2021年7月
ギメルダイアリング神聖な輝きの秘密
「玉磨かざれば光なし」などと申しまして、折角のもって生まれた天賦の才も、たゆまぬ努力によって研鑽し続けなければ、その真価は発揮されない。というほどの意味の格言でございます。
現在行われております東京オリンピックに出場しているアスリートの諸氏たちはそういった才能と努力の融合が見事に実を結んだ見本のような人たちばかりでございましょう。
その点悲しいかな、わたくしなんぞは、何の才の持ち合わせも無き十羽ひとからげの凡人としてこの世に生を受け、その上何の努力も切磋琢磨も修行もせぬまま、その日暮らし無為徒食暴飲暴食の生活を長きにわたっておくってきた顛末として、かくのごとくに貧しく、うらぶれた果てた孤独な年寄りとなり、無惨にも朽ち果てた老醜を世間に晒し、恥を忍んで生きているような有様でございます。げに恐るべきは、お釈迦様の説かれた因果律の道理でございます。
さて、「玉磨かざれば光なし」の格言、一般的な広義の意味合いは上述の如くでありますが、わたくしが長きにわたって調査研究いたしてきました東洋体育、すなはちヨガ、気功、陰陽道、漢方医学、整体などの観点から論ずる場合、見解がいささか異なるようでございます。
東洋では心身健康の要諦、さらには宇宙を司る原理原則の根幹に位置する概念が「気」あるいはヨガで言うところの「プラナー」と呼ばれるもの。
「気」とは簡単に言うと、元気の「気」の事であり、一種の生命エネルギーであります。
「気は意によって導かれ血がそれに従う」と言われるように、東洋医学では気の滞りが病気を引き起こし、逆にその気を意識の力で体内にこれを能く巡らせることができれば、健康長寿の道は開けるという考え方で、これこそがヨガや気功の根本理念でもあるのです。
ヨガ、特にクンダリーニヨガと呼ばれる流派は、クンダリーニという言葉自体がこの気そのものを表しており、この気を開花させる、すなわちクンダリーニの覚醒を起こし、そのエネルギーを操る事を主眼に置いたヨガであります。
また、中国で盛んな気功もこの生命エネルギーである気を身体全体に巡らせる事を大周天、小周天などと呼び、ヨガ同様この気の体内循環が重要視されております。
このヨガと気功には共通する点が多くあり、これはヨガが仏教などの伝播と同じくインドから中国に伝えられ、気功に発展したという説もあるのですが、そもそも人体における原初の気、あるいはプラナーの発生すると言われる場所がヨガ、気功ともにまったく同一の身体の部位なのでございます。その部位とは日本で言うところの臍下丹田という身体の一部、つまりお臍からさらに下の下腹部の体幹部あたり。気功ではこの場所を気海と呼び、ヨガではクンダリーニというエネルギーの蛇がとぐろを巻いて眠っていると言われる、ムーラーダーラチャクラと呼ばれる場所がそれです。この思想が日本に渡来し武道の基本、胆力を育むと言われる、先述致しました臍下丹田の教えへと移行したものと考えられます。
さて、この臍下丹田、気海に眠るエネルギー、クンダリーニの蛇が目覚め活性化されるとどうなるかと申しますと、丹田から頭頂へとエネルギーが火山噴火のマグマの如くに一気に上昇いたしまして、身中はエネルギーが満ちあふれ、頭脳の回転が飛躍的に向上し、洞察力がまし、更にはサイキックなパワーが開花し、アニメでお馴染み、ドラゴンボールにおけるかめはめ波の波動の放出が可能となります。さらに心は愛と慈しみに満たされ、最終的に解脱、悟りの境地に至るそうでございます。
この丹田に秘められた無尽蔵の気のエネルギーの開放こそが真の意味での「玉磨かざれば光なし」の格言が指し示すところの、東洋における超人思想の根幹をなすものなのでございます。
さてこのクンダリーニ上昇のメカニズム、実は不思議な事にダイアモンドの輝きのメカニズムと見事に符合するのでございます。
そもそもダイアモンドといっても原石の時からピカピカ、キラキラと輝いているわけではなく、カットに一番適していると言われる理想的な原石の形、ピラミッドを上下に合わせたような正八面体のソーヤブルと呼ばれる良質な原石でさえ、見た目は氷砂糖か氷の欠片の様な状態で、決して目を見張り驚くほどの美しさではございません。それを皆様お馴染みの、まばゆいダイアモンドの輝きに昇華させているのがダイアモンドカット研磨の技巧。
