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ハリー中野の宝石コラム

ニルヴァーナに誘うダイアモンドの輝き

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もう30年以上昔になるでしょうか、「ビートたけし氏絶賛!」なんて書かれた、本に巻かれた帯の宣伝文句にまんまと引っ掛かかり、衝動買いしてしまった本のタイトルが

「 町で一番の美女 The most beautiful woman in town 」

作者はチャールズ・ブゴウスキーというアメリカの作家。

この作家、それまで読んだアメリカの小説家とはまったく異なる稀に見る無頼派、というかそんなありきたりな言葉など頭から拒絶するようなパンク野郎。

小説の体裁は日本で言うところの私小説のような、自らの身におきた事柄、体験を元に小説化していくといった体ながら、その生活そのものが、<poor white trash , 白人のくず>と呼ばれる、合衆国における白人低所得層のヤサグレ野郎の捨て鉢生活。

日本において同様の社会階層に属し、うらぶれた暮らし向きのわたくしと致しましては共感、感銘するところ多く、以降この作家にどっぷりはまってしまったわけであります。

 

さて、この「町で一番の美女」がどんな話かというと、実は昔の事とて細部はすっかり忘れてしまったのですが、主人公のアル中放蕩ヤサグレおやじが、若くて町一番の美女のアバズレ女とねんごろとなり、有頂天になったは良いが、それも束の間、この女の子があっけなく自殺してしまい、失意と絶望のどん底に突き落とされるといったやるせない話だったかと記憶しております。

 

美人薄命などという様に、昔から美人美女は薄幸薄命と相場は決まっております。

わたくしも同年代の美女、女優の夏目雅子さんが若くして白血病で亡くなった時など、まさに美人薄命よなー勿体ないと嘆き、悲しみに暮れたものでございました。別に自分の彼女でもないのに。

 

しかしながら、実はこの美人薄命という言葉、あまり真理をついた言葉ではございません。

もちろん美人は薄命なのですが、それ以外の美人でない老若男女その他大勢も、人間というものすべて、否、生きとし生けるものすべからく薄命に出来ているのでございます。

「朝には紅顔ありて夕べには白骨となる」の諺どおり、人の運命はまさに一瞬先は闇。

お釈迦様の説かれた諸行無常の教え通り、かたちあるものは全て滅びゆく定めとなっているのでございます。

なれば、なぜ美人だけを殊更薄命などと言い立てるのかというと、やはり美しいものは失くしたときの喪失感が大きい。惜しい気持ちが半端無い。簡単に言うと目立ってしまう。

美しく生まれるというのもなかなか面倒なもので、良きにつけ悪しきにつけ何かと目立つ。ニコッと微笑んだと言ってはギャラリーがどよめき、涙ぐんだと聞けばファンがもらい泣きし、屁をひったと聞けば、あんな美女がまさか!という事で重大ニュースになる。なかなか気疲れの多い、心の休まる暇のない因果な商売でございます。

 

因みにこの「無常」と「無情」という言葉を混同して理解されている方も多いようで、全ての事物が移ろい消えゆく運命をなんともむごい事であるよなー、と解釈される向きもあるやに存じますが、それはまったくの誤解。諸行無常とはそんな人間のセンチメンタリズムなど一切入り込む余地のない宇宙の大原則、真理そのものなのであります。

 

と申しましても我々は生きている者全員、死の滝壺に向かい、今は亡き国民的歌手、美空ひばりが歌うところの、川の流れに乗って、ただ漫然と流されて行くだけ。いかに医療が進み、僅かな抵抗によっていくばくかの猶予を得たとしても、行きつく先は同じこと。嗚呼無情とも言いたくもなるわけです。

我が国の一日当たりの平均死者数は、パンデミックに関係なく3000人以上。年に換算すると100万人以上が死んでいく計算。つまり100人いれば一年後に一人は確実にいなくなる勘定。その確率の高い事、宝くじの比では無い!

 

そんな、明日をも知れぬ儚い定めの人間、どうしても永遠に変わらぬものに対する憧れの念が強くなるのは当然。

ダイアモンドは永遠の輝き!などと申しますが実はダイアとて永遠ではない。無常の法則に照らし合わせるとダイアモンドすら必ず滅する運命。ただその寿命の尽きるのは人間の想像を超えた遥か彼方の未来。ですから蜻蛉のような人の人生からすると永遠のようなもの。

この永遠の輝きと最強の硬度の鉱物に、死の危機と絶えず隣り合わせの儚く脆い人間は何らかの心の拠り所を見出そうとするのでしょう。

 

さて、ご覧いただいておりますのは、三角形の大粒イエローダイア2キャラットと、こちらも三角形の透明ダイア0.6キャラットを、底辺x高さ÷2の底辺同士で合わせました実に大胆なデザインのお洒落なリングでございます。

大粒のダイアモンドのリングというものは作る側も緊張するのか、冒険するのが恐ろしいのか凡庸なデザインが多いもの。ところがどうですこちら、なんとも遊び心が溢れた斬新かつ無駄のないデザイン。しかもオーダーメイドなのでしょう、リング枠も実に骨太、しっかりとした重厚感が着けた瞬間に伝わります。大粒イエローのトリリアントカットのまばゆい輝きはまさに未来永劫衰える事のない永遠の煌めきでございます。

このダイアモンドの輝きの一瞥のみで、見る人はその美しさに心を奪われ、瞬時死の概念、死への恐れは消え去るのです。

テック・ナット・ハンというベトナム生まれ米国在住の高僧がおられます。彼の著作に「死もなく、恐れもなく」という本がございます。

死やその他諸々の不安はどこから来るかというと、全てはその人の心が作り出す幻だと彼は説きます。

モンキーマインドといって、枝から枝へ絶えず飛び移り、休むことのない猿のような心。これを治める事が出来れば、自ずと死に対する不安は無くなるというのです。

言うは易く行うは難し。この思考が消えた状態こそが悟りと呼ばれる「無」の境地。しかし、これに達するには相当な修行が必要。

しかしほんの一瞬でしたら、息を呑むような美しいものを見る事によって、あなたの思考も止まるはず。

わずかなひと時ではございますが、こちらの強力なダイアモンドパワーによってあなた様もニルヴァーナ、涅槃の境地へ行ってみたいと思いませんか?

 

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