなく嫌味なくお着け頂ける。さらにはお若い娘さんから、ご年配のご婦人まで、年齢の分け隔てなく、万人にお着け頂いて何ら違和感がない。そして商品の品質、完成度の高さは天下のティファニー、間違いはございません。

これほどプレゼントに最適なジュエリーが他にございましょうか。というわけで手前の懐具合も勘案致しまして、わたくしが購入致すとすれば、こちら当店バイザヤードペンダントネックレスとしては品揃えの中では最安値、とは言え、ティファニー直営店にて新品で贖えば121,000円のお値段のところを中古と言うだけで何ら新品と変わらぬ外観ながら、なんと44,000円!44,000円しかも税込みのお買い得価格!その上、当社がご提供いたします無利息10回払いのオリコローンをご利用いただきますと、なんと月々のお支払いが実に4400円!一日あたりに換算すると150円弱!これならわたくし毎日帰宅途上にたしなむワンカップのお酒を我慢すれば買えるかも。そやけど、一本しか買えんさかい親娘三人共同で使こて、な、喧嘩せんようにな、じゃんけんか何かして、お互い譲り合って、な。頼むで。

と言いながらも、本心はこのブログが家族のだれの目にも触れないことを祈っているわけなのでございますが。

さて、そういうわけで、最後のお母ちゃんが買いそうになったら全力で止めるというのも、自ずとこちらのティファニバイザヤードペンダントネックレスとなるのでございます。

例えば、先ほどの当店価格44,000円の商品を、ティファニー直営店で嫁はんが定価121,000円で買おうとしてたら、そりゃもう全力で止めるよりほかおまへんわな。

「あかん!止めとき。こんなんウチの店で買おたら1本44,000で買えんねんから。家族みんなの分3本買おたかて132,000円や!あとちょっとお金足したら3本買えんねんで」

「ほんなら中古でかめへんから3本買おてや。みんな良かったなー、お父ちゃん皆に1本づつ買おてくれるて!」

 

お断り。上記ブログはあくまで中古宝石のお買い得感を読者にご理解いただく例え話として虚構、フィクションとして構築されたもので、後日何らかの責務を筆者が負うものではありません。

 

掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/11004764/

この季節は。

お久しぶりです!!

ブタゴリラです!!

先日、休みに近くの公園へ。

この季節はこれに限りますな。

ただ、花粉症の自分には酷ですが笑

 

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インスタントエンライトメントを促す聖なる輝き

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世界にもその名を馳せ、行く末はノーベル文学賞受賞かの呼び声も高かった昭和の文豪、三島由紀夫は自衛隊市ヶ谷駐屯地にて衝撃的な割腹自殺を遂げた事でも有名でありますが、その数多くの作品群の中に「複雑な彼」という恋愛長編小説がございます。

このお話は、主人公の女性がたまたま乗り合わせた国際線旅客機のパーサー、つまり男性客室乗務員に一目惚れしてしまうところから物語が展開していくのですが、この一目惚れされた男性には、実はちゃんとしたモデルが存在するのでございます。

そのモデルこそは誰あろう、こちらも三島先生のご同業の小説家、安部譲二氏なのでありますが、この方、なんと作家になる前は、れっきとした暴力団構成員。しかもヤクザの組員でありながら、小説にある通り天下の日本航空でちゃんと旅客機の客室乗務員を勤めていたという、文字道理二足の草鞋を履いていたという驚くべき経歴の持ち主なのでございます。

この人、その経歴をたどるだけで、一編の小説ができるほどの波乱万丈の生涯なのですが、元々は日本郵船に勤めていたお父さんの転勤に伴い幼少期をロンドン、ローマで過ごした、今でいうところの帰国子女にして、良家のお坊ちゃま。麻布小学校、麻布中学、慶應義塾高校と順当にエリート街道を歩んでいる表の顔とは別に、中学当時から、のちに俳優に転身し、自身をモデルとした実録ヤクザ映画で主演を果たしたという、かの安藤昇組長率いる東興業と名乗る愚連隊系暴力団に出入りしていたという、裏街道のエリート街道をも同時にたどる、今風に言うと二刀流の人生を歩んでこられたのでございます。

結局、最終的には裏社会のエリートの道を選ばれ、色んな罪状でついには府中刑務所に落ち着くわけですが、出所後はきっぱりヤクザ稼業の足を洗い、自らの刑務所生活をもとに「塀の中の懲りない面々」というベストセラー小説を著し、一躍人気作家の仲間入りを果たしたのでございます。

その後は、天性のもって生まれた多彩な才能と、任侠の道で培った厳つい風貌の中にキラリ輝くフレンチブルドッグの様な愛嬌、育ちの良さがうかがえる話し口調を発揮なさり、テレビなどでもタレント、コメンテーターとしても大いに活躍なさっておられました。

私も一度、大阪はキタの飲食店て安部氏をお見かけしたことがあるのですが、やはりそのゴツイ身体全体から発するオーラは只者ではございませんでした。

さて、以前は小売店を開業しておりました弊社でございますが、その開業当初と言いますから、もうかれこれ十五年ほども前になりますが、その頃は、そういった任侠渡世のおあにいさん方にも、高級時計などを扱っていた加減でございましょうか、結構御贔屓いただいたものなのでございます。