特に1919年にマルセル・トルコフスキーによって開発されたラウンドブリリアントカットはダイアモンドを最も輝かせるように屈折率等の光学的特性を十全に考慮した結果生まれた宝石ダイアモンドの究極的な形。
このカットの仕組みを簡単に説明いたしますと、ダイア上部のクラウンと呼ばれる部分がレンズの役目を果たし外部の光を集めます。そしてその光はダイア下部のパビリオンと呼ばれる部分へと導かれ、そこで光が外に漏れ透過する事無き様周到に設計されたパビリオン角度の妙によって、再び光は全反射され上部に跳ね返され、お馴染みのまばゆい輝きとなって見る人の眼に映るわけなのでございます。
まさにこの下部に蓄えたエネルギーが眩い光となって放出される仕組みこそ、人体におけるクンダリーニの上昇そのものではございますまいか。
もちろんクンダリーニの覚醒がすべてのヨギ、すなわちヨガの修行者に起こるわけでないのと同様、ダイアモンドにおいてもこのラウンドブリリアントカットの精度が高くなくてはクンダリーニのような神々しい光を得る事はできません。
という事で、いつもの事ながら談志師匠のような長いマクラ、前置きとなってしまいまことに恐縮でございます。
さて、お立合い!
ここにお示しいたしたるは、かのギメル社製ダイアモンドパヴェリング。
この指輪、豪華にセットされておりまする宝石は大小すべてが言わずと知れたダイアモンド。
これらすべてのダイアモンドは一つとして欠ける事のない、最高のカットが施された最高品質のダイアモンドでありまする。
がゆえに、まさにムーラーダーラチャクラより上昇すると言われるクンダリーニのエネルギーかと紛うばかりの神々しい輝きがすべての石から発せられ、あたかも発光しおるやと人の目を欺くほどの強い光が目も眩むほどの輝きで煌めいているのであーる!
そして驚くことなかれ、この輝きの一瞥のみによって、ある者には真我の目覚め、則ち覚醒、エンライトメント、悟りが訪れるというから凄まじい!まさに驚異のクンダリーニパワー!
百聞は一見に如かず。さあ、すかさず買い物籠に進み、自らの秘蔵の家宝として存分にお楽しみくだされい!
ナマステー
掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/11004142/
美しいものが地球を救う
皮肉なことに日本国の崩壊は大震災でも富士山大爆発でもゴジラ上陸でも列島沈没でもなく、愛と平和の祭典オリンピックによってもたらされた。
2020年東京オリンピックが2021東京オリンピックと改名されたのを見た占い師、野山悦山は腰が抜けるほど驚いた。
「こりゃ、アカン!大凶の語呂合わせやがな!どえらい事になるど、こりゃ」
勤務先の尼崎「占いの館フォーチュンクッキー」でヒマを持てあまし、客が置いていったスポーツ新聞の記事を何気なく読んでいた彼は思わず大声をあげてしまった。
「どないしたん、急に大きな声出して?ビックリするやないの!」
同僚のトランプ占い熟女マギー峰子が野山を非難するように問い詰める。
「これ見てみコレ、この文字2021東京、この字画。これ大凶やで。どえらい天変地異が起こる前触れや。なんとしてもオリンピック止めさせなアカン!」
「大丈夫や!アンタの占いやろ?んなもん当たったためしあれへんや無いの。心配しな。もっと自分の無能を信じなあかんわ。」
「?それもそやな」
それから半年
「緊急速報を申し上げます。本日予定されておりました陸上競技全試合が関係者のコロナ感染によってすべて中止となりました。繰り返します・・・・・・」
出勤前の慌ただしい時間、時計代わりにつけているテレビの緊急速報に、ネクタイを締める手を一瞬止めた信用金庫勤務の山田和夫。くわえたトーストをおもわず口から落し、
「全試合?マジで?」
「総理、総理!」普段冷静沈着の官房長官が珍しく血相を変えて執務室に飛び込んで来た。
「なんだ、ソーリソーリって、野党の辻元君かと思ったら君かね」といつもの皮肉まじりの口調で返す総理大臣の言葉を無視し、内閣官房長官は矢継ぎ早にことばを発した。
「大変です、オリンピック大会のバブル内でコロナのオーバシュート、感染爆発が起こっております!」
「何を興奮してるんだね。そんな事はハナから想定内のことじゃないかね。感染が広まったところで、大方の人間がすでにワクチン接種者だから無症状か軽症で済むはず。一般庶民のように数字に踊らされちゃいけないねー、君ともあろう者が」
