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GIAの鑑別書付き 非加熱ビルマサファイアの目にしみる青

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天高く馬肥える秋と言うが如く、秋の空はどこまでも澄みわたり、どこまでも高く、まるで吸い込まれるかと思うほど美しいものでございます。この美しさがきっとブルーサファイアの澄んだブルーと関連づけられ、サファイアが9月の誕生石となったのではないでしょうか。
 
ということで、今回ご紹介いたしますお勧めのお品は、こちらの大変美しいサファイアのリングでございます。
 
百聞は一見に如かずと申しますよう、こちらの写真をご覧頂ければ、もうこの指輪の素晴らしさはほとんどご理解いただけたも同然。美しいものをご覧頂いていながら、更にそれをお節介にも説明するなんぞは愚の骨頂、無粋の極みとは存じますが、これもわたくしのお仕事の一環。ご辛抱いただき、お付き合いの程よろしくお願いいたします。
 
さてこちら一目見ただけで、いいものだと分かるのは、この素晴らしい拵えのなせる業。ご覧の通り中石のサファイアをマーキーズとペアシェイプ、そして数個のメレダイアモンドが一見すると不規則に囲んでいます。しかし不規則にみせながらも絶妙なバランスを保ち、ちゃんと対象性を保っているところがにくい。これは多分、実際に石を紙の上かなにかで実際に並べてみて、作り手の納得いく角度や数、配置を探りながらデザインしていったではないでしょうか?実際図面だけでごちゃごちゃやってるよか、そういったやり方のほうが現実味が出ていい場合あるんです。
 
では、なぜにこの指輪の作者はそこまで凝って製作にあたったのでしょうか。そうです、もちろんこの中石となるサファイアの美しさに魅了されたが故の献身、情熱のなせる業。
 
さて、こちらのサファイア、ご覧のとおり、まさに秋の空とはかくやと言わんばかりの、透明で澄み切った爽快なブルー、実に美しい、しかもその上非加熱!
 
市場に出回っているサファイアやルビーといったコランダム宝石はほとんど加熱して色味を引き出したり、改善したりしているのです。これは地中の中で起こる造岩作用の一部を人の手で完結させるという理屈で、宝石の処理、トリートメントとはみなされず、エンハンスメントと言って、まあ軽いお化粧程度ということで、業界内においては許容範囲内の改良と認められている方法なのです。
 
ところが、こちらのサファイアはそのようなお化粧が一切なされていないのにも関わらずこの美しさ。人間で例えますとスッピンのままの美女。それが、大方のお化粧したご婦人よりも抜きんでて美しいというような事になります。そりゃ作り手さん一目惚れで気合入ったんでしょう。世間では非加熱をうたって全然美しくないサファイアを堂々と高額で販売したりするところもありますが、そんなのに騙されてはいけませんよ。それは単なるスッピンのブスですから。あら失礼、口が過ぎました私としたことが、ごめんあそばせ。
 
さあ、この美しくノーブルで、深く、かつ透明なブルーの非加熱サファイアを用いた完全手作りと思われる逸品。通常百貨店のホテル催事なんかで並んでたら五百万は下らないシロモノ。質屋で買うとホレこの通り嘘みたいなお値段。宝石マニアなら間違いなく放っておけない品物でございます。何はさておき、早い者勝ち!とんだ掘出しモンでござんすよ、旦那。
 
 
 

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