とは申しましても、下町に位置する当店などがお相手するのは、時代劇などで言うところの三下奴などと呼ばれる、一般人に例えるなら我々同等の庶民クラスの一般構成員及び準構成員。でも実はこういった平社員やパート、アルバイトクラスの業界人ほど態度が威圧的で、いかにも自分はその筋の荒くれ者であると言ったデモンストレーションが凄いのであります。典型的なのがわざわざ携帯で話しながら店に入ってくるデモンストレーション。

「モシモシ、あっ、シャチョウー、まいどまいど。どないですこないだの件。うん、うん、何?証文ないて、んなアホな事あるかいや、舐めた事ぬかすガキやで、ほんでどないしたん?ほー、ほー、何寝ぼけた事ほざいとんねん!舐めたやっちゃでホンマ、ほたらな、ワシの名前だしてかめへんさかい、ガツーンんかましたり、な、かめへんさかい、はい、はい、たのんまーす」

「ごめん、ごめん、急な電話や、ホンマ忙してかなんわ。兄ちゃん、ちょっと時計見せてくれるか?」

初めて来店された方なんかですと、大体こんな感じで必ずわたくしにもガツーンとかまして、入店して来はるのですが、これからご紹介いたします当店にとっての「複雑な彼」は、その業界の人でありながらも、そういったイキルというのか、気負うそぶりが全くなく、実に人当たりの良い好人物だったのでございます。

初めてのご来店は確か、ご自分でされる片耳用のピアスを探されての事だったと記憶してるのですが、ご希望はダイアモンドで綺麗な石の、片耳に飾る物をと言う事。

もちろん、ピアス片方でも買い取りますの宣伝のうたい文句通り、そういった商品を商品化して店出しすることはあるのですが、その時はたまたま在庫切れで片耳用のダイアピアスが無かったのです。

「そしたらかめへんわ、両耳用で。片方は予備に置いとくから。こんなんよう落として失くすやろ」

と、いたって鷹揚、のんびりした態度。

この方、男性でありながら宝石そのものがお好きらしく、それからも何度かこうしたピアスやら指輪をご購入いただいたのですが、そのあまりの素人風な態度にわたくしもすっかり騙され、なんと世間話の流れで、職業をお聞きするといった間抜けな事をしてしまったのでございます。

もちろん、正直にお答えになる訳もなく、その時は適当にはぐらかされたのですが、後日長袖のシャツから僅かにのぞいた、手首にまでおよぶ鮮やかな彫物でようやくその正体を知った鈍感な私は、その時のことを振り返る度に冷や汗をかいたものでございます。

実際、その後ご来店も重なり、お付き合いが深まるにつれ、お仕事のお話も差しさわりのない程度にお聞かせいただくこともあったのですが、これとて全く普通のサラリーマンが自らの仕事内容を別の業種の人に説明して聞かすが如くの、衒いや驕りの無い、いたってフラットな調子。

こちらとて、その時はへぇー、とか、ほうーなどと適当な相槌をうって感心して聞いているのですが、後からよくよく考えてみると、お話の内容自体がすでに脱法行為の解説。あちらの世界ではシノギなどと呼ぶらしいですが、結局はお仕事として、日々たんたんとこなされているところは我々となんら変わりないといった感じでした。

さて、この方そういった稼業ながら指輪のお好みはいたってノーブルで、いかにもそれらしい印台のメンズリングなんか言下に下品と毛嫌いされており、一目惚れされて買って頂いたのが、どちらかと言うと婦人用でも通るラウンドダイア一個のみをセンターにセットして、あとはフラットな平打ちのリングがこのダイアモンドを挟み込むといった非常にプレーンなデザインの指輪。ただし留まっているダイアモンドは只者ではない。大きさは昔の事とて定かな記憶はございませんが、たしか0.5キャラットくらいだったでしょうか、その石のグレードが、なんとDカラー、VVS1、エクセレントという最高の品質。この石の輝きに吸い寄せられるように飛びつかれ、ご購入の運びとなったのですが、その後も肌身離さずお着け頂き、ご来店の度に洗浄機でのクリーニングをご依頼いただいたものでございます。

この方がこのダイアへの想いとして語って下さった言葉は、その職業とは裏腹な実にスピリチュアルな内容であり、わたくしとて初めて気づかされる事柄だったので、ここに謹んで引用させていただくしだいでございます。

「高速の渋滞なんかで、急いでるのに身動きできん時ってあるやん。さすがの温厚なオレでもさ、イラーってくるんよね。でも、そんな時にこのダイアにふと目を落とすと、このまぶしいきらめきになんか引き込まれていくような感じがして、しばらく見入ってしまうねん。そしたらさっきまでのイライラがスッと消えて、心が不思議と落ち着くんよ。あれって一瞬の悟りの境地にいてるんやろね」

さて、そのような効果が十分に期待できるのがこちらの指輪。ギメルダイアモンドリング。センターストーン0.712キャラット、Dカラー、VS1、トリプルエクセレント、蛍光性無し、タイプⅡa。 これだけ書けば、わかる人にはもう十分。

閃光のようなこのダイアモンドの輝きに視線をロックオンされた途端、あなたの思考は止まり、時間も止まり、その刹那、浮世の憂さがたちどころに雲散霧消、永遠の今に在ることが出来るのです。       保証の限りではございませんが(知らんけどの高級バージョン)。

掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/01003176/

 

たぶん・・・初めて

たぶん・・・初めて

こんにちわ~ガンです。

先日はじめてサイゼリヤに行ってきました♪

たぶん初めての来店(^o^;)


凄く安いとは聞いていましたが・・・本当に安くてビックリ Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!