「違うんです、全世界、205の国と地域から集まった選手、関係者が持ち込んだ様々なウィルスが混ざり合い刺激し合い、変異などと呼べるような生易しいものではないミューテーションを遂げ、とんでもなく恐ろしい変異株に変化してるのです」
「ほう、治療薬のカクテル療法に対抗してのウィルスの方もカクテルか?敵もさるものじゃないか?」
「感心している場合じゃありませんよ総理!新しい変異ウィルスには既存のワクチン、治療薬はまったく効果が無く、さらに感染力も強烈でマスクは何の役に立ちません。恐るべきことに致死率はほぼ100パーセントなのですよ!まだ公にはなってませんが選手村での死者はすでに100人を超えています。早急に手を打たねば大変なことになります」
「・・・・・・・・わかった・・・・じゃ、私は早急に入院、ユリコちゃんに倣って過労で入院することにしよう。後は君にまかせる、次は譲るから、ねっ」
一週間後のとあるやんごとなき場所。
「陛下、やはりご心配が的中した模様で、国中は未曾有の大混乱となっております」
「長官がせっかく異例の声明をだしてくれたのも無駄となってしまったようですね」
「力及ばずまことに心苦しいかぎりでございます」
「いや、民をおもう心すら為政者には一顧だにされぬわたくしの不徳のいたすところでありましょう」
「そのような制度、体制を革めるべしとする自衛隊若手将校が決起せんものと陛下の勅諭を今や遅しと待っております」
「・・・・・・・・・」
「陛下!」「陛下!」
などというコロナ禍が引き起こす恐怖による妄想に取りつかれ、暗いストックルームで独り芝居を繰り広げていたわたくしの心に差し込んだ一条の光。
「目を覚ましなさい。なにも恐れる事はないのです。このクリアーで透明な光が日常を照らす時、あなたの生活はとこしえに変わる事の無い平安で満たされるのですよ」
まるでオードリーの優しい声と慈愛に満ちた眼差しに包まれたるかのように、ティファニバイザヤードペンダントのダイアモンドの輝きが優しく私を照らし、そしてそのようにささやきかけてくれたのでございます。
「困難の中でも『美しいもの』が支えになるのです」というモデル、タレントの森泉、森星さんのおばあちゃまであらせられる服飾デザイナー森英恵先生のお言葉通り、日常の生活の中で、常に十万光年先の恒星のように、小さくも美しい輝きを放つティファニのダイアモンドを身に着けることにより、あなたの心は常に平穏で前向きに保たれるのでございます。
さあ、正気に還って元気を出して、皆でオリンピックを応援いたしましょう、ガンバレ日本!!
掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/01003421/
おとぎ話から抜け出た指輪
折角のオリンピック日本開催が、コロナのおかげで本来なら明るく楽しいお祭りムード一色となるところ、様々な問題を孕み開催自体に疑問符がつくような暗雲が、もわっと日本全体に覆いかぶさっているような空模様。
されど毎朝日本の朝を明るく元気付けててくれているのが、なんといってもメジャーリーグ大谷選手の大活躍。
「喝!」でお馴染み辛口野球ご意見番の張本さんですら手放しで大絶賛するほど。
巷ではアニメ、漫画の世界を超えたスーパーヒーローという事でアンビリバボー、アメイジングの大合唱。
かの劇画界の巨匠梶原一騎先生をしても、その産み出したるヒーロー星飛雄馬、矢吹ジョー、タイガーマスクを軽く凌駕する大活躍を見せる大谷翔平級のスーパーヒーローは産み出しえなかったのでございます。
さて、そのようなアニメ、絵空事の世界をさえ超えたとまでは言えないかも知れませんが、あたかもそのような仮想、空想の世界から抜け出したかのような指輪がこちらでございます。
いかがでございましょうか、まるでディズニーアニメの女王様の宝石箱のなかにしっかと鎮座ましますような、あるいは極悪非道な海賊のかっさらってきたお宝の中でひと際燦然と輝き、ヒーロー、ヒロインが目を輝かせながら海賊の眼を盗みこっそり手に取るような、このなんとも言えぬ存在感。このなんとも言えぬ漫画チックなデフォルメ感。こうやって実物を手に取って見ても、まるで実写版ディズニー映画の小道具の宝石かと怪しむほどの出来映え。
さて、この御伽草子の挿絵、あるいはファンタジックなアニメから抜け出たような指輪こそは、幼少期のあなたの心に宝石への関心、憧憬の萌芽を芽生えさせ、現在の石オタ、宝石マニアの道へと踏み出す第一歩のきっかけを生んだ原点。それゆえ、一目見ただけで。久々の邂逅、懐かしさ、デジャブ感を感じずにはいられぬはずでございましょう。
