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ハリー中野の宝石コラム

ハリー中野の宝石コラム

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シンボルの意味 Cross
 
ジュエリーデザインには、花や星などといった人気の定番モチーフがございます。
もちろんこれは見た目の可愛らしさや華やかさが何と言っても第一の存在理由なのでございますが、実はそれとは別に深〜い意味があるのでございます。
 
と言うわけで、その辺の深〜良いお話を、それぞれのシンボル毎に順をおってご紹介してまいろうかと存じます。
と言うことで、今回はクロス、十字架。Ohジーザス!
 
オプラ・ウィンフリーという人は日本でこそあまり知られてませんが、アメリカでは絶大な人気を誇るテレビタレントです。日本で例えるなら、池上彰とビートたけしと黒柳徹子を足して3を掛けたぐらいの凄い人だそうで、オバマ大統領誕生の影の立役者とまで言われるほど政治的、文化的にアメリカ社会に非常に大きな影響力を持つと言われるアフリカ系アメリカ人女性なんです。
 
このオプラが、友人の女優メグ・ライアンに勧められて読んだ The Power of Now という本で目から鱗、人生最大のアハ体験を経験し、こんな良い事はみんなに教えたげなきゃ、ということで仕掛けたのが2008年、世界で初めてスカイプを通じて地球全土にネット生中継すると言う試み。
この放送はNew Earth . Awakening to your life's purpose と題され、10週連続でこの本の作者、現代の覚者と言われるエックハルト・トール氏を迎え、実際にスカイプを通じて世界中の視聴者の悩みや質問にトール氏が答えて行くウェブクラスという形態で進められ、参加、視聴した人数は全世界でなんと三千五百万人にも達したと伝えられています。
 
この一大イベントのおかげで、トール氏の著作は全世界で一千万部以上も売れ、彼は一躍ダライ・ラマを追抜き、世界で最も影響力のあるスピリチュアルマスターと言われるまでになったのです。
この人、日本でほとんど知られて無いのが不思議なくらいです。
 
さて、このウェブクラス第6週で視聴者との質疑応答の中で行われた十字架の意味の解釈が、極めて深い洞察によってなされたので、この場をかりてご紹介いたしましょう。
 
トール氏が イギリスの古い田舎の教会を訪れた時のことです。
無人の教会内はしんと静まりかえり、祭壇の上には当然のごとく、十字架に掛けられたイエスの像が飾られています。
西欧の人には幼少期より見慣れた、ありふれた景色なのですが、その時の彼にはその光景が、他の惑星から来た異星人ジョーンズが初めて目にでもしたかのように新鮮に、しかも奇妙な感慨を伴って映ったのです。
 
十字架に磔になり断末魔の苦痛に悶絶する人の像。そしてその横にはイエスの姿の無いプレーンな黄金に輝く聖なるシンボルとしての十字架が並んで掲げらています。
この星の住人は何故このような残酷な処刑道具のはりつけ台を聖なる印として崇めているのだろう?人を苦痛に陥れる凶々しい道具が何故神のシンボルたりえるのか?
 
その刹那、聖書の一節とともに深い洞察が彼におとずれました。
Not my will ,but thy will be done. 
自分の意思に従うのではなく、御心にゆだねなさい。
十字架に掛けられたイエスの苦悶の姿は、人類そのものの苦しみを象徴しているのだ!
肉体や心というカタチに縛られるがゆえのあらゆる制約。社会や他者との関係がもたらす不条理にがんじがらめになっている人間の姿。
全ての人は自らの十字架を背負って生きなければなりません。正に仏陀の説く「生老病死」苦の状態です。
無数の傷口から血を流し、死の苦しみにもがくイエス。
しかしその刹那、彼は十字架の上でその耐え難い苦痛を神の御心として受け入れたのです。苦痛に対する抵抗を全て手放し、その現状を無条件にすべて受け入れたのです。
その瞬間、神の恩寵が訪れます。"my will" すなはちエゴを手放し、あるがままのすべて" thy will "を受け入れた瞬間、意識の変容が起こり、あらゆる苦しみからの離脱が完成されたのです。仏教で言うところの解脱ですね。
拷問の道具が聖なるシンボルに変わった瞬間です。
 
トール氏は説きます。我々が苦しみと捉えるものは、おかれた状況や環境では無く、その状態を解釈し、抵抗せずにはいられない、エゴに支配された心そのものであると。
我々の思考回路は、知覚された情報を、エゴと呼ばれるコンバーターを通すことにより、好悪、善悪、正否、正負、陰陽とカテゴライズせずにはおけない働きの結果、皮肉な事に自らに降りかかる苦しみを自動的にこしらえてしまうのです。この正に自縄自縛と言うべき状態こそが苦しみの本質だと。
 
この機能不全の心の仕組みを理解し、思考を手放し、あるがままを無抵抗に受け入れる事こそが目覚めの第一歩なのです。
苦難に見舞われた時、胸のクロスペンダントを固く握りしめ自らに言い聞かすのです。
 
Don't take your thought too seriously . let it be. Let it go !
 
 
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ハリー中野でした。

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