メニューのオーダー方法も初めてのタイプでビックリ(@ ̄□ ̄@;)!!

楽しい時間を過ごせました☆

押売りから押買いへ、悪の変遷

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「瓜売りが瓜売りにきて瓜売り残し売り売り帰る瓜売りの声」、なんていう早口言葉があるように、昔は瓜だけに限らず、色んな品を物売りが自転車や屋台に積んで、町内を訪れては販売したものでございます。

わたくしの子供のころでも、そういった物売りの姿はまだ結構見かけたもので、一般的なところでは、豆腐屋、竿竹売り、焼き芋に夜泣き蕎麦。蕎麦といっても日本のお蕎麦じゃなくて中華そば、ラーメンなんですけどね。あと夏場になりますと、風鈴やら、金魚なんてものも売りに来てたような記憶がございます。それに包丁を研いだり、傘の柄のすげ替えなんていう修繕サービスを提供する業者もおりました。変わったところですとポン菓子といって、お米を筒状の圧力鍋で加熱し、びっくりするような破裂音とともに、出来上がったシリアルのようなお菓子が飛び出してくるという仕掛けを、公園などで実演販売する業者もおりました。その何とも大層な仕掛けと破裂音に子供たちは興味を惹かれ三々五々集まってくるというところが商人の狙い。お菓子自体は別段感心するほど旨いものでもなかったようにおもいますが。

さて、ポン菓子は、その名の通りポンと大きくはぜる音でその来訪が知れるのですが、それ以外の物売りにもそれぞれ独特の集客方法がございます。

一番多いのは、独特の売り声で告知する方法。竿竹屋の「さおーーだけーー」やら、傘修理の「かさー、こーもりがざの張替えー」。金魚売りの「きんぎょーえきんぎょ~」。焼き芋やの「やーきーもー、焼き立てのやきーもー、栗より甘い十三里~」、なんてのがポピュラーなところでしょうか。あとは鳴り物、つまり人の声以外の何かしらの音でもって来訪を知らせる方法。まず思いつくのが豆腐屋のラッパ。音程を二段階変えてパープーと吹くと、なんと不思議に「とーふー」と聞こえるからアメイジング!あとは夜泣き蕎麦、ラーメン屋台のチャルメラという木簡楽器。こちらはご存知「明星チャルメラ」なんて言うインスタントラーメンがあるくらいで、その独特の音色と日本全国統一の決まったフレーズ。このワンフレーズ一発でラーメン屋台のやってきたのが分かる仕組み。

それぞれの物売りの売り声や音には何やら郷愁、哀愁その他もろもろの感情をかき立てるような趣がございます。夕暮れ時に聴く豆腐屋のラッパの音なんかで、なにやな物寂しい気分になったり、真夏の昼下がりに、遠くから微かに聴こえる金魚売りの間延びした売り声などを耳にすると、扇風機のぬるい風に吹かれながら、気だるい眠気を催し、ついついうたた寝に誘い込まれたり。あるいはまた、さあ明日はテストだ、今晩は一夜漬けで課題を詰め込まないと、なんて言う時に限って、チャルメラの音が聞こえてきて、俄然食欲が湧いて勉強どころじゃなくなるなんてこともございます。

実際、ほとんどの物売りの方はまじめな商売人で、雨が降ろうと風が吹こうが毎日こつこつと地道に働き、地域住民の生活に大いに寄与していたわけなのですが、その中にあって、僅かではございますが悪質な業者も存在致しておりました。その代表格が押し売り。

押し売りとは、今の様にインターホンや電話の普及していない時代に、主婦が一人だけになっている時間を見計らって玄関先に上がり込み、刑務所から出たばかりといった体を装い、恐喝まがいに粗悪品を無理やり法外な価格で売りつけるといった商売。刑法で言うところの強要罪に抵触する明らかな犯罪。

ただ、最近はインターフォンはもとより、防犯カメラの普及やセコムなどのホームセキュリティーの拡充によって、そのような犯罪を行う事自体が難しくなってきたのですが、押し売り以外のまっとうな物売りの姿も、流通産業の発展とEコマースの普及ですっかり影を潜め、目にする機会とて非常に少なくなりました。これも一つの失われゆく街の景色ではございますが、昭和世代の小生などは寂しい限りでございます。

そんな中、昨今巷にじわっとはびこり始めたのが「物売り」ではなく「物買い」の業者。

わたくしどもが子供の頃と言うものは、不要になったものを処分するには、落語「らくだ」なんかにも登場する、これも「くずーい、おはらい」などと言いながら町内を回って歩いた「屑屋」と呼ばれる廃品回収業者を利用するくらい。さらには、そこそこ値打ちのありそうな品はそれこそ手前どものような町の目利、質屋に持って行くのがせいぜいなところだったのですが、リサイクル、リユースが活発化してまいりました昨今、あらゆる種類の買い取り業者が跳梁跋扈するようになったのでございます。

もちろんそういった買取業者さんの多くはまじめ、誠実な態度でお仕事をなさっているのでございましょうが、中には矢張り悪質な輩がおりまして、その代表的なのが、今度は「押し売り」ではなく、真逆の「押し買い」業者なのでございます。