さてこの指輪、いかにもヨーロッパのヴィンテージ、アンティークという外観ながら、驚くべきことになんと現代のしかも、日本人デザイナーの手による作品なのでございます。
こちらはジュエリデザイナー清田智誠氏のオリジナルブランドCISEY (チセー)の作品でございます。ブランドホームページによりますと清田氏はイタリアで8年間のジュエリー製作修行ののち帰国して自らのブランドCISEYを立ち上げたとございますから、技術もヨーロッパ仕込みの本格派。
こちら、全体的にもっこりしたデザインの中心ともなる中石でございますが、いかにも中世ヨーロッパという雰囲気を醸し出す暗いピンクが妖しい魅力のルベライト、すなはちピンクトルマリンが使われております。ただし、この石の使い方、尋常ではございません。
通常石留した際、見えない底の部分に位置するパビリオン部分を逆さまにして上部に出して、敢えて指輪から天空へ向けて飛び出た感じにセットしてあるのでございます。こういった拵えは、バフトップカットと呼ばれる宝石のカットのカラクリと同様なのですが、バフトップの場合は上に飛び出た部分はカボッションカットのようににドーム型に丸みを帯びた研磨が施されているのですが、こちらはちゃんと面をとったファセット加工。しかもパビリオンのままのファセット加工ではなく、チェッカーボード状に細かく均等にファセットがカットされているのでございます。
この工夫は中世に人気があったダイアモンドのオールドマインカットやローズカット。あるいはブリオレットなどの雰囲気を狙った作者の意図があるのではないかと思われます。
さて、その中央に屹立した中石を幾重にも細かい彫金細工のような層が、ホワイトゴールドの色違いの部分を間に挟み豪華に取り巻いているのでございますが、その繊細な細工こそが、作者清田氏がヨーロッパで学び培った伝統技法をいかんなく発揮した、作品の真骨頂なのでございますまいか。まあそういった、細かい細工や石留の爪の間にもメレダイアがセットされている凝ったところなどはじっくり写真の方でご検証いただきます方がよろしゅうございましょう。
さて、話は一気にとんで車の話題。いまだに一部カーマニアの間で人気のある1990年代に日産から発売されたフィガロという小型車。そのレトロな風情が人気となり、製造中止となった今でも中古車市場で高値で取引され、なんとカーマニアとしても有名なロックギターの神様、エリッククラプトンすらフェラーリと並べて所有しているというほど。
しかし実はこの車、完全な日産オリジナルのデザインでは無いようなのであります。
アメリカの人気刑事ドラマ「刑事コロンボ」。このドラマをユーチューブで観てましたところ、コロンボの乗っているださいポンコツ車がなんとこのフィガロそっくり。早速ググってみるとこの車は1950年代から1960年代にフランスで造られたプジョー403という車種。
このプジョー403のポンコツぶりがコロンボのよれたレインコート姿とマッチし実に何とも言えない風情を醸し出しているのですが、そこを技術の日産、やっちゃえとばかり大幅に新車デザインの参考にされたのでございましょう。
さて、それと同様この指輪にも大なり小なり、きっとそのデザインの元となったアンティークの逸品があったのではないでしょうか。
いえ、何もそういったデザインの流用を批判しているのではございませんよ。
これは、何も宝飾品のデザインに限らずすべてのデザインに関して言えることですが、全く斬新、新機軸のデザインだけがデザインの進歩という事じゃなく、古い、あるいは現行のものを改良改善アレンジして新しい局面を開拓していくっていうのも、立派なデザインと言う事が出来ると思うのでございます。この指輪を見るにつけ。
あっそうだ、「刑事コロンボ」を参考にしてるのがもう一軒ありました。こっちはダサイおっさん刑事とは正反対の二枚目おっちゃんの起用でしたが、コロンボ同様、最初から正体の分かっている犯人の周到な犯罪計画を、切れ者刑事が見事暴いていく筋仕立て。そう、古畑任三郎でした。
掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/11004102/
最近は
お久しぶりです!!
