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ハリー中野の宝石コラム

柳田國男的フォークロア感漂うネックレス

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若い時分は、聴く音楽と言えば洋楽一辺倒。ツェペッリンとかツベルクリンとかさぁ、よく聴いたもんだけど、歳とるとやっぱり日本人、演歌が身に染みるのよねー。居酒屋で独り侘しく独酌なんかしてる時に、吉幾三の「酒よ」なんて流れてくると、なんか知らず知らずのうちに昔別れた彼女を想い出したりして、泣けてきちゃうんだよねー、なんてしみじみ語るご同輩が多い中、未だその境地に至らぬどころか、ストーンズの「ホンキートンク ウーマン」なんぞがかかると、年甲斐も無く劣情を催したりいたします。ウソやけどね。あっ、ストーンズ言うても今人気のジャニーズの方ちゃうよ、イギリスのファンキーな爺さん達のほうやからね、言うとくけど。

ただし、やはり食べ物の嗜好は肉体の衰えとともに変わってまいりました。こちらの方はきわめて一般的な老化の兆候と一致して、肉から魚、デミグラスソースからポン酢、洋から和食へと確実に移行いたしております。不思議なもので、若い頃は見向きもしなかった食べ物、例えばおせち料理に欠かせない「酢ゴボウ」なんてのが予想外に旨く感じられるのは、やはり老いた身体が欲しているせいでしょうか?なるほど不思議なもんで、そういう身体が欲する食材を食しますと、不思議と枯れた肉体にも劣情が湧こうかというもので、って、もうエエ?すまんの

さて、最近はシルバーと呼ばれる年齢になられても、皆さま方極めて若々しい装いをなさってておられ、うしろから眺めただけでは、お嬢さんかお婆さんか見分けがつかないくらい。念のため前に回って確かめると、おじさんだったなんて場合もあり、性の解放とも相まって、まったく結構なことでございます。

さて、そういった年齢、性別の垣根を超えたファッションの自由化のなかにあって、シルバー世代のごく一部のご婦人方に、独特の装いが流行しているのを皆さまはお気付きでしょうか?

不覚にも、わたくしなにぶんにも世事に疎い田舎者ゆえ、ファッションに関しましてもトンと暗く、こういった装いをなんと呼ぶのかすら存じ上げないのでございますが、シルバー世代にあって、敢えて若作りの道をきっぱりと打ち捨て、老境ならではのその枯れた風情を引き出すと言うのか、引き立てると言えば良いのか、そのファッションは老境に差し掛かった日本のご婦人の生活を、懐古趣味ともども楽しむ装いなのでございます。

その装いをされている方々は街角でも、そう頻繁に見かける事もございませんし、またその見かけがどちらかと言えば、というかはっきり言って地味なため、目立たないということもございますので、わたくしの拙い説明で、あー、なるほどと判って頂けるかどうか、甚だ心許ないのでございますが。

さて、そのファッションとは藍染の生地を基調として、かすりの着物などのリフォーム、リメイク、パッチワークを枝葉とする手作り感あふれる、和洋折衷風な装い。昔の農家のおかみさん風のかすりの着物にもんぺ姿を現代的にアレンジ、発展させたようなファッションと言えばお分かりいただけるでしょうか。

ひと昔前、一部のオヤジ達の間で仏教僧の作業着である作務衣と言うものが流行った事がございましたが、それと同じような流れの女性版ではないかとわたくし睨んでるのですが、定かではございません。

こういったファッションスタイルは所謂トータルなコーディネーションが重要らしく、バッグや財布、小物に至るまで、藍染の生地やかすりの着物の端切れとかでのリメイクによるお手製で、パッチワークなどの細工をふんだんに凝らし、オリジナル感をより一層強調されている風に見受けられます。そういったところから推察するに、これは手芸好きの趣味が高じて、このような新たなファッション形態へと進展して行ったのかな、とも想像するのでございますが、これもあくまで推察の域を出ません。

いずれにしましても、地方のショッピングセンターなどには、明らかにこうした服飾の嗜好をターゲットにしているであろうお店が、数多くは無いにしても実在し、中高年の女性がなにやら一つのサークル仲間のように、コアな顧客層を形成して集い、楽し気に歓談している光景を目に致します。

そういったお店、こういったファッションに惹かれ、集まる顧客女性の特徴はナチュラリスト、ベジタリアン、有機農法実践者などといった、こだわりのライフスタイルを貫き、生活の木みたいなお店でハーブやアロマ、天然由来の化粧品や洗顔、シャンプーなどお求めになり、地球にやさしい身体にもやさしいライフスタイルを実践されているのでありましょう。そのナチュラリストぶりはナチュラルメイクや毛染めしないままの、グレーヘアーや銀髪に反映されて、老いた姿を無理に隠そうという悪あがきが見られません。重ねてきた経験、苦労が現れた年輪を堂々とさらけ出す潔さが、かえって清々しい感じさえ見る人に与えます。

さて、そう言った人生の終盤に差し掛かり、酸いも甘いも嚙み分けた、こだわりのご婦人にお薦めしたいのがこちらのネックレス。

素朴を愛するナチュラリストといっても修道女じゃないんだから、そこはやはり腐っても女性、いや、失礼。光り物で身を飾りたいといった女の業の焔はおいそれとは消せません。そういった方の多くは、やはりアクセサリーやジュエリーにもこだわりがうかがわれ、勾玉やアンモナイトのペンダント、パワーストーンのネックレスやブレスレットなどをお着けになる傾向にあると想像するのですが、そのような安易なアクセサリーを遥かに凌駕するのが、こちらのペンダントネックレス。

こちらは、円形のオニキスの台座に如何にも和柄といった蛙と植物の風情を立体的な細工であしらわれておりまして、それぞれの細工には、グリーンガーネットとカラーサファイアの細かい結晶が、彫り留細工でセットされ、それが同時に彩色効果をも担っております。

現代的なダイアモンドや色石のペンダントネックレスはちょっと藍染、かすり柄には合わないとお悩みのお方はぜひともこちらをお試しいただきたいものでございます。これによってあなたの民芸調蕎麦屋女将スタイルのトータルコーディネートは見事完成される事でございましょう。

 

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