この押し買い業者、いにしえの押し売りのようにムショ帰りをアピールしたり、反社をちらつかせたりすると言った、まかり間違えばそれこそ強要罪に問われかねない手荒い手段は講じません。もっとスマートに、「出張買取お電話一本で参上いたします」などと言うコピーとともにメディアやネットを使い大々的な宣伝をかけたり、テレフォンアポインターなどを使ったり。しかも、本来買い取りたい品物ではない、着物や古着、陶器なんでも買取ますなどといった、いかにも不要なものの買い取り、身辺整理、終活のお手伝いといった、とっつきやすい不用品買取を餌としてちらつかせ、巧妙に玄関先はおろか、立派なお屋敷の居間にまで安々と侵入を果たすわけでございます。さてこの本来買い取りたいものとは何かというと、言わずと知れた宝石貴金属類。こうした品物を相手がその値打ちの分からないのをいいことに、さも値打ちのない粗悪品であると悪しざまに貶し、二束三文で無理やり買取り、それを転売することで莫大な利益を得ているわけなのです。

実は、この宝石貴金属の買い取りほど真面目にやれば厄介な作業はございません。実際ジュエリーを買い取るにあたっては、その品物の主役となる宝石の正体が分からない事には当然のことながら、話が前へ進みません。したがいまして買い取り業の古株とも言える質屋の多くの店主は、FGAやらGIAという国際的な宝石鑑別の教育プログラムのカリキュラムを習得し、正規のディプロマを取得して宝石鑑定の真贋を見極める眼を養っており、またその鑑別に必要な様々な機材も十二分に装備してこれに対応しているのでございます。

しかしながら、昨今雨後の筍の様に乱立する所謂ブランド買取店などに関しては、バッグ等のブランドの真贋を判断するには、本部で一括管理するブランド商品データベースに、パソコンからアクセスすれば、昨日今日入社したスタッフでもその品物の真贋をチェックすることは容易。

ところが、宝石の鑑定となると話は別。顕微鏡による拡大検査はもとより。屈折計により屈折率を読み、紫外線ランプによって紫外線反応を観、分光計で分光特徴を見極め、その他もろもろ、必要に応じて種々の非破壊検査を行った後、最後にその石の値打ちをふまないといけません。あくまでも宝石資料一個一個に個別の詳しい実地検査が必要になる訳なのでございますので、これはとても素人が一朝一夕にできる作業ではございません。

ただ、実際こんな事やって、きちんと石の値打ちまで査定しているところは質屋以外ではごく僅か。良心的な買取屋さんになると、正直に石の値打ちは分かりませんから、宝石は外してお返しします、といって地金だけ買い取るところまであるくらいで、実際多くの買い取り屋は石の値打ちは踏まずに地金の目方で買い取るのが普通ですし、ブランドといっても宝飾ブランドまで幅広くカバーしているところはそれほど多くないはず。

例えばこちら、日本が世界に誇るギメルのダイアモンドパヴェリング。極上のメレダイアモンドが最高の石留技術によってこんもり良い感じに盛り上がった、ほれぼれとするシェイプの指輪なのでございます。

こちら、百貨店外商部が催すホテル催事などでお求めになられますと定価 1,815,000円なのでございますが当店では新品仕上げを施し、新品と何ら外見に違いのない状態ではございますが、中古と言う事で何と1,144,000円の格安価格でご提供いたしているのでございます。

しかしこれが押し買い業者などの悪質業者などの手にかかりますと、地金の目方、約6グラムをグラム単価も格安計算でせいぜいが製品全体で二万円なんて事になる可能性もある訳でございます。

「ブランド?これ国産ですやん。ブランド言うからにはせめてフランス製やないと話にならんわ。奥さんネ、こんな細かいダイヤね、いくら良いもんで綺麗かしれませんが、中古になったら値段になりませんねん。幸い地金がプラチナやからその値段にちょっとおまけして、きりの良いところで二万円ね、良心的な値段や思うけどね、ハイ二万円、もらっとくね」と言いくるめられてしまうのです。

「怖い話やねー、そやけどほんならこんなブランドジュエリーやら、値打ちのある宝石類はいったいどこに処分に持っていったらよろしいの?」

はい、それはもちろん、そういったものを中古として適正価格で売っている、信用のあるお店にお持ち込頂くのが一番かと、例えば弊社のような。知らんけど、いや、知らんけどやなくて、マジで!

ブランドバッグ。財布はどこでも似たような値段でしょうが、宝石だけは買取のお値段てお店によって全然ちゃいますから!自前で114万4千円で売ってるものを2万で買い取るなんて、いくらなんでもできまへんで。

掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/11004647/

 

買わなきゃいけないVIPの悩み

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大阪は新今宮に、もうすぐ星野リゾートのホテルOMO7がオープンいたします。ホームページを拝見いたしますと、一人一泊¥12,000~とございます。これは高級ホテル星野リゾートとしてはかなり格安なお値段なのでしょうが、それもそのはず、ご当地新今宮は、知る人ぞ知る日本最大のスラム街、あいりん地区に隣接する場所。JR新今宮駅のホームを挟んで星野リゾートの反対側には、このOMO7の最低宿泊代の、さらに十分の一くらいのお値段で泊まれるドヤと呼ばれる簡易ホテル、木賃宿がいくらでもあるのです。

実際、この宿泊代の安さに目を付けた外国人観光客が、コロナ騒動の前までは大挙してそんな格安ホテル目当てに新今宮に押し寄せ、一時期はニューヨーク、香港といった国際都市さながら、人種の坩堝と化したのでございます。そのため新今宮の駅には駅員はもとより、コンビニの店員までバイリンガルなスタッフが配置され、各種案内板も色んな言語で表示されたのでございます。