ブタゴリラです!!
最近、外出といえば近鉄百貨店や難波パークス等のデパートに行くことがほとんどで
車で行くことが鉄板となっております。
こういう施設の駐車場はどこに止めたかだいたい忘れるんで、毎回このように写真をパシャリ。
簡単に記憶できる時代になりましたね。
夏の装いはブレスレットが吉
みなさまごきげんよう。鬱陶しい梅雨の季節も過ぎ去りいよいよ夏真っ盛り日本盛りは良いお酒といふ事で、いかがお過ごしでしょうか?
山へ海へと、コロナの予防接種を済ました年寄りどもが我先にと修学旅行自粛の青少年を尻目に勇んで繰り出す今日この頃。
遊泳解禁のビーチには、老いらくのトキメキ、出会いを求め、時代遅れのラジカセでチューブなどを大音響で鳴らしながら元サーファーの爺さん婆さんがドルフィン飛び出すラッセン柄のアロハを小粋に羽織り、イモの子を洗うが如く浅ましく蝟集するというありさまらしゅうございます。知らんけど。
さて、夏場はやはり何かとお肌を露出する機会が多くなります。淑女の方々も日々のバスルームでのムダ毛のお手入れに余念のない事かと存じますが、なにもそれだけ済ませば事足れりとご安心召されてはいけません。
雑草を駆除した後のお庭に綺麗な草花を育成するが如く、そのむき出しとなったカイナまわりの飾りつけ、装飾を行わねば片手落ちと言うもの。腋の除草ならぬ除毛に加えて、コリアンダーかクミンの香りかと訝るが如き腋臭をデオドラントで封じ込めた後は、華やいだかほりのパヒュームをば降りかけ、仕上げは豪華なブレスレットでキメたいものでございます。
唐突ですが、夏場の腕時計ほどやぼったいものはございません。暑いさなかに腕に密着するベルトはもう汗と油でムレムレ。ことにレザーベルトともなりますともう皮革のベルトが汗と油のヅケ状態となり、これが高温でボイルされた結果、アジの南蛮漬けのタレが腐ったかのような異臭を放ち、せっかくの強力デオドラント制汗が無駄骨となってしまいます。
金属製のブレスバンドとて油断はできません。その細かいメタルパーツのジョイント部分に汗と垢の混合物が黒いカスとなり蓄積し、これも悪臭の元凶になったり、油断すると黒い一筋の汁となりせっかくの美肌を汚す狼藉を働いたりいたします。
スマートフォンを常に携帯されている現代を生きる皆様におかれましは、そんなわけで、もう腕時計は、特に夏場においては無用の長物ときっぱり手放して頂き、これからご紹介いたします素晴らしいブレスレットでもって暑苦しいむさ苦しい夏場を、優雅に、エレガントに、無味無臭に乗り切って頂きたいものでございます。
さて、ご覧のこちらダイアモンドのブレスレットでございますが、ひと頃人気となったテニスブレスが細かいダイアモンドの切れ目のない連なりなのに対して、こちらは一定の距離を置いて大粒のメレダイア等間隔で留められている造りとなっております。このような形状のブレスレット、あるいはネックレスはダイアモンド一粒を「駅」に例え、見覚えのあーるレインコオトなどと歌とてる場合ではなく、ステーションブレスとかステーションネックレスなどと呼ばれる事が多いわけでございます。
ご覧のブレスレットも分類的には確かにステーションブレスなのですが、ダイアモンドとダイアモンドの間隔が非常に狭く、路線で例えるならば、JR大阪環状線くらいの密を形成し、ナニワ市民の便宜に寄与するが如くに、腕廻りの装飾に一層絶大に寄与しているのでございます。
さて、ひと頃人気爆発であったテニスブレスでございますが、その品質たるや、ピンからキリで、しかもキリの粗悪品がやたら多く出回っていたのでございます。その理由は、テニスブレスのダイアモンドのトータル重量が1キャラットとか2キャラットほどのものは一個一個のダイアの粒が非常に細かいため、質の悪いものを留めたとしても分かりにくい。
ルーペで拡大して見ればダイアが真っ白に曇っているようなものでも、ダイア表面の光沢で一応輝いて見えるのです。そんなわけで、ひと頃特価用、特売等にこの様な劣悪なテニスブレスが大量に出回っていたのでございます。
「プラチナ枠ダイアモンドテニスブレス2カラット感謝大特価 ~ 円!!」と云うチラシの文句に踊らされ買ったは良いが、お店の強い照明下ではキラキラして見えたのに、お家で見たら全く輝かない。しばらく置いといたが着けないからと質屋に処分しに持って行くと地金スクラップの価格しか出なかった、ガックリ。ということが往々にございます。
しかるに、こちらのブレスレットはその様な粗悪品、インチキ商品とは全く異なる、一線を画する素晴らしい一級品なのでございます。
なにせ2.5キャラットの石目に対してダイアモンドが全部で21個。つまり一個当たり0.1キャラット以上ある計算。これだけの大きさのダイアモンドだと目視で良いか悪いかすぐバレちゃう。もちろんこちらは最上級と言っても良いくらいの上質なメレダイアがセットされております。そしてデザインの邪魔にならない様に、ダイアの輝きの妨げにならない様にダイアモンドの留めはブレスレットのラインに即して2点のみの爪留めとなっており、実にスッキリとした見た目の仕上がりとなっております。
このような高品質かつ上品で着け心地の良いブレスレットをお着け頂き、アロハ瘋癲老人が徘徊するウザイ熱帯夜の屋外とは別世界の空調の程よく効いたお洒落なバーで、フローズンダイキリなどのグラスを捧げ持っていただきますれば、もうそれだけであなた様はハリウッド映画のヒロイン。一幅の絵画のモデル。
横にむさくるしい漢など配さずとも、物語はそれだけで完結するのでございます。
掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/01001072/
密やかな悦楽に耽る宝石道楽の愉しみ
みなさまごきげんよう。梅雨の合間、初夏の日差しが降り注ぐ穏やかな昼下がりのひと時いかがお過ごしでしょうか?
本日も皆様に掘出ヴィンテージジュエリーをおすすめいたします、ハリー中野の宝石ブログのお時間がやってまいりました。
お相手はわたくし、宝石業界に携わって早四十年。宝石の事なら何でもお任せあれ、と言いたいところながら、まだまだ勉強途上。宝石にご興味のある皆様方に有意義で、楽しい宝石のお話をお聞かせ出来たらなという事で、皆様方とご一緒に学んでいくつもりで進めて参ります。
午後のお茶のひと時、お寛ぎ頂きながらお気軽にお楽しみいただければ幸いでございます。
さて、本日皆様にご紹介いたしますおすすめの宝石は、こちら。
「なんやしょうもない、ようあるサファイアのファッションリングやないけ。そんなもんアマタある宝石のネット販売の中で腐るほど出とるがな。そんなんを掘出ジュエリーなんて威張っとったら嗤われるで、ええ加減にせなあかんわジブン、ええ歳こいて」
とお叱りの声がどこからかこだましてまいろうかと言う気配でございますが、お客様、お恐れながら申し上げます。それは早合点、早とちりというものでございます。
「なにが早とちりじゃワレ?洒落たことぬかすやないけ。ええ度胸しとるの。ほたら、これがサファイアのファッションリングちゃうん言うんやったら、一体なんどいワレ?しょもないこと言うとったら殺てまうど、ワレ!」
いやいや、これは弱った、こんな些細な行き違いで殺てまわれると、わたくしといたしましても立つ瀬がございません。まあ、そう怒髪天を衝くが如くに御立腹なさらずとも、ちょっと心落ち着けて最後までわたくしのお話をお聞きいただきますれば、ご納得いただけるかとぞんじます。ここのところはひとまず、この越後のちりめん問屋の隠居に一切合切お託しいただきまして、しばしのご辛抱を何卒、何卒良しなに。
さて、そういうことで、こちら、一般消費者の眼にはサファイアとダイアモンドをあしらった、ありふれた、どこにでもある、月並みな、ありきたりな、凡庸なパヴェセッティングの指輪に見える事は、先にご指摘賜りましたそちらの関西ご出身のいなせな紳士のおっしゃる通りなのでございます。
がしかし、However でございますが、この青い、誰の眼にも一見サファイアに見える宝石は実はサファイアに似て非なるもの。
サファイアではないのでございます。
「ウソやん?」
さてそれが証拠に画面に近寄ってよーくご覧ください。このブルーの色、サファイアのブルーに比べてちょっと鮮やかではないですか?よりクッキリスッキリしてませんか?より明るい印象ではございませんか?