かく申すわたくしも、通勤にこの駅を乗り継ぎ駅として、毎日乗降しているのでございますが、朝のラッシュ時なんぞ、もう色んな人種が入り混じり大混乱。中国人団体旅行のおばちゃんは大声で叫ぶは、欧米バックパッカーどもは大きな荷物で通路をふさぐは、アラブ人らしきベールを被った人物は、メッカとおぼしき方角に向かいひざまずき、祈りをささげるはで、もう南海電鉄の改札からJRの改札へたどり着くまでが一苦労。

この外国人の大挙しての来訪に呼応し、新今宮駅周辺は俄かにホテル建設ラッシュが訪れ、色んな場所に新しいホテルが次々と建ち始め、そしてついには真打登場、高級一流ホテル星野リゾートさんまで乗り込んできたわけなのでございます。しかし、そこへこのコロナ禍のカウンターパンチ。あれほど外国人で賑わっていた駅構内が、今ではまるで嘘のよう、普通の都会の朝の灰色の通勤風景に戻ってしまいました。

さて、JR新今宮駅1番線ホームからはその豪華な星野リゾートOMO7の外観が一望できるのですが、いやー、いかにも一流ホテル。その高級感が半端ない。贅沢オーラが空気中に放出されているようで、殺伐殺風景な周辺の景色から、そこだけがまるで夢の中の景色のように際立っていて、まるで新今宮の空中に、高級ホテルの外観を写した巨大モニタースクリーンが吊り下げられているかのよう。

こういったラグジュアリーなホテルを見るにつけ、わたくし胸にこみあげる郷愁の念を禁じえません。と言うのも、色んな宝石店、宝飾メーカー、百貨店が、得意先を招待して行う宝石展示会というのは必ず、名の知れた有名ホテルのバンケットルームで開催するものと相場は決まっておりまして、不肖わたくしもご承知のように、昔はそういった業界一味の手下であったので、その関係でよく出入りしたものでございます。悲しいかな、個人的には全くご縁はございませんが。

こういった高級ホテルには、いろんなイベントの為に大小いくつもの宴会場というのが設備されておりまして、結婚式の披露宴やら、政財界大物の大掛かりな告別式、記者会見、政治家のパーティーなど様々なイベントに供されているわけでございますが、宝石の展示会もその数ある催し物の中の一つ。

規模の大きさによって、その階、ワンフロア全部を占める大宴会場をまるまる使うものから、スイートルーム一室だけのこじんまりした個展みたいなのまでバリエーションは様々。

一流ホテルの大宴会場を一日借りると、現在いったいどれくらいかかるのか見当もつきませんが、二十年ほど前に聞いた話ですと、大阪市内の一番高いところの相場が一日一千万とかいう事でしたから、今でもそこそこのお値段がすることは間違いございますまい。

そもそも、一千万からの会場費にその他諸々の経費、それにお食事までサービスで付けたり致しますとそりゃもう大変な掛かり。アクセサリーみたいな安い品物なんかを売ってちゃ、とてもじゃないが追いつかない。陳列されてる商品の最低価格が十万円台。しかもそんな商品はかき分けて探さなければ見つからないほど僅か。

招待されるお客さんの方とて百貨店なら基本、外商VIP顧客。もちろんそんな十万台の商品なんかにゃ洟もひっかけない。大体が、展示会会場に入る前に入り口付近にあるクロークで手荷物、コートなんかを預けるのですが、ホテルの係員は決まって「バッグの中に貴重品などはございませんでしょうか?」と判で押したように聴くのです。「バッグの中身よか、このバッグそのものを見てみいや、エルメスやで。しかもワニ革の高っかいやっちゃ!これ一個、質屋に放り込んでみ、ナンボになる思てんや?失くしたら弁償やで!」などと言うような下品な人はもちろんいませんが、預けるバッグなんかも、もうバーキン、ボリード、ガーデンパーティ、ピコタン、エブリン、ケリー。へたにヴィトンなんか持ってると、もう肩身が狭く恐縮して、こんなの床かなんか、そこいらにうっちゃっといて、とつい口走ってしまうほど。

そもそも、こういった外商客にとっては、百貨店の外商員は便利な御用聞きのような存在。そんなVIP客は百貨店に訪れても勿論特別待遇。各階を訪ねて品物を探し回らずとも、外商サロンでゆっくりお茶など嗜み、寛ぎながら、買いたいものリストを口頭で告げるだけで、欲しい品物、お洋服から下着に晩御飯の総菜に至るまでを外商員が各売り場から調達して、目の前にそろえてくれるのです。いえ、実際には別に百貨店に赴くまでもなく、そのお客さんの自宅まで持ってきてくれるのです。もちろんその持ってきてくれるついでに、色んな百貨店の業務以外の用事を頼むこともあって、そんな雑用も嫌な顔一つ見せず引き受けてくれるから有難い。

だから反対に、こういった展示会のお誘いは、いつもお世話になってる義理があるから断りづらい。もちろん行けば手ぶらで帰るなんてカッコ悪いことはできません、VIP客の面子と言うものがございますから。しかしこんなクラスのお客さんともなると、もう大概の宝石類は持っている。指輪にしても自分の指10本どころか、家族中の指にはめても余るほどの数があるから正直もう買うもの、欲しいものが無い。そんな有り余るコレクションを有するジュエリ―コレクターがさらにコレクションについつい加えてしまおうかというのが、ご覧いただいているこちらのようなブローチ類なのでございます。