「ホンマや!そない言われたら、そんなように見えるなー」
そうなんです。これこそが皆様、この色こそが伝説の希少石アウィナイトの瑠璃色なのでございます。
「ギョエーーーーッツ!アウィ、アウィ、アウィナイトやてーーー!?」
そうなんです。アウィナイトの詳しい説明はこちらをご覧いただくとしまして
→ https://www.maruyo78.com/blog/2020/12/post-284.php
この何の変哲もないサファイアファッションリングに見せといての、アウィナイト。いかがでしょうか、このフェイント。このドッキリ。このモニタリング。かなりの石マニアでもないと見破れないトリック。
「あれっ?何か気になるあの指輪。変よね、何の変哲もない変わり映えしない十羽ひとからげのサファイアのファッションリングが私の第六感を過度に刺激するのはなぜ?えっ?ひょっとしてあれは何かのブランドかしら。確かに脇石のダイアの輝きは良いわ。こんなの作るとすればカルティエ?いや、ひょっとしてギメル?うーん何だろ、宝石マニア、石オタク、宝石界のしょこたんと自他ともに認めるこの私に小癪にもこんなにチャレンジを挑んでくるこの凡庸なデザインの粗品は。
あれ、ちょっと待って、いま一瞬着けてらっしゃる手の動きで宝石から鮮やかなブルーが見てとれたわ。あのブルーはサファイアのそれでは無い。でもなんだろ?どこかで昔観たような気がするんだけど思いだせない。
あーーーイライラする!いっそあの着けてらっしゃるご本人に聞いてやろうかしら?ダメダメそんな見ず知らずの人に、唐突に着けてる指輪の正体聞くなんて。きっと頭のおかしな人に思われるに違いない。第一、オタクの私にそんな積極性は元から備って無い・・・あーーっ!わかったアウィンだ!アウィナイトだ!絶対そうよ、間違いない!まだ実物には一度しかお目にかかってないけどきっとそうだわ。あの鮮やかな煌めき。良いわー!素敵!私も欲しい!人知れずこっそり希少石を身に着けたいという石オタ理想のデザインよ!欲しい!欲しい!てか、ホントにアウィナイトかしら?あーーーーー!ますます聞きたくなる!で、もしそうだったら、厚かましくも譲って頂けませんかなんて恥知らずにも口走ってしまうかも。そんなの絶対無理、無理。バカ!私のバカ!もうどうしたらいいのかわからない ヒーーーーーーーッ!」
凡庸に見えて、実はかくのごとくに宝石マニアをパニックに陥れる、まことにアブナイなジュエリーなのでございます。
という事で本日の格言
「凡庸な意匠に希少石を忍ばせ密やかに悦に耽る宝石道楽の愉しみ」
掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/01001374/
ア・イ・シ・テ・ルのサインリング
みなさまごきげんよう。梅雨の合間、初夏の日差しが降り注ぐ穏やかな昼下がりのひと時いかがお過ごしでしょうか?
本日も皆様に掘出ヴィンテージジュエリーをおすすめいたします、ハリー中野の宝石ブログのお時間がやってまいりました。
お相手はわたくし、宝石業界に携わって早四十年。宝石の事なら何でもお任せあれ、と言いたいところながら、まだまだ勉強途上。宝石にご興味のある皆様方に有意義で、楽しい宝石のお話をお聞かせ出来たらなという事で、皆様方とご一緒に学んでいくつもりで進めて参りたいと思います。
お気軽に午後のお茶のひと時、お寛ぎ頂きながらお楽しみいただければ幸いでございます。
さて、本日皆様にご紹介いたしますおすすめの宝石は、こちら。
横から見ればハートモチーフ、ピンクゴールド枠のサファイアリングでございます。
さて、ちょっとここで話は大きく脱線するわけでございますが、何卒しばしのご猶予を。
皆様、ご自分自身の見た目、外観というものを正確にご存知でしょうか?