さて、このような外商VIPのご婦人ともなりますと、それなりの社会的お立場と、それに伴う社交の場面が豊富にございます。自ずと外に出て、人と会う機会も多くなると言うもの。そうすると毎日毎回同じ服装というわけにはいかず、季節ごとに新しいお洋服を何着も新調なさるわけですが、もちろんその購入にあたっては、贔屓にしている外商員同行にて、ご自宅にご指定ブランドクチュールからわざわざお針子が採寸に訪れたりする訳でございます。そこに外商員は、宝石展示会にての販売突破の糸口を見出すわけなのでございます。

「奥様、こちらのブローチなんか先日おあつらえ頂きましたジバンシーのスーツにピッタリじゃございませんか?浅黄色のコットンリネンの生地に、確か襟にはバーガンディーのステッチの縁取りがございましたよねー。ちょうどこちらのルベライトのお色とマッチして映えるんじゃございませんか?」

「あら、ガーネットかと思ったら違うのね」

「はい、こちらはトルマリンという石なんですが、一般的に良く出回っている石はグリーンのお色が多うございますが、これは希少なレッドトルマリン。別名ルベライトと申します。ルベライトの名前は赤い色がルビーのようだというところから、ルビーに由来しているそうでございますが、ほんと、こう見ましてもまるでタイ産のルビーの様な色目でございますねー。ピンキッシュのモノが多いルベライトでこれだけしっかりした赤色は大変希少でございます。デザインもルベライトを柄にした鋭いつるぎのようで、その刃の部分には綺麗なダイアモンドが細かく彫留めされておりまして何とも非常にシャープな印象を醸し出しております。こういったソリッドなデザインのモノを、ともすれば、くたっとなりがちなコットンリネンのようなデリケートな生地のお召し物にお着け頂きますと、全体の印象がきりっと引き締まってよろしいのではないでしょうか?」

「そう、中野さんがそういうなら頂いておくわ。じゃあジバンシーのスーツの出来上がりの時で良いから一緒に届けて下さる」

「はい、かしこまりました。ありがとうございます」

結局、奥様このブローチは萌黄色のスーツと合わせて一度お召しになっただけで、身辺整理の定期処分で質屋に放出。と言ったってご自分じゃ質屋なんぞに出向きません。

「中野さん、ちょっとまた、用事頼んで悪いんだけど・・・」

そんな宝石展示会義理買いVIP放出品が、なんといっても質屋一押しの掘り出し品なんでございます。

掲載ページはこちら→ https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/11004257/

 

一流ブランドの決まり事

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世の中何事にも決まり事がございます。しかし、これも所変われば品変わるというくらいで、世界に目を向けますと、それぞれお国の事情でこう言った決まり事とて、どこでも一様というわけにはまいりません。

例えば、日本ですとどんなお店に参りましても決まって、「いらっしゃいませ」と、お店の人に声をかけられるわけですが、たまに無視されたりすると、客を客とも思わぬ愛想の悪い店だなんてことになって、今ですとたちまちネットで曝されたりしてしまいます。

しかし、この愛想が悪いと怒っているお客の方も、お店の人に対して愛想が良いかというと決してそんなことはございません。たいていの場合は、店員が威勢よく、「らっしゃいませー!」なんて声をかけてくれても、ほとんどの人はそれを無視しているか、せいぜいが会釈を返すくらい。

「はい、いらっしゃいましたよ!遠路はるばるねー、もう道が混んでて大変だったのよ、あなた。 あ、そうそう申し遅れました、初めまして、わたくしジョージクルーニーと申します、なわきゃ無いか、ワハハハハ、本当は高田順三というんですけどね。当年とってちょうど六十歳。めでたく還暦を迎えた寅年の年男。とは言え、歳は取りたくないもの、身体のいろんなところにガタが来るしね。あなた方はまだお若いからそんな事はすっかり他人事と思ってるでしょうが、六十なんてあっという間。もう、ある朝起きたら還暦だったなんて感じ、まるでカフカか浦島太郎だよホント、ハハハハ。で、ここはいったい何を商っているお店かしら?」なんて言う風に、「いらっしゃいませ」の掛け声にきちんと対応している人は滅多におりません。

しかし、これが外国なんかですとHi, May I help you ? と疑問文が投げかけられるわけ。これにはちゃんとYes かNoで返答しなきゃいけません。それが礼儀というもの。しかし日本人はMay I help you? を「いらっしゃいませ」と思いこんでるから、日本と同じ感覚で無視するんですな、感じ悪!「なんや、こいつ英語わからんのか、ほんでもYesかNoくらい言えよボケ、中指!」となるわけですな。知らんけど。

ところが、お国が違っても変わらないのがブランドショップの威圧感。世界に冠たる名だたる有名ブランドのお店は世界中どこへ行ってもその荘厳な店構えと、そこから発する威圧感は変わりございません。これはもちろんそのブランドイメージをより高める演出な訳ですが、別の側面として、店側がその店の敷居をお客がまたぐまえから、お客を選別し、ふるいにかける仕掛けでもあるのです。「おまえら分かっとんな、うちら貧乏人の冷やかしはお断りやねん。しょーもないみすぼらしい風体して入ってくなよ、鬱陶しさかい。ウチの上得意様にも目障りになるし、店全体のせっかくの気品、商品イメージを損なうんや、貧民のドグサレどもは、分かるやろ口に出して言わいでも、忖度せんかいアホンダラ」こういうメッセージが込められているわけなんでございます。

実際わたくしなんぞも、宝石店に勤めだしました当初は、そんなインターナショナルな有名ブランドでは無いにも関わらず、店構えだけはそれに追随するような造りの、その会社の本店なんかに行った際には社員であるにも関わらず何やら気後れしてオドオドし、ビビりまくっておりました。なにせ普段の買い物は近所の万代百貨店、ニチイ、イズミヤといったスーパーか駅前のさびれた商店街しか言った事のない田舎の貧乏人。何を間違って宝石屋なんかに就職したんやろと、その本店に行く度につくづく後悔したものでございます。

しかしながら、そんな厳めしい造りの、しかも一応老舗と呼ばれる一流店に致しましても、扱っている品物は所詮国産の買い回り品がほとんどで、しかも委託と言って、問屋やメーカーからの借りモノがほとんど。その会社がデザイン、制作すべてを一から携わってこだわって拵えたなどと言う商品はもうほんの僅か。なぜかというとオリジナル商品というのは当然自社の在庫品になるわけで、それだけ資金が必要。

そんなんに金使うのアホらしがな、新地何回行けるねん?そんなややこしい事するよか、金のかからん張りぼてでエエさかい、厳めしい店構え拵えて、借り物の商品でもテキトーに並べときゃ、そこいらのアホが老舗の看板と店構えで勝手に良えもんやと思いこんで買おていきよるがな、オモロ!と当時の社長が語ったとか。知らんけど。

しかし、消費者の目は節穴ではございません。どんな商売でも付け焼刃、やっつけ仕事と言うものは自ずとメッキが剥がれ露見するもの。特に昨今の様にインターネットの普及によってさまざまな情報が簡単に入手できるようになってまいりますと、いい加減な商売はできません。そういった商法を行ってきた商店は時代の趨勢と共にどんどんと駆逐されていく運命にございます。

ところが、そんな日本の宝石店の店構えのお手本ともなった本家本元のブランドのお店はどうかと言えば、ますます隆盛の極みを突き進んでいるのでございます。

その理由は明らか。店の外見だけもっともらしく拵えても置いている商品が凡庸。例えて言うなら、仏作って魂入れず的な商売ではなく、豪華絢爛な店舗の中にはそれに見合う、否、さらにそれを凌駕するほどの素晴らしい品物が、しかもそこでしか買えないオリジナルのお値打ちを伴って用意されているからにほかならないからでございます。

例えばこちらのティファニーのバイザヤードペンダントネックレス。まるでニューヨーク五番街のお店をそのまま移植したかのような厳めしい外観の日本の主要都市に点在する各支店。私ごとき貧民はそのお店の前に立つだけで、まるで歴史的建造物かのような造りに恐れおののき、足がすくみ敷居をまたぐことすらできません。しかし、ここは勇気を振り絞り店内に一歩踏み入ると、そこはもう別世界、別空間。高級感というものがあたかも何かしらの気配、香の如くにその空間を満たし、場違いにも迷い込んだゴキブリ貧民のわたくしを押し出そうとするかのような圧が感じられます。

さて、ラグジュアリーの圧を存分に受けながら、ふとショーケースに目を移しますとそこにはこのバイザヤードペンダントの煌めくダイアモンドが夜空に流れるコメットさながら、ゴールドの鎖を彗星の軌跡の様になびかせ、ダイヤモンドの大きさごとに分けられて、一本づづ丁重に並べ置かれているのでございます。

勿論このお品、ティファニーにすれば普段ユニクロなんぞのTシャツとかに気軽に合わせてお使い下さいといった、至ってカジュアルな低価格買い回り品、所謂アクセサリ-ラインの商品として提供しているのですが、その品質のこだわりたるや、ダイアモンドの無色透明無傷無垢の輝きは当然のこととして、細かい留め金具から、丸環に至るまですべてのパーツをオリジナル、自社製品で設えてあるというから物凄い。

これくらいのこだわりと細心の技術を注がないと世界には通じないって事ですね。これが一流ブランドジュエリーのワールドワイドの決まり事。伊達に高いわけじゃございませんよ。

でもウチで買やぁ、ほらこんなお値段!

掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/11004851/

 

 

 

地蔵の花見

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桜満開、春爛漫

お地蔵さんもお花見でご機嫌ですな!

ハリー中野でした

 

荒れ地の魔女の呪いを解くリング

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カモネギなんて言葉がございます。意味はわざわざご説明するまでもございませんが、鴨がネギを背負ってやって来るということから、実に好都合に物事が運んでいるさまをディスクライブする言葉なんでございますが、なぜ鴨にネギが好都合かと言えば、言わずと知れた鴨南蛮蕎麦に代表されるが如き、実に絶好の美味しい食材の取り合わせから来ているわけやね。

鴨がわざわざ、我が身と食い合わせの良い食材を携えて来訪のうえ、「さあ旦那、このネギと一緒に、あっしを煮るなり焼くなり二宮和也、好きなように料理してやっておくんなせー、ほっぺが落ちる事間違いないんだから」なんて言ってる様を想像するに、なんて健気な鴨じゃーないか、と思わず目頭が熱くなるのを禁じえません。

さて、物事にはこういった取り合わせの良い組み合わせと言うものがございまして、昔から例えて曰く、梅に鶯、月に雁なんてことを申します。これらの言葉、実は元々花札の絵柄に由来しているのでございまして、一年十二月をそれぞれ絵札に致しましたうちの、梅に鶯は二月、月に雁は八月の札の絵柄なのでございます。