「当たり前だろ、自分が自分の見た目わからなくってどうする。馬鹿な事を聞くもんじゃない」
と、お叱りのお言葉が聞こえてきそうでございますが、ちょっとお待ちください。
皆様がお馴染みのご自身のお顔というものは、あくまでも洗顔時などで相対する鏡に映ったお顔でございましょう?あるいは最近ですとスマホの自撮り画面?それって世間一般が認識しているあなたの印象そのままでしょうか?第一、鏡の顔は左右反転してますから、その時点でもう双子の兄弟姉妹ほどの差はある訳でじゃないですか?実際第三者に映る自分の顔、姿の印象というものは第三者の視点にたって、例えば写真や動画などにとって観察でもしない限り正確な印象というものはなかなか掴めきれないのではないでしょうか?
さて、それと同様に自分の着けている宝飾品が人からどういう風に見えているかっというのも意外と皆様無頓着。
指輪なんぞは指にはめてそれを上から眺め、あら良いわね、なんて自己満足に浸っておられますが、あなた以外にその角度、その方向から件の指輪を見る事のできる人は他にいない訳ですよね。
実際お着けになっている指輪の着け映え、つまり、他人様がご覧になったらどう見えるか、どう人様に映るのかという事をよく考えて着用しないと、せっかく大枚をはたいて購入に及んだジュエリーが単なる自己満足、独り相撲、東海大相模になりかねません。
さて、そういった他者、第三者の眼を意識して指輪が作られる様になったのは意外と最近のことなのです。
指輪以外の宝飾品は最初から第三者の眼を意識して作られています。例えばブローチやペンダントなどのそれを着けてみて、見降ろしてみて自分にどう見えるなんて事は端から考えていませんし、ピアス、イヤリングなどになりますと、もう着けた時点で自分には見えない訳ですから、着けて他人にどう見えるかしか考えて作られていません。
ところが不思議と指輪だけはどういう訳か自分で着けて、その着けたサマを見降ろし改めてその指輪の美しさにひしひしと感動に浸るように、としか考えられないような造り。
すなわち着けた指に対して垂直方向の視線に向けてメインのデザインが展開されているのであります。
もしこのメインのデザイン、すなわちデザインの肝を他人に十全に知らしめようとするなら、バイバイと手を振るポーズで手のひらを反転させ、手の甲を相手に向けるか、あるいはその手を自らの心臓の鼓動を確かめるかの様に常に胸に押し当て、手の甲を絶えず正面に向くようしなければなりません。
そんな奴おらんやろ、という大木こだま師匠のつっこみを待つまでもなく、これは明らかに不自然な動作。
この誤った傾向を昨今改めようということで、他人の視線を意識した指輪のデザインがようやくさまざまな形で作られるようになってきたわけでございます。
そういう訳で、こちらの商品もそのような第三者の視線を意識して製作された指輪でございまして、従来なら非常識ともとれるリング側面にハートのモチーフを配した指輪なのでございます。
この指輪、着けた本人が自らの指を真上から眺めれば、単なるダイアモンド三列並びのリングにしか見えないのでございますが、さてこれが、例えばこの指輪をお着けあそばして、お茶などを召し上がっていると仮定いたしましょう。するとカップを捧げ持つそのか細いお指から、あなた様を見つめる第三者の視線にハートマークがクッキリ、ハッキリと写り込むわけでございます。例えばこの第三者が気になる異性であった場合などそのハートマークが、お相手の意識下にスルリと忍び込みサブリミナル効果を発揮いたし、予想外の効果が得られるやもしれません。
いえいえ、それだけではございません。こちらハートを形作る宝石が二面別々なのです。
片方はブルーサファイア、もう片方はピンクサファイアと寒色暖色正反対の色違いとなっているのです。さてこの違いがこそがこの指輪に素晴らしい秘密の機能を付加しているのでございます。
例えば、人目を忍ぶ社内恋愛、社内不倫などのオケージョン。今夜のデートの有無とて気軽に確認し合うことができない熾烈な環境下。そんな時OKならばピンクサファイア、NGならばブルーサファイアを相手に見えるよう着けると決めとけば問題は一挙解決。
いや、なにもそんな小細工に使わずとも、正攻法。メット五回ぶつけたり、ブレーキランプ踏んだりわざわざせずともこれなら恥ずかしいくらいモロのアイシテルのサイン。
さあ、その他もろもろ色んなサイン、暗号にも使えて、他人の目に映える。もちろんインスタにもバエルお洒落な最新デザインハートモチーフリングいかがでございましょう?
掲載ページはこちら → https://item.rakuten.co.jp/douxperenoel/11801608/