花札などと言うものは、昨今ではすっかり廃れて滅多お目にする機会もございませんが、わたくしが子供時分にはまだ一般家庭でも、将棋、囲碁、などと並び娯楽暇つぶしの遊興の道具の一つとして広く親しまれていたものでございます。しかし将棋、囲碁と性格を大きく異にする点は、こちらは賭博の道具として裏社会の方々にも広く親しまれていたようで、そうした性格上、なにやら胡散臭いイメージがついて回ります。

実際、やくざ映画の殿堂、東映のアーカイブの中には藤純子 高倉健主演の「緋牡丹博徒 花札勝負」というズバリ花札賭博を題材とした作品すらあるくらい。

さてそういった裏社会と深い結び付きの花札でございますが、これを製造していた国内最大のメーカーが驚くなかれ、かの任天堂なのでございます。今ではゲーム機器、ゲームソフトの供給業者として世界に冠たるグローバル企業に成長したニンテンドーでございますが、その礎はヤ○ザが築いたと言っても過言ではございますまい。

さて、今やまさに桜満開、待ちに待った春到来でございます。花札で言いますと三月の図柄が、ちょうどお花見の風情でも表しているのでしょうか「桜に幕」という図柄になっております。三月の桜はちと早すぎると思われる向きもございましょうが、そこは旧暦に沿ってのこととて、昔の三月と言えばちょうど今時分であるとご理解くださいませ。

さて、そういった桜咲く時節柄、ご紹介させていただくにちょうどふさわしい商品がこちら。桜の花びらの薄紅色を写したかのごときピンクサファイアの指輪でございます。

いかがでございましょう、この透明に澄んだ、穢れを知らぬ純真無垢な乙女の唇のような色合い。まさにフレッシュな春そのものと言った風情じゃございませんか。

それもそのはず、こちらのピンクサファイアはノンヒート、非加熱の、正に正真正銘、純真無垢、穢れを知らぬ清き乙女の如き石なのでございます。

こういったサファイア、ルビーといったコランダム系の宝石は加熱処理と言いまして、熱を加えることによって色の発色、あるいは色の改良を行うのがもう慣例となっておりまして、市場に出回っております大半のコランダム宝石は、そういった加熱処理のビフォー・アフターで言いますと、アフターばっかり。さらに、整形やライザップのビフォー・アフターの出来具合でも、個人によって大きく個体差が出るように、サファイアとて何でもかんでも焼けば最高の色になると言うものではございません。逆に、焼いてはみたもののという、あまり焼き甲斐の無い石も多くございましょう。ところがこちら、加熱処理をするまでも無く、元からとびぬけて美しい、まるで中条あやみちゃんの如きサファイアなのでございます。

いや、話が急に横道にそれまんねけど、容姿が売り物の芸能界、整形等の改変処理なんか日常茶飯事、当たり前といった風土にあって、あやみちゃんはまだデビューはるか前の少女の時に、たまたまお母様の職場が近かったといったご縁で、当店にご来店いただいたのですが、あの時の感動たるや、天使が舞い降りたのかというくらいのインパクト。もうスタッフ全員金縛り、言葉も出ない、絵にもかけない美しさ。GIA宝石鑑定士の目をもってして、何ら処理の痕跡を認めず。

さて、このあやみちゃん、いやピンクサファイアを留めてある指輪の細工にご注目願いたい。まずはこの石留の爪の頭部分をご覧ください。ハートですよハート!ピンクにハートマーク。これこそもうお決まりの、相性抜群の組み合わせ。野郎、小癪なまねしやがって、と思わず唸らずにはおれない細工。

中石ピンクサファイアの両サイドには、ペアシェイプの無色無傷のダイアモンドがバランスよく配置され、そこから接合部分を絞ったプラチナのリングの腕が下方へ伸びていく。

さて。肝心のピンクサファイアですが、これはもうグレードには文句のつけようがない。内包物は見えない、色に濁り気は無い、シンメトリーはしっかりとれている。ただし一か所だけ無理にも文句をつけるとしたら、石が結構深いという点。サファイアの石目が4.961、およそ5キャラットにしては見た目そこまでの場面、大きさに見えないのです。ただしこの石の深みがあればこそ、ともすると透けた感じになりやすいピンクサファイアの色がしっかり出ているとも言えるので、ここは見た目の大きさより、美しさを優先に選んでいただければ有難いわけでございます。

でも、こんなのいかにも若い子向きで着けられないわ、とハナから放棄されているそこのマダム。なにをおっしゃる、これは実はマダムはもちろんの事、もっとお年上のシルバー世代の女性にこそ敢えてお着け頂きたいジュエリーなのでございます。

スタジオジブリの名作「魔女の宅急便」の作者にして、国際的にも名の知れた絵本作家、角野栄子さんをご存知でしょうか?御年87歳の彼女は、お年を召されてからピンクに目覚め、着るものはおろか生活空間まるごとをピンクや赤といった明るい色で統一されているのです。そうすることで、ともすれば暗くなりがちな、自らを老人と決めつけて生きる人生の黄昏時から抜け出し、実に夢のある明るい空間で活き活きと日々未だ活発な創作活動を行っておられるのです。このように年を重ねた末、あたかもアニメ「ハウルの動く城に」出てくる、魔女の魔法で老女にされたソフィーの魔法が解けたように、見事童女にカムバックされた素敵な女の子にこそ、こちらの指輪をお着け願いたいのでございます。

掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/11004425/